美容整形について

痩せる予定の人が美容整形する場合、痩せる前にしてよいのか?痩せてからするのがよいのか?

よくメールの問い合わせなどで、「今ダイエット中なんですが、切開二重とか鼻の手術をするなら痩せてからしたほうが良いですか?」とご質問いただきます。私の答えは、「ほとんどの手術は、太っているとき痩せているとき関係なく、自分がやりたいと思ったときにやれば良く、しいて挙げるなら、骨切りなどの輪郭形成の手術と痩身の治療は痩せてからするほうが良い場合があり、バストの脂肪注入は痩せる前にするほうが良い場合があります」です。

まず、目の手術に関しては、まぶたは体重の増減に合わせて脂肪の厚みが増減しますが、痩せてから手術したほうが良いということは特別ありません。

例えば埋没法に関していうと、確かに埋没法はまぶたの脂肪の少ないところで留めるほうが取れにくいのですが、通常埋没法で留める部分のまぶたの皮膚は、体重の増減があっても、皮膚の厚みにはあまり影響がない部分なので、ほとんど関係ないのです。埋没法で留める部分の皮膚は、元々まぶたの厚い人は太っても痩せても厚いし、元々まぶたの薄い人は太っても痩せても薄いのです。結局、埋没法は体重の増減とは関係なく、取れにくい人は取れにくいし、取れやすい人は取れやすいのです。ミニ切開法や全切開法に関しても、痩せてから手術したほうが良いということは特別ありません。太っている人でも痩せている人でも、その人が綺麗な二重になるために取る眼窩内脂肪やROOFの量はほぼ決まっているため、太っているときに手術しても痩せているときに手術しても、同じ体重のときの結果はほとんど一緒なのです(その場合、脂肪組織というのは太っているときは肥大しており、痩せているときは萎縮しているため、太っているときに手術する場合は取る脂肪の量は多く、痩せているときに手術する場合は取る脂肪の量が少ないということになります)。

眼瞼下垂手術に関しても、切開二重と同じ理由で、痩せてからしたほうが良いということは特別ありません。目頭切開、目尻切開、垂れ目形成などに関しては、太っていても痩せていても特別大きな影響を受けない部位の手術なので、痩せてからしたほうが良いということは特別ありません。

鼻の手術に関しても、痩せてからしたほうが良いということは特別ありません。鼻というのは、太っていても痩せていても、皮下脂肪の厚みはほとんど変わらないため、形もほとんど変わりません。そのため、太っているときに手術しても、痩せているときに手術しても、結果はほとんど変わりません。

唇や耳の手術も、太っていても痩せていても大きな影響がない部位なので、痩せてからしたほうが良いということは特別ありません。

頬骨切り/削り、エラ削り、顎削りなどの輪郭形成手術に関しては、痩せてからしたほうが良いです。輪郭の形というのは、太っているときと痩せているときでは輪郭周りの皮下脂肪の厚みによって大きな変化があるので、痩せて皮下脂肪を落としてすっきりさせてから手術したほうが良い結果になります。ただし、ボツリヌストキシン注射(エラ、プチ小顔術)や頬や二重あごのイタリアン・メソシェイプ(イタリアンメソセラピー)・脂肪溶解注射高濃度脂肪溶解メソカクテルに関しては、太っているときにしても問題ありません。

ボツリヌストキシン注射(エラ、プチ小顔術)は余分なエラの筋肉のボリュームをなくす治療で、イタリアン・メソシェイプ(イタリアンメソセラピー)・脂肪溶解注射高濃度脂肪溶解メソカクテルは余分な脂肪をなくす治療なので、太っているときに治療しても痩せているときに治療しても、最終的な結果は変わらないため問題ありません。

シワへのヒアルロン酸やボツリヌストキシン注射、ウルセラシステム焦点式(ハイフ)超音波システムサーマクールFLXRF高周波エネルギーシステムなどの照射系治療、イタリアンリフト吸収糸を使った頬のたるみ治療金の糸(ゴールデンリフト)金の糸などの糸のリフト、ミニフェイスリフト(頬のたるみ取り)やフルフェイスリフトなどの切るリフトアップなどの治療に関しても、痩せてからしたほうが良いということは特別ありません。20才を過ぎてから痩せると、誰でも老けます。痩せれば顔の皮下脂肪は薄くなるため、肌の張りはなくなり、小じわや毛穴の開きが目立つようになり、顔はたるみ、目下のクマや法令線が目立つようになります。この場合、むしろ痩せて老ける前に予防的にエイジングケア治療をしてから痩せるほうが、痩せて老けてから治療するよりも、最終的な結果は若いことが多いです。エイジングケア治療というのはどの治療でも、今後の老化のスピードを遅らせるスローエイジング効果があるため、痩せて老ける前にしたほうが良いのです。

シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術やヒアルロン酸注入豊胸(プチ豊胸術)に関しても、痩せてからしたほうが良いということは特別ありません。バストというのは、誰でも痩せると小さくなります。バストの約90%は脂肪でできているため、痩せて全身の脂肪が落ちれば、バストの脂肪も同じように落ちて、萎んで小さくなります。元のバストが大きい人ほど、痩せたら萎んで垂れることになります。

ときどきテレビなどで、「元々太っていて胸が大きかったんだけど、ダイエットして痩せたら胸以外は痩せて、胸だけ肉が残った」という人がいますが、そんなことは通常医学的にあり得ないことです。そのため、痩せる前に豊胸しても、痩せてから豊胸しても、最終的な結果はほぼ同じになります。ただし、脂肪注入による豊胸は、極端に痩せてから手術する場合、吸引する脂肪が足りないことがあります。バストの脂肪注入は、気になる部位の脂肪を吸引して、バストに注入して膨らませる手術なので、ある程度は余分な脂肪が必要なのです。

また、気になる部位の脂肪吸引とバストの脂肪注入をするだけでもプロポーションが良くなるため、ダイエットしなくてもある程度綺麗な体型になることがあるし、場合によってはダイエットする必要がなくなることもあります。脂肪吸引やイタリアン・メソシェイプ(イタリアンメソセラピー)・脂肪溶解注射高濃度脂肪溶解メソカクテルなどの痩身治療に関しては、痩せてから治療したほうが良いことがあります。ダイエットを頑張って、可能な限り痩せて、それでも落とし切れない脂肪を脂肪吸引やイタリアン・メソシェイプ(イタリアンメソセラピー)・脂肪溶解注射高濃度脂肪溶解メソカクテルで落とすのが理想です。しかし、ダイエットで脂肪を落とすのは、厳しい食事制限と運動が必要で、精神的苦痛と肉体的苦痛が伴い、尚且つ痩せた後もそれを維持し続けなければなりません。

そのため、ダイエットしてから痩身治療するというのはなかなか現実的ではなく、実際にはダイエットをする前に痩身治療をする人が多いです。しかし、痩身治療をして余分な脂肪が落ちると、それが嬉しくてダイエットの励みになる人もいるため、ダイエットする前にまず痩身治療を受けることは、結果的に良い場合が多いです。また、お腹周りや太ももの内側などの脂肪が邪魔で運動ができない人に、脂肪吸引やイタリアン・メソシェイプ(イタリアンメソセラピー)・脂肪溶解注射高濃度脂肪溶解メソカクテルで脂肪を落としてあげると、運動がしやすくなって、ダイエットが進むことが多いです。

この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

※施術方法や施術の流れに関しましては、患者様ごとにあわせて執り行いますので、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
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