美容整形について

美容外科医がカウンセリングで「あなたは可愛いですよ」などとお世辞を言うことはあるのか?

私は時々カウンセリングのときに患者様に「あなたは可愛いですよ」と言うことがあります。すると、その日の晩にメールの問い合わせやブログのコメントなどで、「先生はカウンセリングのときに私のことを可愛いと言っていましたが、それはお世辞で言ったのですか?それとも本心で言ったのですか?凄く重要なことなので教えてください」などのように御質問いただくことがあります。

世の中には色々な美容外科医がいますが、私に関しては、お世辞で「あなたは可愛いですよ」「あなたはイケメンですよ」「あなたは若いですよ」と言うことはありません。私がカウンセリングのときに「あなたは可愛いですよ」と言ったのであれば、それは美容医学的に診断して本当に可愛いかったので「可愛い」と言ったことになります。私はカウンセリングのときに聞かれてもいないのに「あなたは可愛いですよ」と言うことはほとんどないのですが、稀に言うことはあります

よくあるケースとしては、このような患者様の場合です。初診の患者様で、10代~20代の女の子がマスクとサングラスをして診察室に入ってきて、「私、凄くブサイクな顔をしているので、マスクとサングラスをしないと外を出歩けないんです。友達もいないし、ほとんど家に引きこもっています」とおっしゃいます。マスクとサングラスをとっていただいて、診察すると、別にブサイクではなく、むしろ同年代女性の平均より可愛いほうだったとします。そのような患者様は「自分はブサイクだ」という極端な思い込み、被害妄想、醜形恐怖観念を持っているため、美容整形をする前に思い込みを修正し、正しい美的感覚を教えてあげなければなりません。その場合私は、「あなたは全然ブサイクじゃないし、むしろ可愛いほうですよ」と教えてあげます。しかし、思い込みや被害妄想が強い人は猜疑心が強いため、信じてもらえず、「先生は私がめんどくさそうな患者だと思ったから、お世辞で可愛いと言って、手術するのを拒否しようとしているんじゃないか?」などと思い、メールやコメントで何回も質問されることが多いです。

美容外科の診療というのは、医者が患者様を診察し、カウンセリングでどのようになりたいかを聞き出し、そのためにはどのような治療が必要で、治療をするとどうなるかを説明し、実際に治療を施すという流れになります。患者様の中には、「整形すれば、芸能人やモデルのように見違えるほど美人になって生まれ変われる」のように夢を描いて来院される方もいらっしゃいますが、美容外科手術の結果というのは極めて現実的であるため、医者は患者様に対して、現在の状態を正確に診断して、実際に治療するとどうなるかを伝えなくてはなりません。そのため、カウンセリングの段階で、「あなたは可愛いですよ」「あなたはイケメンですよ」「あなたは若いですよ」とお世辞を言う意味がないし、もし、お世辞を言ったら、真剣に診察、治療を受けたいと考えている患者様に対して失礼だと思います。

美容外科医の中には、色々な理由により、お世辞を言って、手術をしないようにもっていこうとする者もいると思います。

例えば、
  • 「粘着気質で攻撃的な患者様で、手術後にクレーム言ってきそうだから」
  • 「理想ばかり言って現実を受け止めることができず、理解力もない患者様で、術後にクレーム言ってきそうだから」
  • 「どれだけ説明しても、説明したことを全く理解してなくて、術後にクレーム言ってきそうだから」
  • 「二重の形など、0.何mm単位で細かくこだわる患者様で、手術したら絶対にクレームを言ってくることが予想されるから」
  • 「誰も気にしないようなわずかな顔の左右非対称を気にする患者様で、手術しても完全な対称になることはあり得ないので、術後に絶対にクレームになることが予想されるから」
  • 「二重まぶた手術希望の患者様で、理解力が乏しいため、術後の腫れてる間に『希望した幅になっていない』とクレームを言ってきそうだから」
  • 「患者様は、『自分の顔がブサイクだからイジメにあったり、恋人ができない』と言うが、実際には顔ではなく、性格など内面に問題があるため、顔を整形しても問題は解決されず、『問題が解決しないのは手術が上手くいっていないからだ』と、医者のせいにするのが予想されるから」
  • 「ネット上の匿名掲示板の書き込みやアフィリエイトやステマ目的の個人の整形ブログなどの間違った情報を鵜呑みにしている患者様で、正しいことを説明しても、懐疑的で、理解してもらえず、もし手術しても嘘の情報を信じて、クレームを言ってきそうだから」
などの理由です。

しかし、私に関してはそのようにお世辞を言って、手術をしないようにもっていくようなことは絶対にしません。正しい美容外科のカウンセリングというのは、ありのまま正しく診断し、できることはできるできないことはできないと真実を伝え、リスクの可能性についても正直に話した上で、納得していただいてから治療する真剣勝負でなければならないと私は考えているからです。

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