鼻中隔というのは鼻の穴を左右に分けている壁。この壁には鼻を上と後ろから支えるという重要な役割がありますが、鼻中隔の軟骨が小さい場合は、いわゆる “ブタ鼻”になります。これを治すのが『鼻中隔延長』。耳介(じかい)軟骨あるいは肋軟骨を採取し、鼻先に柱になるように移植して下方に延長する手術で、半永久的にすっきりとした鼻が手に入ります。
鼻中隔延長に使う耳介(じかい)軟骨は耳の後ろから採取するので、傷跡はほとんど目立ちません。肋軟骨はバストの下を3cmほど切開して採取。傷跡は時間の経過とともに目立たなくなっていきます。
耳介(じかい)軟骨の移植先は鼻先。さらに外国人のような長い鼻など、大きな変化を求めるのであれば、肋軟骨を含めた移植になります。
術後は、正面から鼻の穴が見えるという悩みも消え、シャープになった鼻が顔全体に好影響を与えている実感を持つことができます。

事前のシミュレーションで、手術前の不安を解消

鼻先を整えたいといっても、理想の形は人それぞれ。そこで、手術の前にじっくりとカウンセリングを行い、一人ひとりの鼻の形や顔のバランスに合わせて仕上がり具合をコンピュータでシミュレーション。仕上がりを施術前にイメージすることができます。

※ドクターによってはコンピュータシミュレーションを行わない場合もございます。

シミュレーションイメージ

シミュレーションイメージ

施術前のシミュレーション動画

術中も術後も快適に

手術は、極細の針による注射で局所麻酔をしてから行うので、術中の痛みは少なくて済みます。鼻整形のプロが手術を行うので、仕上がりはとても自然。術後の腫れや痛みもわずかで、手術当日からシャワーもOKです。

手術後は、痛み止めの内服薬などを処方しています。

▼処方する痛み止めの種類とよくある質問
美容整形手術後の自宅疼痛管理

麻酔クリーム

麻酔クリーム

麻酔クリームを塗る様子

麻酔クリームを塗る様子

こんなお悩みをお持ちの方へ

  1. ブタ鼻を治したい
  2. 外国人のような長い鼻にしたい
  3. 鼻先を大きく伸ばしたい
  4. 半永久的な効果を望んでいる

施術料金

鼻中隔延長(鼻先を大きく下方に延ばす)

¥935,000(税込)

【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】

施術後の解説動画

施術1週間後の腫れや痛み、ダウンタイムについて解説します。

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※施術方法や施術の流れに関しましては、患者様ごとにあわせて執り行いますので、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。

鼻中隔延長手術の術式とデザインと仕上がりとリスクについて

鼻中隔延長手術の術式とデザインと仕上がりとリスクについて

鼻中隔延長手術の術式とデザインと仕上がりについて解説させていただきます。
鼻中隔延長手術は、主に鼻先を出す治療であり、患者様のご希望に応じて、鼻先を前方に出したり、斜め下方向に出したり、下方向に出したりします。
通常の耳介軟骨移植だけでも鼻先を出すことはできるのですが、鼻中隔延長手術は、耳介軟骨移植よりもより大きく鼻先を出すことができます。

耳介軟骨移植で鼻先を斜め下方向に出した症例

  • Before

  • After(3ヶ月後)

耳介軟骨移植のみで鼻先を斜め下方向に出した症例。それなりに鼻先は出て、効果が見られる。

鼻中隔延長(鼻先を大きく下方に延ばす)

  • Before

  • After

鼻中隔延長手術で鼻先を斜め下方向に出した症例。耳介軟骨移植よりも大きな延長効果が見られる。

鼻中隔延長手術は鼻柱の皮膚を切開しないで両側の鼻の穴の中の切開だけで行うクローズ法で手術することはできなくありませんが、鼻の中の精密な軟骨操作が多いため、より効果を出すために、両側の鼻の穴の中の切開と鼻柱の皮膚の切開をして行うオープン法で手術することが多いです。

鼻柱の皮膚を切開せず、鼻の穴の中の切開のみで行うクローズ法

視野が狭いため手術がやりにくく、場合によっては正確な軟骨操作ができないこともある

両側の鼻の穴の中の切開と鼻柱の皮膚の切開をするオープン法

鼻の皮膚を持ち上げて、鼻の中がよく見えるので、正確な操作がしやすい

耳介軟骨移植が鼻先に軟骨をのせて移植するのに対し、鼻中隔延長手術は鼻中隔軟骨に2枚重ねの板状の軟骨をサンドイッチ状に挟み込むように移植し、外側鼻軟骨と大鼻翼軟骨の連結を外して、大鼻翼軟骨の位置そのものを移動、固定します。
それにより、より大きな延長効果があります。

鼻の解剖の側面図

通常の耳介軟骨移植は鼻先などに軟骨を置いて移植するだけなので、出せる量に限界がある

鼻中隔延長は鼻中隔軟骨に2枚重ねの板状の軟骨をサンドイッチ状に挟み込むように移植し、大鼻翼軟骨の位置そのものを移動、固定させるため、耳介軟骨移植よりも延長効果が大きい

耳介軟骨移植に比べ、延長効果が大きい

鼻中隔延長手術は、患者様の元の鼻の状態から、どのような鼻にするかで、鼻先を出す方向は決まります。
例えば、鼻先が潰れているのが嫌で、鼻先の高さが欲しい場合は前方に延長します。

