特徴


鼻の手術診察風景

鼻中隔延長(鼻先を大きく下方に延ばす)の特徴

鼻中隔というのは鼻の穴を左右に分けている壁。この壁には鼻を上と後ろから支えるという重要な役割がありますが、鼻中隔の軟骨が小さい場合は、いわゆる “ブタ鼻”になります。これを治すのが『鼻中隔延長』。耳介(じかい)軟骨あるいは肋軟骨を採取し、鼻先に柱になるように移植して下方に延長する手術で、半永久的にすっきりとした鼻が手に入ります。
鼻中隔延長に使う耳介(じかい)軟骨は耳の後ろから採取するので、傷跡はほとんど目立ちません。肋軟骨はバストの下を3cmほど切開して採取。傷跡は時間の経過とともに目立たなくなっていきます。
耳介(じかい)軟骨の移植先は鼻先。さらに外国人のような長い鼻など、大きな変化を求めるのであれば、肋軟骨を含めた移植になります。
術後は、正面から鼻の穴が見えるという悩みも消え、シャープになった鼻が顔全体に好影響を与えている実感を持つことができます。

耳介軟骨あるいは肋軟骨を鼻中隔軟骨に縫合固定し延長する
耳介軟骨あるいは肋軟骨を鼻中隔軟骨に縫合固定し延長する
必要に応じてプロテーゼを挿入する
必要に応じてプロテーゼを挿入する

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耳介軟骨移植の際、耳のどこから軟骨を採るのか?術後の耳の状態はどのようになるのか?

耳介軟骨移植の際の軟骨採取について解説させていただきます。

鼻中隔延長術を耳介軟骨で行う場合

鼻中隔延長術を耳介軟骨を用いて行う場合、鼻先や鼻柱の耳介軟骨移植に比べて、大量の軟骨が必要になるため、外耳道(耳の穴の中)からではなく、耳甲介(耳の真ん中の窪んでいる部分)から軟骨を採取する必要があります。

その場合は、耳の裏側を皮膚切開し、軟骨を採取します。

耳甲介(耳の真ん中の窪んでいる部分(斜線の部分))から軟骨を採取する 耳の裏側の皮膚を切開し、軟骨を採取します

傷跡は細い糸で縫合し、耳甲介の軟骨を採った部分に血液が溜まらないように、軟膏ガーゼを約1週間詰め、表面をガーゼで覆います。


ガーゼで耳を覆い、保護する

1週間後には軟骨ガーゼも表面のガーゼも全て取り去り、抜糸もします。
傷跡は耳の裏なので目立たないし、ほとんど気になりません。
耳の形が変形することはないし、聴力に影響が出ることはないので、心配ありません。

鼻中隔延長手術の術式とデザインと仕上がりとリスクについて

鼻中隔延長手術の術式とデザインと仕上がりについて解説させていただきます。
鼻中隔延長手術は、主に鼻先を出す治療であり、患者様のご希望に応じて、鼻先を前方に出したり、斜め下方向に出したり、下方向に出したりします。
通常の耳介軟骨移植だけでも鼻先を出すことはできるのですが、鼻中隔延長手術は、耳介軟骨移植よりもより大きく鼻先を出すことができます。

耳介軟骨移植のみで鼻先を斜め下方向に出した症例。それなりに鼻先は出て、効果が見られる。
鼻中隔延長手術で鼻先を斜め下方向に出した症例。耳介軟骨移植よりも大きな延長効果が見られる。

鼻中隔延長手術は鼻柱の皮膚を切開しないで両側の鼻の穴の中の切開だけで行うクローズ法で手術することはできなくありませんが、鼻の中の精密な軟骨操作が多いため、より確実な効果を出すために、両側の鼻の穴の中の切開と鼻柱の皮膚の切開をして行うオープン法で手術することが多いです。

鼻柱の皮膚を切開せず、鼻の穴の中の切開のみで行うクローズ法 視野が狭いため手術がやりにくく、場合によっては正確な軟骨操作ができないこともある
両側の鼻の穴の中の切開と鼻柱の皮膚の切開をするオープン法 鼻の皮膚を持ち上げて、鼻の中がよく見えるので、正確な操作がしやすい

耳介軟骨移植が鼻先に軟骨をのせて移植するのに対し、鼻中隔延長手術は鼻中隔軟骨に2枚重ねの板状の軟骨をサンドイッチ状に挟み込むように移植し、外側鼻軟骨と大鼻翼軟骨の連結を外して、大鼻翼軟骨の位置そのものを移動、固定します。
それにより、より大きな延長効果があります。

