20代女性の患者様で、鼻先の形を整えたいというご要望で来院されました。
診察させていただいたところ、中等度の団子鼻であり、正面から見たときの鼻先の横幅が広い状態でした。
また、鼻先がやや上に向いており、尚且つ、小鼻が横に広がって、鼻の穴が大きく目立っていました。
この患者様の鼻を手術で全体的に整えて、バランスをよくするためには、鼻尖縮小(鼻尖形成)+小鼻縮小(鼻翼縮小)+鼻先の耳介軟骨移植が必要ですが、諸事情により、鼻先の耳介軟骨移植のみをモニターで行うことになりました。
鼻先が上に向いており、正面から見て鼻の穴が目立っている印象が強かったため、なるべく鼻先が下に向くようにデザインしました。
右の外耳道(耳の穴の中)から採取した耳介軟骨を、短冊状にカットし、持針器でクラッシュした砕片耳介軟骨を右の鼻の穴の中の小切開から鼻先に移植しました。
正面から見ても側面(横)から見てもバランスの良い鼻先になるように、鼻先が斜め下方向に出るように丁寧に移植しました。
術後は、上に上がっていた鼻先が程よく自然な範囲内で斜め下方向に伸び、正面から見ても側面から見てもバランスの良い鼻先になりました。
また、正面から見て、鼻先が下に下がったことにより、鼻先が上がって鼻の穴が目立っている印象が、あまり感じなくなりました。
この患者様は、この後、鼻尖縮小や小鼻縮小をすると、更にバランスの良い美しい鼻になります。
耳介軟骨移植をした後でも、鼻尖縮小や小鼻縮小をすることは可能です。
私に関しては、耳介軟骨移植をした後、いつでも小鼻縮小をすることが可能です。
鼻尖縮小は、耳介軟骨移植をしてから1ヶ月経過すればできることが多いです(ケースバイケースですが)。
もちろん、耳介軟骨移植と小鼻縮小と鼻尖縮小を同時に行うことも可能です。
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耳介軟骨移植はダウンタイムが少ないのが大きなメリットです。術後8日目で、まだ若干の腫れはありますが、術前に比べると既に鼻先が自然に斜め下に出ているのが分かります。
耳介軟骨には細かい切れ目様の加工を施して、長期的にも軟骨の辺縁が浮き出ない様に工夫をしています。また、糸を用いた誘導をすることにより、鼻先の出したい部位に正確に軟骨が移植されるようにしています。
鼻先の延長方向に関しては、患者様の鼻だけでなく、顎の形や横顔のバランスを考慮して決めさせて頂いています。
3日間ほど鼻先をテープ保護しますが、マスクを装着できる職場であれば翌日から仕事もできます。
鼻の手術も沢山やらせて頂いています。先ずはカウンセリングから気軽にご相談下さい。