鼻先が潰れているのが嫌で、鼻先の高さが欲しいとき

鼻先の高さを出すため、前方に延長する

鼻先が上に上がっている、俗に言う「ブタ鼻」を改善する場合は、斜め下方向に延長します。

鼻先が上に上がっている、俗に言う「ブタ鼻」

「ブタ鼻」を改善する場合は、斜め下方向に延長する

鼻先が低く、鼻柱が奥に引っ込んでいてバランスの悪い鼻の場合は、鼻先と鼻柱を合わせて、下方向に延長します。

鼻先が低く、鼻柱が奥に引っ込んでいてバランスの悪い鼻

鼻先と鼻柱を合わせて、下方向に延長する

鼻先と鼻柱を合わせて、下方向に延長する

鼻中隔延長手術は、鼻先の大きな変化をもたらす手術なのですが、大きな変化がある手術である反面、やり過ぎることにより、様々なリスクがあります。
比較的頻度の高いリスクに、鼻先の軟骨が浮き出て不自然になることと、鼻先や鼻筋が曲がるということがあります。

鼻先の軟骨が浮き出て不自然になるのは、鼻先の延長量が多すぎることによって、鼻先の皮膚に負担がかかり、皮膚が薄くなることにより起こります。

鼻先の延長量が多すぎると、鼻先の皮膚に負担がかかる

鼻先の皮膚に負担がかかる結果、皮膚が薄くなり、軟骨の輪郭が浮き出てきて不自然になる

皮膚が薄くなって、軟骨の輪郭が浮き出てきて、ボコッとした感じになる

手術してしばらくは起こらないのですが、腫れが引いてきて、浮腫んでいた鼻先の皮膚が薄くなってくる術後数ヶ月の間に、移植した軟骨の輪郭が浮き出てくることがあります。
また、術後数年~数十年の年月をかけて徐々に鼻先の皮膚が薄くなっていき、軟骨の輪郭が浮き出てくることもあります。
そのようになってしまったら、修正手術で余分な軟骨を除去するしかありませんが、その場合は、軟骨を除去した分だけ鼻先が短くなってしまいます。
このような合併症を起こさないためには、無理して延長し過ぎないこと、無理して鼻先を過度に出さないことです。

鼻先や鼻筋が曲がるのも、やはり、無理して延長し過ぎたり、無理して鼻先を出し過ぎたりすることによって起こります。
無理して鼻先を出すと、鼻先の皮膚が足りないのに、無理矢理移植した軟骨で鼻先の皮膚を押し出そうとする状態になるため、軟骨が皮膚に負けてしまい、曲がってしまうことになります。

無理して鼻先を延長すると、鼻先の皮膚が足りないのに、無理矢理移植した軟骨で鼻先の皮膚を押し出そうとする状態になるため、軟骨が皮膚に負けてしまい、鼻先が曲がってしまう

無理矢理移植した軟骨で鼻先の皮膚を押し出そうとする状態になるため、軟骨が皮膚に負けてしまう

軟骨が皮膚に負けてしまう結果、鼻先や鼻筋が曲がってしまう

このような合併症を起こさないためには、やはり、無理して延長し過ぎないこと、無理して鼻先を過度に出さないことです。

他院で無理をして鼻先を過度に出した症例

  • Before(当院初診来院時)

  • After(修正手術前) 他院で手術をした3週間後

  • 他院で鼻中隔延長手術と鼻尖縮小と隆鼻術小鼻縮小をした症例。側面からみると、かなり延長できているようにみえるが、

  • Before(当院初診来院時)

  • After(修正手術前)
    他院で手術をした3週間後

  • 正面からみると、鼻先の皮膚に軟骨が負けてしまい、鼻筋や鼻先が曲がってしまっている。この患者様はこの後、当院で修正手術を行い、真っ直ぐにしました。

  • After(当院で修正手術をした6ヶ月後)

  • 修正手術で真っ直ぐになりましたが、軟骨を除去した分、鼻先は少し低くなりました

他院で受けた手術の修正(鼻)美容整形外科手術の修正

(本症例適用料金)¥1,485,000(税込)
※診察にてご確認ください。

【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】

他院で受けた手術の修正(鼻)

このテクニック講座で取り上げている施術の料金とリスク・副作用・合併症について

料金

耳介軟骨移植(鼻先を出す)

¥385,000(税込)

【全院】

鼻中隔延長(鼻先を大きく下方に延ばす)

¥935,000(税込)

【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】

他院で受けた手術の修正(鼻)美容整形外科手術の修正

他院で受けた手術の修正(鼻)美容整形外科手術の修正 診察にてご確認ください

【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】

鼻中隔延長に使用する軟骨や材料について

鼻中隔延長に使用する軟骨や材料について

鼻中隔延長手術に使用する軟骨、材料について解説させていただきます。
鼻中隔延長手術は、短い鼻中隔軟骨を延長することにより、鼻先を出す手術です。
鼻中隔軟骨を延長するためには、板状の軟骨、あるいは他の材料を鼻中隔軟骨に重ね合わせて、接ぎ木するように延長します。
板状の軟骨あるいは他の材料を鼻中隔軟骨に重ねて縫合するとき、1枚だけ重ねて縫合する場合と2枚重ねて縫合する場合がありますが、1枚だけだと、左右非対称に延長することになるし、2枚に比べ、支持力が弱くなるため、鼻先の皮膚の圧力に負けて、後から曲がってくることがあります。
そのため、鼻先の皮膚の厚み、硬さ、延長する量にもよりますが、当院では2枚の軟骨で重ね合わせて延長することが多いです。