鼻の解剖の側面図 通常の耳介軟骨移植は鼻先などに軟骨を置いて移植するだけなので、出せる量に限界がある
鼻中隔延長は鼻中隔軟骨に2枚重ねの板状の軟骨をサンドイッチ状に挟み込むように移植し、大鼻翼軟骨の位置そのものを移動、固定させるため、耳介軟骨移植よりも延長効果が大きい
耳介軟骨移植に比べ、延長効果が大きい

鼻中隔延長手術は、患者様の元の鼻の状態から、どのような鼻にするかで、鼻先を出す方向は決まります。
例えば、鼻先が潰れているのが嫌で、鼻先の高さが欲しい場合は前方に延長します。

鼻先が潰れているのが嫌で、鼻先の高さが欲しいとき 鼻先の高さを出すため、前方に延長する

鼻先が上に上がっている、俗に言う「ブタ鼻」を改善する場合は、斜め下方向に延長します。

鼻先が上に上がっている、俗に言う「ブタ鼻」 「ブタ鼻」を改善する場合は、斜め下方向に延長する

鼻先が低く、鼻柱が奥に引っ込んでいてバランスの悪い鼻の場合は、鼻先と鼻柱を合わせて、下方向に延長します。

鼻先が低く、鼻柱が奥に引っ込んでいてバランスの悪い鼻 鼻先と鼻柱を合わせて、下方向に延長する
鼻先と鼻柱を合わせて、下方向に延長する

鼻中隔延長手術は、鼻先の大きな変化をもたらす手術なのですが、大きな変化がある手術である反面、やり過ぎることにより、様々なリスクがあります。
比較的頻度の高いリスクに、鼻先の軟骨が浮き出て不自然になることと、鼻先や鼻筋が曲がるということがあります。

鼻先の軟骨が浮き出て不自然になるのは、鼻先の延長量が多すぎることによって、鼻先の皮膚に負担がかかり、皮膚が薄くなることにより起こります。

鼻先の延長量が多すぎると、鼻先の皮膚に負担がかかる 鼻先の皮膚に負担がかかる結果、皮膚が薄くなり、軟骨の輪郭が浮き出てきて不自然になる
皮膚が薄くなって、軟骨の輪郭が浮き出てきて、ボコッとした感じになる

手術してしばらくは起こらないのですが、腫れが引いてきて、浮腫んでいた鼻先の皮膚が薄くなってくる術後数ヶ月の間に、移植した軟骨の輪郭が浮き出てくることがあります。
また、術後数年~数十年の年月をかけて徐々に鼻先の皮膚が薄くなっていき、軟骨の輪郭が浮き出てくることもあります。
そのようになってしまったら、修正手術で余分な軟骨を除去するしかありませんが、その場合は、軟骨を除去した分だけ鼻先が短くなってしまいます。
このような合併症を起こさないためには、無理して延長し過ぎないこと、無理して鼻先を過度に出さないことです。

鼻先や鼻筋が曲がるのも、やはり、無理して延長し過ぎたり、無理して鼻先を出し過ぎたりすることによって起こります。
無理して鼻先を出すと、鼻先の皮膚が足りないのに、無理矢理移植した軟骨で鼻先の皮膚を押し出そうとする状態になるため、軟骨が皮膚に負けてしまい、曲がってしまうことになります。

無理して鼻先を延長すると、鼻先の皮膚が足りないのに、無理矢理移植した軟骨で鼻先の皮膚を押し出そうとする状態になるため、軟骨が皮膚に負けてしまい、鼻先が曲がってしまう
無理矢理移植した軟骨で鼻先の皮膚を押し出そうとする状態になるため、軟骨が皮膚に負けてしまう 軟骨が皮膚に負けてしまう結果、鼻先や鼻筋が曲がってしまう

このような合併症を起こさないためには、やはり、無理して延長し過ぎないこと、無理して鼻先を過度に出さないことです。

他院で鼻中隔延長手術と鼻尖縮小と隆鼻術小鼻縮小をした症例。側面からみると、かなり延長できているようにみえるが、
正面からみると、鼻先の皮膚に軟骨が負けてしまい、鼻筋や鼻先が曲がってしまっている。この患者様はこの後、当院で修正手術を行い、真っ直ぐにしました。 修正手術で真っ直ぐになりましたが、軟骨を除去した分、鼻先は少し低くなりました

