気になる美容整形の用語や実際の診療前に知っておきたい用語を集めました。
「か」から始まる用語
活性酸素かっせいさんそ
体内に送られた酸素の一部が化学変化により、活性酸素となる。この活性酸素は適量ならば、細菌やウイルスの撃退作用があり、体によい働きをするが、紫外線やストレスなど、何らかの原因で大量発生すると、体内の正常な細胞を傷つけてしまう。すなわち活性酸素による体内の酸化が原因でシミ・シワなどの老化現象や様々な病気を引きおこしてしまうのである。
カニューレかにゅーれ
一般的には気道切開時に気管支とつなぐ器具のことをいうが、美容外科では脂肪吸引のときに使用する細い管のことを指す。直径1.5~3ミリ程度で、吸引する場所の近くに挿入し、直接、脂肪を吸引する。
汗腺かんせん
汗腺は全身の皮膚に分布している。大汗腺(アポクリン汗腺)と小汗腺(エクリン腺)の2種類に分類される。汗腺は汗を分泌して老廃物などを排泄すると同時に、体温を一定に保つ作用がある。ただし、手や足のひらや、額、ワキの下などは、精神的な働きかけで発汗する。過剰な発汗はわきがや多汗症となるので、特定部位の汗腺を破砕してコントロールする。
陥没乳頭かんぼつにゅうとう
乳頭が突き出さずに、常に凹んでしまっている状態をさす。授乳機能に影響を与えたり、陥没している部分に老廃物がたまり、炎症をおこす場合もあるので、治療が必要とされる。乳頭を刺激したときに、出てくる場合は特に問題はない。
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「が」から始まる用語
顔面神経がんめんしんけい
脳神経の一種。脳から直接でている神経である脳神経のうち、7番目の神経が顔面神経。あらゆる顔の表情を作る「表情筋」と呼ばれる筋肉は、顔面神経という一本の神経によって調節されている。また、副交感神経も顔面神経が司っている。
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「き」から始まる用語
局所麻酔きょくしょますい
手術を行う領域の神経の一局所だけに麻酔薬を注入して、麻痺させる方法。意識は保たれる。美容外科の外来では局所麻酔が一般的とされている。局所麻酔には主に、局所浸潤麻酔、伝達麻酔、硬膜外麻酔、脊椎麻酔の4種類がある。
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金の糸(ゴールデンリフト)きんのいと(ごーるでんりふと)
古代エジプトのクレオパトラの墓で金の糸(ゴールデンリフト)が見つかり、クレオパトラの美しさの秘訣とされている。金の糸(ゴールデンリフト)の直径は0.1mmで、24Kの金を使用している。皮下の真下層に金の糸(ゴールデンリフト)を挿入して、金の糸(ゴールデンリフト)のまわりにコラーゲンが集まることにより新しい毛細血管が生まれ、肌細胞が再生することを利用して、たるみなどの肌の老化を改善。
「く」から始まる用語
クールタッチレーザーくーるたっちれーざー
レーザー照射と同時に冷却ガスを噴射して、皮膚表面に熱のダメージを与えることを防ぐように設計されたレーザー機器。真皮に直接働きかけることで、新しいコラーゲンの産出を促し、小じわや肌の質を改善することができる。
「け」から始まる用語
血管腫けっかんしゅ
赤あざともいわれている。血管の良性の腫瘍である。拡張した血管が増えることによって、血液がたまっているように見える。構成している血管の種類によって、呼び方が異なる。主なものに、毛細血管腫、苺状血管腫、静脈血管腫、単純性血管腫などがある。
ケミカルピーリングけみかるぴーりんぐ
薬品を塗って、表皮の古い角質層を剥がすこと。毛穴のつまりが解消されるため、ニキビ治療に有効である。薬品には弱酸性のフルーツ酸などを使用する。酸が浸透することによって、新陳代謝が活性化し、新たなコラーゲンの再生を促すので、肌の張りを取り戻し、シミやシワの改善にも効果的である。
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ケロイドけろいど
火傷、けが、手術など、皮膚が損傷を受けたあとに発生する。やけどなどの傷が治りにくかったり、傷痕が化膿したり、傷に異物が混入するなどして、赤くもりあがってしまった状態をさす。蟹の足のように次第に広がって大きくなるので、「蟹足腫」ともいわれている。
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「こ」から始まる用語
厚生労働省こうせいろうどうしょう
公衆衛生全般に責任を持っている行政機関。厚生労働省の内部部局である医薬食品局は、医薬品・化粧品・医療機器などの有効性、安全性の確保対策を行っている機関である。
硬膜外麻酔こうまくがいますい
脊髄の外側にある硬膜外に、腰から針を刺して麻酔薬を注入し、神経を一時的に麻痺させる方法。全身麻酔のように意識がなくなることはない。脂肪吸引や豊胸術に使用されることが多い。手術中に血圧が下がるなどの危険性もあるとされる。
コラーゲンこらーげん
たんぱく質の一種。本来は人間の体内にあるが、加齢とともに減少することから皮膚の老化が始まる。皮下コラーゲンを注入することによって、シワの溝を埋め、目立たなくすることができる。従来からのコラーゲン注入剤は牛の組織を製品化したものだが、最近では、人の細胞を培養したコラーゲンも開発されている。
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