通常は、鼻中隔軟骨に2枚の板状の軟骨などをサンドイッチ状に挟み込み、延長する

鼻中隔延長に使用する軟骨や材料について

鼻中隔延長に使用する軟骨や材料には色々な種類があります。
以下にそれぞれについて詳しく解説させていただきます。

①耳介軟骨を用いる場合

高須クリニックで最も多く用いられている方法です。
耳の裏側の皮膚を切開し、耳甲介から板状に軟骨を採取します。

耳甲介(赤の点線で囲われた部分)から板状の耳介軟骨を採取する

耳の裏側の皮膚を切開して軟骨を採取するので、傷跡はほとんどわからなくなり、目立つ心配はありません

板状の軟骨をくり貫いて採取する。耳の形が変形したり、聴力に影響がでることはありません。

患者様の耳の大きさによって採れる軟骨の大きさが違ってくることや、延長量によって必要な軟骨の大きさが異なることもあり、片側の耳の軟骨だけで済むこともあれば、両側の耳の軟骨を採る必要があることもあります。
耳に1週間程度ガーゼ固定することになりますが、傷跡は耳の裏側で、ほとんど目立たないし、耳の形が変形したり、聴力などに影響がでることはないので、患者様の負担が少ないのも利点です。

1週間程度ガーゼで耳を保護します

②肋軟骨を用いる場合

胸の部分の皮膚を切開し、肋骨(あばら骨)に付着している肋軟骨を採取して用いる方法です。

肋骨に付着している肋軟骨を採取する

肋軟骨は硬さがあるため、比較的しっかり延長することができるのですが、肋軟骨には、年月と共に曲がっていく性質があるため、手術してしばらくは真っ直ぐな鼻になっても、数年~十数年の経過でだんだん鼻筋や鼻先が曲がっていくことがあります。

年月と共に鼻筋や鼻先が曲がってしまうことがある

また、胸に数cmの傷跡が永久的に残ってしまうのが難点です。

片側の胸の下に数cmの傷跡が残ってしまう

この傷跡は、女性の場合、バストの垂れている溝に沿ってできる傷跡であり、Dカップ以上のバストの大きな人やバストが垂れている人の場合は、起きた状態では傷跡は隠れますが、寝た状態では傷跡は露になり目立ちます。
バストの小さな女性や男性の場合は、起きた状態でも寝た状態でも傷跡はそれなりに目立ちます。
また、通常、肋軟骨は加齢と共に骨化して硬くなっていきます。
骨化した肋軟骨は硬くて採取することができません。
そのため、人によっては肋軟骨を採取できないことがあります。

③鼻中隔軟骨を用いる場合

鼻の中の奥の方にある鼻中隔軟骨を採取して用いる方法です。

鼻の断面図の解剖。青い斜線の部分が鼻中隔軟骨です。

フレームワーク(赤線内の部分)を残して鼻中隔軟骨を採取します。鼻中隔軟骨は鼻の高さを保つ支持組織であるため、上手にフレームワークを残して採取しないと、鼻が潰れて低くなってしまうことがあります。

鼻中隔軟骨は薄い板状の軟骨なので、鼻中隔延長手術に用いるのには大変向いている材料です。
ただし、鼻中隔湾曲症などで鼻が詰まりやすい人の場合は、鼻中隔軟骨が曲がっており、鼻中隔延長手術の材料として向いていないことがあります。
また、鼻中隔軟骨を大きく採りすぎてしまったり、フレームワークを上手に残さないで、いい加減に採ってしまうと、支持力がなくなってしまい、鼻が潰れて低くなってしまうことがあります。
術後に、鼻中隔軟骨を採取したスペースに血液が貯まって固まってしまい、永久に鼻詰まりが残ってしまうこともあります。

④凍結保存豚軟骨を用いる場合

豚の軟骨を用いる方法です。
軟骨を採る必要がないので、手術をする医者は楽になります。
未知のウィルスやプリオンなどの感染症を100%否定できないというリスクがあります。
また、年月と共に吸収される可能性も否定できず、歴史の浅い材料でもあるため、長期的にどのような経過を辿るのかはまだわかっていません。
高須クリニックでは用いていません。

⑤PDSプレートを用いる場合

ポリジオキサノンという物質で、人間の身体の中に入ると、吸収されて無くなる物質です。
自分の軟骨と合わせて2枚重ねにして用いることが多いとされています。
ただし、PDSプレートは溶けて無くなってしまうものなので、無くなったときには支持力を失い、片側の軟骨だけが残って、左右非対称の支持になる上に、支持力が弱くなり、鼻先が潰れたり、曲がったりするリスクが否定できません。
まだ新しい材料なので、長期的にどのような経過を辿るのかはわかっていません。
高須クリニックでは使用しておりません。

症例のご紹介

鼻中隔延長手術で鼻先を斜め下方向に出した症例写真

  • Before

  • After(6ヶ月後)

  • Before

  • After(6ヶ月後)

  • Before

  • After(6ヶ月後)

⾼須 幹弥 医師

担当医からのコメント

⾼須 幹弥 医師

20代女性の患者様で、鼻先が上を向いており、正面から見て鼻の穴が目立つのが悩みとのことでした。
診察させていただいたところ、全体的鼻があまり高くなく、鼻筋があまり通っていない上に、鼻先が潰れて上に上がっている状態でした。
また、やや鼻の穴が大きめで、その上、鼻先が上に上がっているために、正面から見て鼻の穴が目立つ、いわゆるブタ鼻の状態でした。
全体的に鼻の形を整えるためには、シリコンプロテーゼで眉間の下から鼻根~鼻背を高くして鼻筋を通し、小鼻(鼻翼)縮小で鼻の穴を小さくし、鼻先に耳介軟骨移植か鼻中隔延長を行い、鼻先を斜め下方向に出すのが望ましいです。
今回は、患者様の希望もあり、鼻中隔延長のみを行い、鼻先を安全な範囲内、自然な範囲内で斜め下方向に出すことになりました。
手術は局所麻酔下に行い、片側の耳甲介軟骨を採取し、オープン法に準じて鼻中隔軟骨を露出し、耳甲介軟骨をオーバーラップさせて固定して鼻中隔軟骨を延長しました。
固定した耳甲介軟骨に大鼻翼軟骨を固定して、皮膚縫合しました。
その結果、鼻先が程よく自然な範囲内で斜め下方向に出て、ブタ鼻がかなり改善しました。
また、正面から見た状態で鼻の穴が見える面積も減少しました。