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鼻中隔延長に使用する軟骨や材料について

鼻中隔延長手術に使用する軟骨、材料について解説させていただきます。
鼻中隔延長手術は、短い鼻中隔軟骨を延長することにより、鼻先を出す手術です。
鼻中隔軟骨を延長するためには、板状の軟骨、あるいは他の材料を鼻中隔軟骨に重ね合わせて、接ぎ木するように延長します。
板状の軟骨あるいは他の材料を鼻中隔軟骨に重ねて縫合するとき、1枚だけ重ねて縫合する場合と2枚重ねて縫合する場合がありますが、1枚だけだと、左右非対称に延長することになるし、2枚に比べ、支持力が弱くなるため、鼻先の皮膚の圧力に負けて、後から曲がってくることがあります。
そのため、鼻先の皮膚の厚み、硬さ、延長する量にもよりますが、当院では2枚の軟骨で重ね合わせて延長することが多いです。

通常は、鼻中隔軟骨に2枚の板状の軟骨などをサンドイッチ状に挟み込み、延長する

鼻中隔延長に使用する軟骨や材料について

鼻中隔延長に使用する軟骨や材料には色々な種類があります。
以下にそれぞれについて詳しく解説させていただきます。

①耳介軟骨を用いる場合

高須クリニックで最も多く用いられている方法です。
耳の裏側の皮膚を切開し、耳甲介から板状に軟骨を採取します。

耳甲介(赤の斜線の部分)から板状の耳介軟骨を採取する 耳の裏側の皮膚を切開して軟骨を採取するので、傷跡はほとんどわからなくなり、目立つ心配はありません 板状の軟骨をくり貫いて採取する。耳の形が変形したり、聴力に影響がでることはありません。

患者様の耳の大きさによって採れる軟骨の大きさが違ってくることや、延長量する量によって必要な軟骨の大きさもこともあり、片側の耳の軟骨だけで済むこともあれば、両側の耳の軟骨を採る必要があることもあります。
耳に1週間程度ガーゼ固定することになりますが、傷跡は耳の裏側で、ほとんど目立たないし、耳の形が変形したり、聴力などに影響がでることはないので、患者様の負担が少ないのも利点です。

1週間程度ガーゼで耳を保護します

②肋軟骨を用いる場合

胸の部分の皮膚を切開し、肋骨(あばら骨)に付着している肋軟骨を採取して用いる方法です。

肋骨に付着している肋軟骨を採取する

肋軟骨は硬さがあるため、比較的しっかり延長することができるのですが、肋軟骨には、年月と共に曲がっていく性質があるため、手術してしばらくは真っ直ぐな鼻になっても、数年~十数年の経過でだんだん鼻筋や鼻先が曲がっていくことがあります。

年月と共に鼻筋や鼻先が曲がってしまうことがある

また、胸に数cmの傷跡が永久的に残ってしまうのが難点です。

片側の胸の下に数cmの傷跡が残ってしまう

この傷跡は、女性の場合、バストの垂れている溝に沿ってできる傷跡であり、Dカップ以上のバストの大きな人やバストが垂れている人の場合は、起きた状態では傷跡は隠れますが、寝た状態では傷跡は露になり目立ちます。
バストの小さな女性や男性の場合は、起きた状態でも寝た状態でも傷跡はそれなりに目立ちます。
また、通常、肋軟骨は加齢と共に骨化して硬くなっていきます。
骨化した肋軟骨は硬くて採取することができません。
そのため、人によっては肋軟骨を採取できないことがあります。

③鼻中隔軟骨を用いる場合

鼻の中の奥の方にある鼻中隔軟骨を採取して用いる方法です。

鼻の断面図の解剖。青い斜線の部分が鼻中隔軟骨です。 フレームワーク(赤の斜線の部分)を残して鼻中隔軟骨を採取します。鼻中隔軟骨は鼻の高さを保つ支持組織であるため、上手にフレームワークを残して採取しないと、鼻が潰れて低くなってしまうことがあります。

