いい美容整形外科クリニックや名医を探すにはどうしたらいいのか?⑨

形成外科専門医を持っている美容外科医のほうが手術が上手い?

インターネットで美容整形のサイトを見ていると、「普通の美容外科医よりも、形成外科出身の美容外科医のほうが手術が上手い」「美容外科医を選ぶなら、形成外科専門医の美容外科医を選ぶべきです」などのように書かれていることがあります。

形成外科とは、体表面の外科手術、先天奇形、再建外科などを扱う外科であり、口唇口蓋裂、たち耳、眼瞼下垂、逆さまつ毛、体表面の外傷、顔面外傷、顔面骨骨折、乳癌患者の乳房切除後の乳房再建、顔面神経麻痺などの手術を行います
また、美容外科は形成外科の一部分だと主張する形成外科の医者も多いです。私自身も形成外科出身の美容外科医であり、形成外科専門医も取得しておりますが、確かに、形成外科の知識、技術は、美容外科手術において、大いに役にたちます。
形成外科では、全身の体表面の解剖学、血管の走行と血行支配、神経の走行と支配領域などを徹底的に勉強します。
傷跡を綺麗に縫合する技術、傷を早く綺麗に治すための創傷治癒の概念、傷が感染症を起こした場合の治療なども学びます。
また、形成外科で行う手術には、美容外科でも行う手術もあり、傷跡修正手術、黒子やアザの切除手術やレーザー、逆さまつ毛修正手術、眼瞼下垂手術、たち耳、陥没乳頭、臍ヘルニア、斜鼻(曲がっている鼻)の修正手術、真性包茎の包茎手術などがそれにあたります。
それ以外の手術に関しても、外傷で潰れてしまった鼻を高くしたり、顎変形症に対して上顎や下顎の骨切り手術をしたり、乳癌で乳房を失った人に筋皮弁やシリコンバッグプロテーゼで乳房を再建したり、美容整形に相通じる手術が多いです。

形成外科専門医を取得するには、日本形成外科学会が認定する施設(大学病院などの大病院の形成外科がほとんどです)で6年間以上形成外科に従事し、自分が執刀した形成外科手術10症例と自分が関与した手術60症例の手術記録を提出し、試験官の口頭試問を受けます

自分で執刀する手術10症例は以下の通りです。

  1. (1)新鮮熱傷(全身管理を要する非手術例を含む)
  2. (2)顔面骨骨折および顔面軟部組織損傷
  3. (3)唇裂、口蓋裂
  4. (4)手、足の先天異常、外傷、変形
  5. (5)その他の先天異常
  6. (6)母斑、血管腫、良性腫瘍(非観血的治療例を含む)
  7. (7)悪性腫瘍およびそれに関連する再建
  8. (8)瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド
  9. (9)褥瘡、難治性潰瘍
  10. (10)美容外科
  11. (11)その他
    ※11項目中8項目以上を含まなければならない

あとは筆記試験を受け、合格すれば形成外科専門医を取得することができます(合格率は80%くらいで、医師国家試験とほぼ同じくらいです)。
形成外科専門医を取得した頃には、美容外科手術をしていくための下地ができあがっており、形成外科を経験していない美容外科医に比べると、圧倒的に有利です
では、形成外科専門医を持っている美容外科医は優秀で、形成外科専門医を持っていない美容外科医は駄目なのか?という話になると、それは一概にはいえません。

形成外科専門医を持っていない美容外科医にも、独学で形成外科を学んでいたり、働いている美容クリニックの上司の医者に形成外科を教わり、優秀な美容外科医になる人も稀にいます
実際、高須クリニックにも、服部先生や清水先生など、形成外科専門医を持っていない先生がいますが、二人とも超ベテランで、凄く手術が上手だし、特にワキガ手術や膣縮小手術などに関しては、私よりもはるかに経験数も多く、ニキビ、ニキビ跡、シミなどの美肌治療も、私よりもずっと上手です。
しかし、形成外科専門医を持っていない美容外科医にも優秀な医者はいますが、患者様が美容外科医を選ぶ際、形成外科専門医を持っていない美容外科医から選ぶより、形成外科専門医を持っている美容外科医を選ぶほうが、手術の上手い美容外科医に当たる確率は高いです。
それは、形成外科専門医を持っていない美容外科医の中には、とてつもなく無学な医者や、形成外科や美容外科の経験が浅い医者、研修医が終わってすぐに美容クリニックに就職したばかりの医者、研修医すらしていない医者などが含まれているからです。
形成外科専門医を持っている美容外科医に関しては、研修医の2年間+6年以上の形成外科の経験は保障されているし、10症例+60症例の手術経験もあり、筆記試験に合格するだけの知識もあるので、そのような未熟な医者は絶対にいません。

そのため、形成外科専門医を持っていない美容外科医を適当に選んで手術を受けてしまうと、時々、大ハズレの医者に当たってしまうことがあります。患者様が美容外科医を選ぶ基準として、医者が形成外科専門医を持っているか持っていないかは、大ハズレの医者に当たらないようにする効果はあると思います。
また、美容外科が健常な身体にメスを入れたり注射などをしてより美しく形を変える医学であるのに対して、形成外科は形が変形している状態や壊れてしまった状態を健常に近づける医学です。
そのため、いいかげんな美容整形手術を受けて失敗され、形が変形してしまった状態を治す修正手術や、手術が上手くいかず、傷が治らなかったり、感染症を起こしてしまった場合の治療に関しては、解剖や創傷治癒の概念がわかっている形成外科出身の美容外科医のほうが優れていることが多いです。

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