施術の流れ

当院ではお客様がご納得いくまでカウンセリングを行い、施術後のアフターケアもしっかりとサポートさせていただきます。

高須のこだわり

  • 質の良い注射針のみを使用

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    当院の手術の際の局所麻酔注射、ヒアルロン酸注射、ボツリヌストキシン注射の際の注射針には、国産のテルモ針、エンジェルニードルなど、質の良いものだけを使用しています。

    一般的に、注射針は、より細く、より切れの良いほうが痛みが少なくなっています。当院で使用している注射針は、細さと切れ味を追及した質の良い注射針。針を刺す際の痛みが少なく、少しでも患者様の苦痛を少なくするために最善の努力をしています。

    高須クリニックの注射針の特徴
    ①針の細さ

    注射をするときの痛みは、一般的に、細い注射針ほうが少なく、太い注射針のほうが痛みが強くなります。それは、皮膚や粘膜に注射する際、注射針で皮膚や粘膜の表面に小さな穴を空け、針先が中に入っていくからです。当然、細い針のほうが表面を傷つけるダメージが少なく、痛みが少なくなります。

    しかしながら、注射する部位によっては、あまりに細すぎる注射針を使用すると、針が皮膚の硬さに負けてしまい、刺さらない場合も。当院では様々なG(ゲージ)※の注射針を取り揃えており、皮膚の硬さに負けない硬さの注射針で、細いものでは30~34G(ゲージ)※のものをご用意しています。

    注射する部位によって使用する針を替え、少しでも患者様の痛みが少なくなるように努力しています。

    ※G(ゲージ):注射針の太さの単位。 数字が大きいほど細くなります。

    ②針の外径に対して内径が大きい

    当院では、針の外径に対して内径の大きい注射針を使用。
    麻酔液やヒアルロン酸、ボツリヌストキシンなどを注射する際、薬液は注射針の内腔を通過して注入されます。

    外径に対して内径が大きい注射針のほうが、薬液が内腔を通過する時の圧力に対する外径の太さが細いため、その分、細い針を使用することができます。結果的に患者様の痛みが少なくなります。

    一般的な注射針。内腔が小さい。外径に対して内径が大きい注射針。内腔が大きいため、その分外径が小さくなり、刺すときの痛みが少なくなる。
    ③針の切れ味が鋭い

    当院では切れ味の鋭い注射針を使用。
    切れ味が鋭い注射針は、皮膚や粘膜を貫く際、抵抗が少なくスムーズに針が入っていくため、痛みが少なくなります。

    ④様々な長さの注射針を取り揃えている

    一般的に、薬液を注入する際、浅い層に注入する場合は短い注射針を用い、深い層に注入する際は長い注射針を用います。
    当院でも同じように、皮膚の狭い範囲に注入する際には短い注射針を用い、広い範囲に注入する際には長い注射針を用いて注射を行っています。

    特に、広い範囲に注入する場合、短い注射針で行うと、何回も針を刺すことになってしまい、その分、患者様の痛みが強くなります。そのため、広い範囲に注入時には、少しでも痛みを軽減させるために専用の長いカテラン針などを使用しています。

  • 手術後、注射後などの腫れを引かせる漢方薬「治打撲一方」について

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    当院では、手術後や注射後などの腫れを早く引かせる漢方薬「治打撲一方(ヂダボクイッポウ)」を常備しております。
    治打撲一方は、元来、その名が示すよう、打撲の治療に用いる内服薬であり、江戸時代中期の医者香川修庵によって考えられた薬です。
    患部の血行をよくするとともに、腫れや痛みをやわらげる効果があります。
    打撲以外にも、外科手術後の腫れや痛みに対しても一般的に使われており、美容整形の手術や注射などの後にも使用することができます。

    【治打撲一方の成分】

    漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。

    治打撲一方の構成生薬は下記の7種類です。

    ・桂皮(ケイヒ): クスノキ科カツラの木の樹皮を乾燥させたもの。薬効は、体を温め、痛みを止め、血行を改善する作用があります。

    ・川芎(センキュウ): セリ科センキュウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。

    ・川骨(センコツ): スイレン科コウホネの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環と水分の循環をよくし、内出血を治す作用があります。

    ・甘草(カンゾウ): マメ科カンゾウの根を乾燥させたもの。薬効は、消化を整え、痛みを止める作用があります。

    ・大黄(ダイオウ): タデ科ダイオウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、便通をよくし、血行を改善する作用があります。

    ・丁子(チョウジ): フトモモ科チョウジノキの蕾。薬効は、腹を温め、痛みを止める作用があります。

    ・撲樕(ボクソク): ブナ科クヌギの樹皮を乾燥させたもの。薬効は、皮膚の排膿を促す作用があります。

    桂皮と丁子は発散性の生薬で、患部の熱や痛みを発散して治します。
    大黄と樸樕には収斂作用があり、熱や腫れを冷ます効果が期待できます。
    そのほか、血液循環をよくする川芎、止血作用の川骨、緩和作用のある甘草などが配合されます。
    これらの成分が一緒に働くことで、相乗作用があり、よりよい効果を発揮します。