鼻中隔軟骨は薄い板状の軟骨なので、鼻中隔延長手術に用いるのには大変向いている材料です。
ただし、鼻中隔湾曲症などで鼻が詰まりやすい人の場合は、鼻中隔軟骨が曲がっており、鼻中隔延長手術の材料として向いていないことがあります。
また、鼻中隔軟骨を大きく採りすぎてしまったり、フレームワークを上手に残さないで、いい加減に採ってしまうと、支持力がなくなってしまい、鼻が潰れて低くなってしまうことがあります。
術後に、鼻中隔軟骨を採取したスペースに血液が貯まって固まってしまい、永久に鼻詰まりが残ってしまうこともあります。

④保存死体軟骨

死んだ人間の軟骨を用いる方法です。
軟骨を採る必要がないので、手術をする医者は楽になります。
ただし、未知のウィルスやプリオンなどの感染症を100%否定できないというリスクがあります。
また、年月と共に吸収される可能性も否定できず、歴史の浅い材料でもあるため、長期的にどのような経過をたどるのかはまだわかっていません。
高須クリニックでは用いていません。

⑤凍結保存豚軟骨を用いる場合

豚の軟骨を用いる方法です。
軟骨を採る必要がないので、手術をする医者は楽になります。
これもやはり、未知のウィルスやプリオンなどの感染症を100%否定できないというリスクがあります。
また、年月と共に吸収される可能性も否定できず、歴史の浅い材料でもあるため、長期的にどのような経過を辿るのかはまだわかっていません。
高須クリニックでは用いていません。

⑥PDSプレートを用いる場合

ポリジオキサノンという物質で、人間の身体の中に入ると、吸収されて無くなる物質です。
自分の軟骨と合わせて2枚重ねにして用いることが多いとされています。
ただし、PDSプレートは溶けて無くなってしまうものなので、無くなったときには支持力を失い、片側の軟骨だけが残って、左右非対称の指示になる上に、支持力がよわくなり、鼻先が潰れたり、曲がったりするリスクが否定できません。
まだ新しい材料なので、長期的にどのような経過を辿るのかはわかっていません。
高須クリニックでは使用しておりません。

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このような方に向いています

  • ブタ鼻を治したい
  • 外国人のような長い鼻にしたい
  • 鼻先を大きく伸ばしたい
  • 半永久的な効果を望んでいる

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症例のご紹介

■鼻中隔延長(鼻先を大きく下方に延ばす)


高須幹弥医師からのコメント
鼻先がかなり上を向いており、正面から見ると鼻の穴が大きく目立つブタ鼻でした。耳介軟骨移植だと2~3ミリ程度しか鼻先を下げられないので、鼻中隔延長を選択しました。どれくらい鼻先を下げると美しく上品な鼻になるかは、事前にコンピュータでシミュレーション。仕上がりをしっかりイメージして手術したことで、思い通りの鼻が完成しました。

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術後の注意事項・アフターケア

施術時間 約60分
術後の通院 1回
術後の腫れ 強い腫れは約1週間(個人差あり)
カウンセリング当日の治療 可能
入院の必要性 なし
麻酔 局所麻酔
シャワー 当日より可能
洗髪 当日より可能
■術後の施術部位への負荷について

術後は、しばらく鼻に強い外力が加わらないようにしていただく必要があります。
特に手術後1週間は手術部位や傷跡が不安定な状態であるため、うつ伏せで寝ると、鼻に強い外力が加わり、負担がかかってしまう可能性があるので、注意していただく必要があります。一番良いのは、寝ている間ずっと仰向けでいることなのですが、ずっと仰向けでいるのが難しかったら、鼻に外力が加わらなければ、多少横向きになっても構いません。
また、手術後1週間の間は、うつ伏せ寝以外にも、子供に鼻を叩かれたり、ぶつかってこられないように、特に注意を要する期間でもあります。手術後1週間経過すれば、手術部位や傷跡はだいぶ落ち着いてくるので、手術後1週間の間に比べると、多少外力が加わっても問題ないことが多いのですが、念のためにうつ伏せで寝るのは避けてください。
また、子供に叩かれたり、ぶつかってこられないように注意してください(指で軽くつっつかれるくらいなら問題ないことが多いですが、なるべく注意してください)。
手術後4週間経過すれば、手術部位や傷跡はかなり落ち着いており、だいぶ安定してきているので、多少うつ伏せで寝ても大丈夫です。ただし、どんな手術でも、切開を加える鼻の手術は、完全に落ち着いて完成するのは3~6ヶ月かかります。そのため、手術後6ヶ月間は必要以上に鼻に外力が加わらないようにしましょう(多少うつ伏せで寝て大丈夫ですが、できる限りうつ伏せにならないようにするのが無難です)。
手術後6ヶ月経過すれば、手術部位や傷跡はほぼ完全に落ち着いており、完成です。もう普段通り寝ていただいて大丈夫です。常識の範囲内であれば、多少、子供に鼻を叩かれたり、ぶつかってこられても大丈夫です。

