ボディの施術について

シリコンバッグプロテーゼ豊胸手術をしたことによって、将来余計にバストが垂れることはありますか?

シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術希望の患者様のカウンセリングをしていると、時々、

豊胸手術をすると、将来胸が垂れることはありますか?

などのご質問をいただくことがあります。

結論からお話ししますと、その人の胸にあったサイズのシリコンバッグプロテーゼを入れて豊胸手術した場合は、豊胸手術をしたことによってバストが垂れるということはまずありません

ただし、その人の胸のキャパシティーを大きく越えて、大きなシリコンバッグプロテーゼを入れて、巨乳にした場合は、豊胸手術をしたことによって、将来余計にバストが垂れる可能性があります

人間は年をとると、老化現象により、必ず身体中がたるみます。

全身のコラーゲン線維が減少し、支持組織が脆弱化するため、頬や顎、首がたるみ、顔全体が老けていきます。

二の腕やお腹回り、太もも、膝なども張りがなくなって、シワが増え、たるんでいきます。

同じように、バストも加齢と共にボリュームが減少して、張りがなくなっていき、たるんでいきます。

また、バストの場合は、妊娠や授乳により乳腺が肥大して、一時的に大きくなり、授乳が終わるとリバウンドで乳腺が萎縮し、小さくなって、萎んで垂れる現象もあります。

豊胸手術するしない関係なく、バストは加齢と共に必ず張りがなくなって垂れていくものなのです

豊胸手術をする場合、その人の胸のキャパシティーにあったサイズのプロテーゼを入れた場合は、豊胸手術をしたことによって余計にバストが垂れるということはまずありません。

例えば、元々Aカップの人が、160ccくらいのプロテーゼを入れて、Cカップくらいにした場合などは、ほとんど皮膚や皮下組織、乳腺に負担はかからないので、将来余計に垂れることはまずありません(重みで垂れることもまずありません)。

妊娠、出産、授乳によって、バストが萎んで垂れてしまった人に豊胸手術を行い、妊娠前くらいの大きさにする場合は、キャパシティーを越えることは絶対にないので、豊胸手術をしたことにより余計に垂れることはまずありません(重みで垂れることもまずありません)。

むしろ、キャパシティーを越えない範囲内で豊胸手術をすることは、将来、加齢により、バストが垂れる予防になります

元々バストは、加齢と共に乳腺や脂肪が萎縮し、萎んで垂れていくものが大きいので、豊胸手術をして、無理のない範囲内でバストを膨らませておくと、加齢によってバストのボリュームが減っても、プロテーゼのボリュームは減らないため、萎んで垂れる予防になります。

反対に、その人の胸のキャパシティーを大きく越えて、無理矢理豊胸手術で巨乳を作った場合は、豊胸手術をしたことによって、余計にバストが垂れることがあります

例えば、平均的な胸の人に、500ccのシリコンバッグプロテーゼを入れて、無理矢理巨乳にすると、皮膚や皮下組織が引き伸ばされてしまいます。

また、さすがに500ccもあると、約500g×2の重みが常にバストの皮膚や皮下組織にかかるため、重みによって皮膚や皮下組織が引き伸ばされて、余計に垂れることもありえます。

人間の皮膚や皮下組織は、無理矢理長期間引き伸ばされていると、永久的に皮膚や皮下組織が伸びて、たるんでしまうという現象が起こります。

妊娠、出産後にお腹の皮膚がたるんだり、肥満の人がダイエットした後に全身の皮膚が弛むのと同じ現象が起こる可能性があります。

第一、人間の身体は老化して萎縮していくのに、シリコンバッグプロテーゼはそのままの形で残るので、500ccもの大きさのシリコンバッグプロテーゼを入れて、年をとって、自然でいられるはずはありません

将来、年をとって不自然になったときに、500ccのシリコンバッグプロテーゼを取ってしまうと、余計にたるんでいる可能性が高いです。

そういったこともあり、豊胸手術をする場合は、無理して巨乳にするのではなく、自分の身体に合ったサイズのプロテーゼを選択することが重要です。

自分の身体に合ったサイズのプロテーゼであれば、将来、余計に垂れたり、不自然になる心配もありません

大胸筋下に125ccのシリコンプロテーゼを入れて豊胸した症例写真

大胸筋下に125ccのシリコンプロテーゼを入れて豊胸した症例写真

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⾼須 幹弥 医師

担当医からのコメント

⾼須 幹弥 医師

50代女性の患者様で、バストを大きくしたいというご要望で来院されました。
診察させていただいたところ、非常に痩せた体型であり、皮膚、皮下脂肪が薄く、肋骨(あばら骨)が浮き出て見えている状態でした。
バストのサイズはAカップないような状態で、皮膚がたるんでいるだけで、ほぼ平坦な胸をしていました。
患者様は、「せめて人並みの大きさのバストになりたい」というご希望でした。
バストを膨らませて大きくする方法は、ヒアルロン酸注射、余分なぜい肉を脂肪吸引してバストに脂肪注入する方法、シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術の3つがあります。
この患者様のような平坦な胸を人並みの大きさのバストにするには1.5カップ程度大きくする必要があり、ヒアルロン酸注射で行うには、一応可能ではありますが、あまりにもたくさんの量のヒアルロン酸が必要であるため、現実的ではありません。
また、脂肪注入をするには、大量の脂肪吸引をする必要があり、この患者様は非常に痩せていて余分なぜい肉がないため不可能です。
そのため必然的に、コヒーシブシリコンジェルバッグプロテーゼでの豊胸手術をすることになりました。
日本人のバストの平均サイズはBカップとCカップの中間くらいであり、この患者様のバストをそれくらいの大きさにするには125ccくらいずつ大きくする必要があるため、125ccのラウンド型マイクロテクスチャータイプのプロテーゼに入れることになりました。
この患者様は非常に痩せているため、大胸筋下法で行い、プロテーゼのエッジが浮き出ないようにしました。
術後は、患者様のご希望通りの人並みの大きさのバストになりました。
また、胸の皮膚がたるんでいたことによってできているシワが、バストの張りが出たことにより目立たなくなりました。
浮き出ていた肋骨も目立たなくなりました。

この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

※施術方法や施術の流れに関しましては、患者様ごとにあわせて執り行いますので、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
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