    用法

    通常、朝昼夕の3回、1包2.5gずつ、食前又は食間に経口服用します(1日3包内服するということです)。
    主に手術後の腫れの強い間に内服します(手術後3日~2週間程度のことが多いです)。
    手術、注射などの治療後に服用を希望される方に処方させていただきます。

    料金

    1包 : ¥110(税込)【全院】

  • 内出血を早く引かせる薬「ケラスキンクリーム」

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    高須クリニックでは、内出血を早く引かせる薬「ケラスキンクリーム」を常備しています。

    主成分は、ラクトフェリンをナノ脂質(リポソーム)に封入したもので、皮膚に浸透しやすく、お肌に優しいクリームです。
    ラクトフェリンとは、母乳・涙・汗・唾液などの分泌液に含まれる鉄結合性の糖タンパク質です。
    内出血は、赤血球中のヘモグロビンに含まれる鉄の色が大きな素ですが、ラクトフェリンは鉄と結合して排出する作用(鉄キレート作用)が非常に強く、内出血の色を早く消す効果があります。

    また、ラクトフェリンには抗炎症作用や、抗菌作用、抗酸化作用もあり、メタロプロテアーゼ(細胞外マトリックスを分解する酵素)に対するキレート作用もあります。
    サイトカインの過剰な産生を抑制し、炎症部位における白血球の過剰な動員および活性化を阻害する状態になり、内出血の回復に効果が期待されます。
    当院では、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンなどの注射による治療の際、極細の注射針を使用し、細心の注意をはらい、治療しているため、内出血は起こりにくいのですが、体質などの理由により、稀に起こってしまうことはあります。

    目元の手術やエイジングケア手術などでも内出血が生じてしまうことはあります。
    内出血が生じてしまうと、通常、治まるまでに1週間程度かかり、長い場合は2週間程度かかってしまうこともあります。
    その場合、ケラスキンクリームを用いることにより、早く内出血を引かせることができます。

    使用方法

    1日2回、患部の皮膚に塗布し、指で優しくマッサージします。
    1回につき約0.15ml使用しますが、部位によって適宜増減し、調整します。
    薬を塗布し、皮膚に吸収された後、メイクをしていただくことができます。
    手術後の縫合してある傷の部分にケラスキンを塗布することも可能です(抜糸する前の糸がついている傷に塗布することが可能ですが、糸がついている状態の傷にメイクすることは勧めていません)。

    料金

    5ml : ¥2,200(税込)【全院】

術前・術後の注意事項・アフターケア

施術時間 60~120分程度
術後の通院 1~2回
術後の腫れ 強い腫れは約1週間(個人差あり)
カウンセリング当日の治療 予約に空きがあれば可能
入院の必要性 なし
麻酔 局所麻酔
シャワー 当日より可能
洗髪 当日より可能
  • 術後の施術部位への負荷について

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    術後の施術部位への負荷について術後は、しばらく鼻に強い外力が加わらないようにしていただく必要があります。
    特に手術後1週間は手術部位や傷跡が不安定な状態であるため、うつ伏せで寝ると、鼻に強い外力が加わり、負担がかかってしまう可能性があるので、注意していただく必要があります。一番良いのは、寝ている間ずっと仰向けでいることなのですが、ずっと仰向けでいるのが難しかったら、鼻に外力が加わらなければ、多少横向きになっても構いません。
    また、手術後1週間の間は、うつ伏せ寝以外にも、子供に鼻を叩かれたり、ぶつかってこられないように、特に注意を要する期間でもあります。手術後1週間経過すれば、手術部位や傷跡はだいぶ落ち着いてくるので、手術後1週間の間に比べると、多少外力が加わっても問題ないことが多いのですが、念のためにうつ伏せで寝るのは避けてください。
    また、子供に叩かれたり、ぶつかってこられないように注意してください(指で軽くつっつかれるくらいなら問題ないことが多いですが、なるべく注意してください)。
    手術後4週間経過すれば、手術部位や傷跡はかなり落ち着いており、だいぶ安定してきているので、多少うつ伏せで寝ても大丈夫です。ただし、どんな手術でも、切開を加える鼻の手術は、完全に落ち着いて完成するのは3~6ヶ月かかります。そのため、手術後6ヶ月間は必要以上に鼻に外力が加わらないようにしましょう(多少うつ伏せで寝て大丈夫ですが、できる限りうつ伏せにならないようにするのが無難です)。
    手術後6ヶ月経過すれば、手術部位や傷跡はほぼ完全に落ち着いており、完成です。もう普段通り寝ていただいて大丈夫です。常識の範囲内であれば、多少、子供に鼻を叩かれたり、ぶつかってこられても大丈夫です。

  • 術後に鼻をかむ場合の注意点

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    術後に鼻をかむ場合の注意点手術後は、鼻の穴の中に傷があります。
    傷がしっかりとくっついて治るまで、だいたい1週間くらいは強く鼻をかまないようにしていただく必要があります。強く鼻をかむと、鼻の穴の中の傷口に負担がかかってしまうし、鼻水には雑菌が混ざっているので、傷が不潔になるからです。どうしても鼻水がだらだら出てきてしょうがない場合は、出てきた鼻水を軽く拭き取る程度にしてください。花粉症やアレルギー性鼻炎の人は、なるべく鼻水が出ないように、花粉やハウスダストなどの原因物質に晒されないようにし、鼻炎薬などの内服薬などでコントロールしていただくのが良いです(点鼻薬を使っていただいても大丈夫です)。
    手術後1週間経過すれば、傷口はくっついているので、多少鼻をかんでいただいても大丈夫です。ただし、強くいきんだり、鼻を強く押さえたりするのは、手術部位に負担がかかるので、小鼻を軽く押さえ、強くいきまず、控えめに鼻をかむようにしてください。
    手術後1ヶ月経過すれば、傷も手術部位もかなり安定している頃なので、普段通り鼻をかんでもまず大丈夫です。ただし、どの手術でも、完全に安定して落ち着くのは6ヶ月かかるため、手術後6ヶ月経過するまでは、必要以上に強く鼻をかんだりして無理をするのは避けてください。