■術後に鼻をかむ場合の注意点

手術後は、鼻の穴の中に傷があります。
傷がしっかりとくっついて治るまで、だいたい1週間くらいは強く鼻をかまないようにしていただく必要があります。強く鼻をかむと、鼻の穴の中の傷口に負担がかかってしまうし、鼻水には雑菌が混ざっているので、傷が不潔になるからです。どうしても鼻水がだらだら出てきてしょうがない場合は、出てきた鼻水を軽く拭き取る程度にしてください。花粉症やアレルギー性鼻炎の人は、なるべく鼻水が出ないように、花粉やハウスダストなどの原因物質に晒されないようにし、鼻炎薬などの内服薬などでコントロールしていただくのが良いです(点鼻薬を使っていただいても大丈夫です)。
手術後1週間経過すれば、傷口はくっついているので、多少鼻をかんでいただいても大丈夫です。ただし、強くいきんだり、鼻を強く押さえたりするのは、手術部位に負担がかかるので、小鼻を軽く押さえ、強くいきまず、控えめに鼻をかむようにしてください。
手術後1ヶ月経過すれば、傷も手術部位もかなり安定している頃なので、普段通り鼻をかんでもまず大丈夫です。ただし、どの手術でも、完全に安定して落ち着くのは6ヶ月かかるため、手術後6ヶ月経過するまでは、必要以上に強く鼻をかんだりして無理をするのは避けてください。

■術後のダウンタイムについて

鼻中隔延長手術は、両側の鼻の穴の中と、鼻柱の真ん中をつなげて切開し、オープン法で行います(稀に鼻柱の切開はせず、両側の鼻の穴の中の切開だけのクローズ法で行うこともあります)。耳介軟骨あるいは鼻中隔軟骨などを採取して加工し、鼻中隔に重ね合わせて縫合し、鼻中隔を延長することによって、鼻先を前方や斜め下方向(前尾側)に出します。
鼻先の皮膚の大部分を剥離して、中の軟骨を操作するので、皮膚と軟骨がずれないように、一定期間、術後にテーピングやギプスで固定する必要があります。剥離した面積、延長量などの手術内容にもよりますが、テーピングやギプスによる固定を3~7日間程度することによります(具体的に何日間固定が必要なのかは、担当医にお聞きください)。
どんな手術でも、完全に腫れが引くのは6カ月程度かかりますが、鼻中隔延長手術に関しては、手術して7日後には90~95%くらいの腫れは引いています。そのため、鼻中隔延長手術をする場合、1週間程度の休みをとって、職場に出勤したり、学校に登校する人が多いです。
1週間後にはテーピングやギプスは外れているし、鼻柱の傷の抜糸も済んでいるので、初対面の人に会っても、手術したことがバレる心配はありません。テーピングやギプスをしている間でも、大きめなマスクをしてテーピングやギプスを隠してしまえば、手術したことはわかりません。そのため、ずっとマスクをしてていい職場や学校の場合は、休みをとらず、手術の翌日から出勤したり、登校する人もいらっしゃいます。鼻中隔延長手術は、腫れるのは主に鼻先だけであり、目のまわりなどはほとんど腫れないため(多少腫れることはあります)、マスクで隠してしまえば、ほとんどわからないからです。

