顔の施術について

まぶたの脂肪を取る手術をするだけで、一重まぶたの人が二重まぶたになることはあるのか?

よくメールのお問い合わせなどで、「私は分厚い一重まぶたなのですが、まぶたの脂肪をとるだけで、二重まぶたになることはありますか?」と、ご質問いただきます。

私の答えは、「一重まぶたの人に対して、まぶたの脂肪を除去することだけをした場合、二重まぶたになる可能性は極めて低いです」です。

二重まぶた全切開法やミニ切開法をせず、上まぶたの脂肪をとる手術は、まぶたに麻酔の注射をした後、まぶたの皮膚を5~10mm程度切開し、眼窩内脂肪を引っ張り出して切除します。切開した皮膚は細いナイロン糸で縫合し、約1週間後に抜糸します。

この手術は脂肪を除去するだけとはいえ、あくまで皮膚を切開する手術であるので、術後は二重まぶたミニ切開法と同じくらい腫れ、一時的に内出血が生じることもあります。

また、この手術でとれるのは眼窩内脂肪のみです。

まぶたの脂肪による厚みは、
(1)皮下脂肪
(2)眼窩内脂肪
(3)ROOF(眼輪筋下脂肪)
の3つによりますが、この手術では、皮下脂肪やROOFをとることはできません。

まぶたの脂肪による厚みのほとんどは、皮下脂肪とROOFによるものなので、この手術で眼窩内脂肪だけを除去しても、厚いまぶたが薄くなるのは、ほとんどないか、あっても極わずかのことが多いです。


上まぶた脂肪取り

ちなみに、二重まぶた全切開法では、ROOFをしっかりと切除することができます。


二重まぶた全切開法では、必要があれば脂肪を除去する。

また、一重まぶたの人に、この手術で眼窩内脂肪だけを除去しても、二重まぶたになる可能性は極めて低いです

眼窩内脂肪だけを除去しても、二重まぶた全切開法やミニ切開法のように、皮膚と瞼板や瞼板前組織が癒着することはないし、皮下脂肪やROOFがなくなって、まぶたの皮膚が折れやすくなることはないからです。

この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

※施術方法や施術の流れに関しましては、患者様ごとにあわせて執り行いますので、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
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