  • 術後のダウンタイムについて

    鼻中隔延長手術は、両側の鼻の穴の中と、鼻柱の真ん中をつなげて切開し、オープン法で行います(稀に鼻柱の切開はせず、両側の鼻の穴の中の切開だけのクローズ法で行うこともあります)。耳介軟骨あるいは鼻中隔軟骨などを採取して加工し、鼻中隔に重ね合わせて縫合し、鼻中隔を延長することによって、鼻先を前方や斜め下方向(前尾側)に出します。
    鼻先の皮膚の大部分を剥離して、中の軟骨を操作するので、皮膚と軟骨がずれないように、一定期間、術後にテーピングやギプスで固定する必要があります。剥離した面積、延長量などの手術内容にもよりますが、テーピングやギプスによる固定を3~7日間程度することになります(具体的に何日間固定が必要なのかは、担当医にお聞きください)。
    どんな手術でも、完全に腫れが引くのは6カ月程度かかりますが、鼻中隔延長手術に関しては、手術して7日後には90~95%くらいの腫れは引いています。そのため、鼻中隔延長手術をする場合、1週間程度の休みをとって、職場に出勤したり、学校に登校する人が多いです。
    1週間後にはテーピングやギプスは外れているし、鼻柱の傷の抜糸も済んでいるので、初対面の人に会っても、手術したことがバレる心配はありません。テーピングやギプスをしている間でも、大きめなマスクをしてテーピングやギプスを隠してしまえば、手術したことはわかりません。そのため、ずっとマスクをしてていい職場や学校の場合は、休みをとらず、手術の翌日から出勤したり、登校する人もいらっしゃいます。鼻中隔延長手術は、腫れるのは主に鼻先だけであり、目のまわりなどはほとんど腫れないため(多少腫れることはあります)、マスクで隠してしまえば、ほとんどわからないからです。

  • 術後の洗顔、メイク、洗髪について

    鼻中隔延長手術は、両側の鼻の穴の中と、鼻柱の真ん中をつなげて切開し、オープン法で行います(稀に鼻柱の切開はせず、両側の鼻の穴の中の切開だけのクローズ法で行うこともあります)。鼻先の皮膚の大部分を剥離して、中の軟骨を操作するので、皮膚と軟骨がずれないように、一定期間、術後にテーピングやギプスで固定する必要があります。
    剥離した面積、延長量などの手術内容にもよりますが、テーピングやギプスによる固定を3~7日間程度することになります(具体的に何日間固定が必要なのかは、担当医にお聞きください)。ギプスやテーピングがついている間は、なるべく手術部位が濡れないようにしていただく必要があります。
    そのため、石鹸や洗顔フォームを使って顔を洗う場合は、手術部位が濡れないように、上手に洗っていただきます。じゃぶじゃぶ顔に水をかけたり、水の中に顔を浸けることはできないので、手術部位以外の部分(額、目もと、頬、顎など)に泡をのせて軽く擦り、手術部位が濡れないように上手に水で洗い流すか、濡れタオルなどで拭き取っていただくことになります。
    シャンプーを使って洗髪する場合も、手術部位が濡れないように、上手に洗っていただく必要があります。シャンプーハットを使って洗っていただいてもいいし、手術部位が濡れないようにゆっくり丁寧に洗っていただいてもいいし、美容院で洗髪するように、上向きになって、誰かに洗っていただいてもいいです。
    ただし、絶対にギプスやテーピング、傷跡を濡らしてはいけない、濡らすと取り返しがつかなくなるというわけではないので、もし、洗顔や洗髪のときにギプスやテーピング、傷跡が濡れてしまったら、綺麗なタオルやティッシュペーパーなどで軽く水気を拭き取っていただき、あとは自然に乾かしていただけばまず大丈夫です。ギプスやテーピング、傷跡に泡がついてしまった場合も、濡れタオルなどで拭き取っていただけばまず大丈夫です。
    ギプスやテーピングが外れたあとは、手術部位や傷跡をゴシゴシ強く擦ったりしなければ、鼻を含めて顔全体を洗っていただいても大丈夫です(術後1カ月くらいは手術部位を強く擦ったりするのはやめてください)。普通にシャンプーを使って洗髪していただいても大丈夫です。
    術後のメイクに関しては、手術部位以外(アイメイク、チーク、口紅など)に関しては、手術直後からすることは可能です。ただし、メイクを落とすときは、上記の洗顔の注意点をまもり、上手に洗い流す必要があります。
    ギプスやテーピングが外れたあとは、手術部位もメイクすることができますが、やはり、メイクを落とすときは上記の注意点をまもり、上手に丁寧に洗っていただきます。