■術後の洗顔、メイク、洗髪について

鼻中隔延長手術は、両側の鼻の穴の中と、鼻柱の真ん中をつなげて切開し、オープン法で行います(稀に鼻柱の切開はせず、両側の鼻の穴の中の切開だけのクローズ法で行うこともあります)。鼻先の皮膚の大部分を剥離して、中の軟骨を操作するので、皮膚と軟骨がずれないように、一定期間、術後にテーピングやギプスで固定する必要があります。
剥離した面積、延長量などの手術内容にもよりますが、テーピングやギプスによる固定を3~7日間程度することによります(具体的に何日間固定が必要なのかは、担当医にお聞きください)。ギプスやテーピングがついている間は、なるべく手術部位が濡れないようにしていただく必要があります。
そのため、石鹸や洗顔フォームを使って顔を洗う場合は、手術部位が濡れないように、上手に洗っていただきます。じゃぶじゃぶ顔に水をかけたり、水の中に顔を浸けることはできないので、手術部位以外の部分(額、目もと、頬、顎など)に泡をのせて軽く擦り、手術部位が濡れないように上手に水で洗い流すか、濡れタオルなどで拭き取っていただくことになります。
シャンプーを使って洗髪する場合も、手術部位が濡れないように、上手に洗っていただく必要があります。シャンプーハットを使って洗っていただいてもいいし、手術部位が濡れないようにゆっくり丁寧に洗っていただいてもいいし、美容院で洗髪するように、上向きになって、誰かに洗っていただいてもいいです。
ただし、絶対にギプスやテーピング、傷跡を濡らしてはいけない、濡らすと取り返しがつかなくなるというわけではないので、もし、洗顔や洗髪のときにギプスやテーピング、傷跡が濡れてしまったら、綺麗なタオルやティッシュペーパーなどで軽く水気を拭き取っていただき、あとは自然に乾かしていただけばまず大丈夫です。ギプスやテーピング、傷跡に泡がついてしまった場合も、濡れタオルなどで拭き取っていただけばまず大丈夫です。
ギプスやテーピングが外れたあとは、手術部位や傷跡をゴシゴシ強く擦ったりしなければ、鼻を含めて顔全体を洗っていただいても大丈夫です(術後1カ月くらいは手術部位を強く擦ったりするのはやめてください)。普通にシャンプーを使って洗髪していただいても大丈夫です。
術後のメイクに関しては、手術部位以外(アイメイク、チーク、口紅など)に関しては、手術直後からすることは可能です。ただし、メイクを落とすときは、上記の洗顔の注意点をまもり、上手に洗い流す必要があります。
ギプスやテーピングが外れたあとは、手術部位もメイクすることができますが、やはり、メイクを落とすときは上記の注意点をまもり、上手に丁寧に洗っていただきます。

■術後の入浴について

切開する手術であるため、術後早期に身体が温まると、血流が良くなり過ぎて、腫れが強く出ることがあります。特に手術を受けて24時間の間は、血流が良くなると、傷口から出血してくることもあるので、注意が必要です。
そのため、手術を受けた当日の夜は、湯船に浸からず、軽く首から下にシャワーを浴びるくらいにしておくのが無難です。どうしても湯船に浸かりたい場合は、身体が温まらない程度のぬるま湯にし、首から下あるいは下半身浴で、短時間(1~3分程度)に済ませるのが無難です。
手術後1日目(手術翌日)になると、血流が良くなることによって傷口から出血するリスクは低くなりますが、それでも血流が良くなれば腫れが強く出てしまうことがあるので、やはり、手術後2日目くらいまでの間は、手術当日と同じように、首から下のシャワーだけにするか短時間のぬるま湯の首から下入浴か下半身浴にするのが良いです。
手術後3日目くらいになると、腫れが引き始め、血流が良くなることによって更に腫れるリスクは低くなりますが、それでも極端に身体が温まって血流が良くなれば腫れが強く出てくることはあるので、やはり、ぬるま湯での首から下入浴か下半身浴程度にし、熱いお湯に浸かるのは手術後6日目くらいまではやめましょう。
手術後7日目にもなると、血流が良くなることにより更に腫れが強く出ることはまずないので、もう普通に入浴していただいて大丈夫です。
サウナや岩盤浴に関しても、手術後7日目からある程度可能ではありますが、あまりにも身体が温まり過ぎると、痛みや腫れが強くなることがあるので、異常を感じるようでしたら、無理しないで中止してください。
手術後28日目以降になると、創部はかなり落ち着いているため、普段通りにサウナ浴や岩盤浴をしても問題ない可能性が高いですが、やはり、創部に異常を感じるようでしたら無理をしないでください。