  • 術後の入浴について

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    術後の入浴について切開する手術であるため、術後早期に身体が温まると、血流が良くなり過ぎて、腫れが強く出ることがあります。特に手術を受けて24時間の間は、血流が良くなると、傷口から出血してくることもあるので、注意が必要です。
    そのため、手術を受けた当日の夜は、湯船に浸からず、軽く首から下にシャワーを浴びるくらいにしておくのが無難です。どうしても湯船に浸かりたい場合は、身体が温まらない程度のぬるま湯にし、首から下あるいは下半身浴で、短時間(1~3分程度)に済ませるのが無難です。
    手術後1日目(手術翌日)になると、血流が良くなることによって傷口から出血するリスクは低くなりますが、それでも血流が良くなれば腫れが強く出てしまうことがあるので、やはり、手術後2日目くらいまでの間は、手術当日と同じように、首から下のシャワーだけにするか短時間のぬるま湯の首から下入浴か下半身浴にするのが良いです。
    手術後3日目くらいになると、腫れが引き始め、血流が良くなることによって更に腫れるリスクは低くなりますが、それでも極端に身体が温まって血流が良くなれば腫れが強く出てくることはあるので、やはり、ぬるま湯での首から下入浴か下半身浴程度にし、熱いお湯に浸かるのは手術後6日目くらいまではやめましょう。
    手術後7日目にもなると、血流が良くなることにより更に腫れが強く出ることはまずないので、もう普通に入浴していただいて大丈夫です。
    サウナや岩盤浴に関しても、手術後7日目からある程度可能ではありますが、あまりにも身体が温まり過ぎると、痛みや腫れが強くなることがあるので、異常を感じるようでしたら、無理しないで中止してください。
    手術後28日目以降になると、創部はかなり落ち着いているため、普段通りにサウナ浴や岩盤浴をしても問題ない可能性が高いですが、やはり、創部に異常を感じるようでしたら無理をしないでください。

  • 術後の運動について

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    切開する手術であるため、術後早期に激しい運動をすると、血流が良くなりすぎて、腫れが強く出ることがあります。
    特に手術後24時間の間は、身体が温まって血流が良くなることによって腫れが強く出やすいため、必要以上に身体を動かさないようにしましょう。
    手術後1日目(手術翌日)から手術後3日目くらいまでの間は、家から駅まで歩いたり、コンビニに買い物に行くくらいのことは問題がない可能性が高いですが、無理して必要以上に身体を動かすと、血流が良くなることによって腫れが強く出ることがあるので、やめてください。
    手術後4日目~6日目くらいになると、血流が良くなることによって腫れが強く出るリスクは低くなりますが、それでも念のために、積極的に運動するのはやめておいたほうが無難です。
    手術後7日目以降になると、ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、筋力トレーニングなどの運動は徐々に始めていっても大丈夫ですが、身体を動かすことによって、創部に痛みを感じたり、違和感を感じるようでしたら、無理をせず、運動を中止してください。
    手術後14日目以降になると、かなり創部の状態は落ち着いているため、激しい筋力トレーニングやエアロビクスをしたり、プールで激しく泳いだりしても問題がないことが多いですが、それでも創部に痛みを感じたり違和感を感じるならば、無理をしないでください。
    手術後28日目以降になると、更に創部の状態は落ち着いているため、激しい運動をしても創部に異常を感じることはほとんどないことが多いです。

  • 術後のエステ・自宅で行う顔のマッサージの注意点

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    術後のエステ・自宅で行う顔のマッサージの注意点鼻の周囲(特に手術部位)は、1ヶ月マッサージしないようにしてください。
    鼻の周囲以外の、頬、顎、フェイスラインなどの部位は、手術当日からしていただいても大丈夫です。

リスク・副作用・合併症について

  • 術後の鼻ギプスとマスクでのカモフラージュについて

    術後の鼻ギプスの状態と、鼻ギプスがマスクで隠れるものなのか、解説します。

    鼻の下の方のみを操作する手術であるため、鼻ギプスは比較的小さめのものを用い、鼻の下の方のみを固定します。

    マスクをすると完全に隠れます。
    鼻の下の方以外はほとんど腫れない手術であるため、マスクをしてしまえば、ほぼ完全にカムフラージュすることができます。

  • 鼻が曲がる、鼻先の軟骨の輪郭が浮き出て不自然になる

    鼻中隔延長術は耳介軟骨移植よりも鼻先を延ばすことができますが、耳介軟骨移植に比べ、様々なリスク、副作用、合併症があります。

    主なリスクに、
    1.鼻先の軟骨の輪郭が浮き出て不自然になる
    2.術後鼻が曲がる
    3.鼻の通りが悪くなる
    があります。

    1に関しては、鼻中隔延長術は鼻先の皮膚を無理矢理軟骨で突っ張らせる手術であるため、どうしても一定の確率で起きてしまいます。
    延長量が多い場合や鼻先の皮膚が薄い人ほど高い確率で生じます。
    また、鼻先でもどこでも皮膚というのは若いときは厚みがあっても、年を取ると薄くなってきます。そのため、手術をして、若いうちは問題なくても、年を取ってから鼻先の軟骨の輪郭が浮き出て不自然になることがあります。術後10年以上の経過を追うと、約50%の人がこの合併症を生じてしまいます。
    2に関しては、鼻中隔の延長に耳介軟骨、肋軟骨、鼻中隔軟骨、死体軟骨のどれを用いた場合でも生じる可能性があります。この手術は鼻中隔軟骨を延長するために、長い板状の軟骨を継ぎ足して用います。長い板状の軟骨は、時間の経過と共に曲がってくることがあります。
    また、長い板状の軟骨で鼻先の皮膚を無理矢理突っ張らせているので、突っ張られた皮膚が元に戻ろうとする力が働き、その力で移植した軟骨が曲がり、鼻が曲がってしまうことがあります。この合併症は、術後10年以上の経過を追うと、約30%の確率で生じます。
    3に関しては、鼻中隔延長術は大量の耳介軟骨や肋軟骨や鼻中隔軟骨や死体軟骨などを、鼻の穴の中で鼻中隔軟骨を挟み込むように移植するので、鼻の穴の中の容積が減り、鼻の通りが悪くなります。術後に鼻の通りが悪くなったという自覚症状がある人は、全体の約50%です。
    このように、鼻中隔延長術は他の鼻の手術に比べ、リスク、副作用、合併症が生じる確率が格段に高いです。リスクを避けたい場合は、鼻中隔延長術に比べると延長量は少ないですが、耳介軟骨移植をするほうが無難です。