■術後の運動について

切開する手術であるため、術後早期に激しい運動をすると、血流が良くなりすぎて、腫れが強く出ることがあります。
特に手術後24時間の間は、身体が温まって血流が良くなることによって腫れが強く出やすいため、必要以上に身体を動かさないようにしましょう。
手術後1日目(手術翌日)から手術後3日目くらいまでの間は、家から駅まで歩いたり、コンビニに買い物に行くくらいのことは問題がない可能性が高いですが、無理して必要以上に身体を動かすと、血流が良くなることによって腫れが強く出ることがあるので、やめてください。
手術後4日目~6日目くらいになると、血流が良くなることによって腫れが強く出るリスクは低くなりますが、それでも念のために、積極的に運動するのはやめておいたほうが無難です。
手術後7日目以降になると、ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、筋力トレーニングなどの運動は徐々に始めていっても大丈夫ですが、身体を動かすことによって、創部に痛みを感じたり、違和感を感じるようでしたら、無理をせず、運動を中止してください。
手術後14日目以降になると、かなり創部の状態は落ち着いているため、激しい筋力トレーニングやエアロビクスをしたり、プールで激しく泳いだりしても問題がないことが多いですが、それでも創部に痛みを感じたり違和感を感じるならば、無理をしないでください。
手術後28日目以降になると、更に創部の状態は落ち着いているため、激しい運動をしても創部に異常を感じることはほとんどないことが多いです。

■術後のエステ・自宅で行う顔のマッサージの注意点

鼻の周囲(特に手術部位)は、1ヶ月マッサージしないようにしてください。
鼻の周囲以外の、頬、顎、フェイスラインなどの部位は、手術当日からしていただいても大丈夫です。

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リスク・副作用・合併症について

■術後の鼻ギプスとマスクでのカモフラージュについて

術後の鼻ギプスの状態と、鼻ギプスがマスクで隠れるものなのか、解説します。

鼻の下の方のみを操作する手術であるため、鼻ギプスは比較的小さめのものを用い、鼻の下の方のみを固定します。

マスクをすると完全に隠れます。
鼻の下の方以外はほとんど腫れない手術であるため、マスクをしてしまえば、ほぼ完全にカムフラージュすることができます。

■鼻が曲がる、鼻先の軟骨の輪郭が浮き出て不自然になる

鼻中隔延長術は耳介軟骨移植よりも鼻先を延ばすことができますが、耳介軟骨移植に比べ、様々なリスク、副作用、合併症があります。

主なリスクに、
1.鼻先の軟骨の輪郭が浮き出て不自然になる
2.術後鼻が曲がる
3.鼻の通りが悪くなる
があります。

1に関しては、鼻中隔延長術は鼻先の皮膚を無理矢理軟骨で突っ張らせる手術であるため、どうしても一定の確率で起きてしまいます。
延長量が多い場合や鼻先の皮膚が薄い人ほど高い確率で生じます。
また、鼻先でもどこでも皮膚というのは若いときは厚みがあっても、年を取ると薄くなってきます。そのため、手術をして、若いうちは問題なくても、年を取ってから鼻先の軟骨の輪郭が浮き出て不自然になることがあります。術後10年以上の経過を追うと、約50%の人がこの合併症を生じてしまいます。
2に関しては、鼻中隔の延長に耳介軟骨、肋軟骨、鼻中隔軟骨、死体軟骨のどれを用いた場合でも生じる可能性があります。この手術は鼻中隔軟骨を延長するために、長い板状の軟骨を継ぎ足して用います。長い板状の軟骨は、時間の経過と共に曲がってくることがあります。
また、長い板状の軟骨で鼻先の皮膚を無理矢理突っ張らせているので、突っ張られた皮膚が元に戻ろうとする力が働き、その力で移植した軟骨が曲がり、鼻が曲がってしまうことがあります。この合併症は、術後10年以上の経過を追うと、約30%の確率で生じます。
3に関しては、鼻中隔延長術は大量の耳介軟骨や肋軟骨や鼻中隔軟骨や死体軟骨などを、鼻の穴の中で鼻中隔軟骨を挟み込むように移植するので、鼻の穴の中の容積が減り、鼻の通りが悪くなります。術後に鼻の通りが悪くなったという自覚症状がある人は、全体の約50%です。
このように、鼻中隔延長術は他の鼻の手術に比べ、リスク、副作用、合併症が生じる確率が格段に高いです。リスクを避けたい場合は、鼻中隔延長術に比べると延長量は少ないですが、耳介軟骨移植をするほうが無難です。

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ドクターズボイス

高須幹弥医師

軟骨を移植してブタ鼻を治す方法には『耳介軟骨移植』もあります。こちらとの違いは、鼻先を伸ばす長さ。鼻中隔延長のほうが、より長くできるので、ブタ鼻度の大きな方にはこちらが向いています。

鼻中隔延長は、鼻整形の中でも特に難易度の高い手術なので、医師選びは慎重に。当院には、経験豊富な専門家が多数揃っています。

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