  • 仕上がりにわずかな左右差が生じる可能性について

    鼻中隔延長のリスク、副作用に、仕上がりの左右差、曲がりが生じる可能性というものがあります。

    そもそも、人間の顔は必ず左右非対称にできています。

    鼻も必ず非対称にできています。

    土台の骨格には必ず非対称、歪み、曲がりがあり、それにより、鼻筋も曲がり、鼻先は左右のどちらかに向いており、小鼻の形、小鼻の付け根の位置、鼻の穴の大きさ、鼻の穴の形、鼻柱の形、鼻中隔なども必ず左右差があります。

    そのため、仮に、完璧に左右対称にデザインし、完璧に左右対称の手術を行ったとしても、元の鼻の土台の非対称があるため、必ずわずかな非対称、曲がりは生じてしまうことになります。

    また、手術というのはあくまで、生身の人間の体を生身の人間の手で扱う行為です。

    コンピューターで絵を描くように、完璧に左右対称に仕上げることは現実的、物理的に不可能です。

    我々高須クリニックのドクターは、なるべく左右差が出ないようには最大限の努力はさせていただきますが、上記の理由から、必ずわずかな非対称や曲がりは生じることになり、コンピューターグラフィックスのような完全なシンメトリーにすることは不可能です。

  • 仕上がりが完璧に自分の理想の形にならないことがある可能性について

    鼻中隔延長手術のリスク、副作用に、仕上がりが完璧に自分の理想の形にならないことがある可能性というものがあります。

    鼻中隔延長手術を希望される患者様の中には、鼻先の高さ、形、細さ、延長方向などのデザインを非常に細かく要望される方がいらっしゃいます。

    中には、憧れの芸能人などの顔の写真を見せて、「この人と同じような高さ、形の鼻にしたい」などのようにおっしゃり、他人と全く同じ鼻にしようと希望される方もいらっしゃいます。

    しかし、手術というのはあくまで、生身の人間の体を生身の人間の手で扱う行為です。

    コンピューターで絵を描くように、何でも自由自在に形を変えることは現実的、物理的に不可能です。

    また、鼻や鼻周囲の構造は、人によって千差万別であり、鼻のついている位置、鼻の骨や軟骨の構造、額の形、額の出具合、眉間の形、額の出具合、口元の形、口元の出具合、鼻の皮膚の厚み、鼻先の脂肪のつき具合、鼻翼の形、大きさなど、必ず解剖学的な個人差があります。

    土台が違うのに、表面的に鼻中隔延長手術で鼻先を出しても、他人と全く同じ鼻を作ることは、やはり現実的、物理的に不可能です。

    我々高須クリニックのドクターは、なるべく患者様の希望の形に近づくようには最大限の努力はさせていただきますが、上記の理由から、患者様が非常に細かいデザインを要望される場合、完璧にその通りに仕上げるのは不可能である場合が多いです。

  • 感染

    鼻中隔延長手術のリスク、副作用に、手術中の感染があります。

    当院では、鼻中隔延長手術をする際、手術部位の皮膚や粘膜を消毒し、無菌操作下に行います。

    厳重な無菌管理下に手術を行えば、手術中感染を起こす可能性は極めて低いです。

    しかし、どれだけ厳重に無菌管理下に一連の手術を行っても、手術中感染を起こす可能性は0ではありません。

    鼻中隔延長手術をして手術中感染する場合、手術後数日以内に鼻先が赤く腫れて痛みが出てくることが多いです。

    万が一感染症を起こした場合、抗生剤の投与等、最善の処置をさせていただきます。

  • 鼻先が硬くなって動かなくなる、ブタ鼻ができなくなる

    鼻中隔延長の手術後のリスク、副作用に、鼻先が硬くなって動かなくなること、指で鼻先を上げてブタ鼻を作ることができなくなることがあります。

    鼻中隔延長は、鼻中隔軟骨を延長するため、耳介軟骨or肋軟骨or鼻中隔軟骨などを鼻中隔軟骨に添え木をするように固定します。

    その固定した耳介軟骨or肋軟骨or鼻中隔軟骨などに、元々ある大鼻翼軟骨を固定するので、手術後は鼻先がカチカチに固まり、鼻先がほとんど動かなくなります。

    本来、鼻先というのは、軟らかい軟骨で形成されており、外側鼻軟骨と大鼻翼軟骨がルーズな結合をしているため、可動性があり、色々な方向に動きます。

    指で鼻先を押し上げれば、鼻先が上を向き、ブタ鼻になるのが普通です。

    表情を作れば、それに従って自然に鼻先が動きます。

    しかし、鼻中隔延長をした後の鼻は、鼻先がカチカチに固まるため、鼻先がほとんど動かなくなり、ブタ鼻もつくれなくなるし、表情によっても鼻先が動かなくなります。

ドクターズボイス

高須幹弥医師

高須幹弥 医師

軟骨を移植してブタ鼻を治す方法には『耳介軟骨移植』もあります。こちらとの違いは、鼻先を伸ばす長さ。鼻中隔延長のほうが、より長くできるので、ブタ鼻度の大きな方にはこちらが向いています。

鼻中隔延長は、鼻整形の中でも特に難易度の高い手術なので、医師選びは慎重に。

施術方法は200種類以上

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