ボディの施術について
シリコンバッグプロテーゼで豊胸した後、ヒアルロン酸注射や脂肪注入をすることはできるのか?
よく、シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術を受けた後の患者様から、「プロテーゼの上にヒアルロン酸注射や脂肪注入をすることはできますか?」と質問されます。私の答えは、「大胸筋下にプロテーゼが入っている場合は、ヒアルロン酸でも脂肪注入でも少量入れることができることがありますが、乳腺下に入っている場合はまず不可能です」です。
プロテーゼが入っていてヒアルロン酸注射や脂肪注入を希望する人は、大きく分けて2通りいらっしゃいます。
プロテーゼを挿入したままヒアルロン酸、脂肪注入ができる条件
(1)プロテーゼ挿入位置:大胸筋下
(2)皮膚が厚い
(3)プロテーゼから皮膚までの間に皮下脂肪に厚みがある
1つは、プロテーゼを入れて胸が大きくなったけど、欲が出て更に大きくしたくなった人です。
その場合、プロテーゼが大胸筋下に入っていて、ある程度皮膚が厚く、プロテーゼから皮膚までの間に皮下脂肪の厚みがあれば、少量であればヒアルロン酸注射や脂肪注入をすることができます。とは言っても、プロテーゼから皮膚までの間のスペースもそんなにあるわけではないので、通常のヒアルロン酸注射や脂肪注入のようにたくさん入れることは、物理的に不可能です。
また、プロテーゼが乳腺下に入っている場合はまず不可能です。乳腺下にプロテーゼが入っている状態で、ヒアルロン酸注射や脂肪注入をすると、大胸筋下と違って皮膚からプロテーゼまでの距離が短いため、入れるスペースがほとんどない上に、プロテーゼを注射針で破損してしまう可能性があるからです。
2つ目は、痩せていて皮膚が薄い人に大きめのプロテーゼが入っていて、プロテーゼの感触がベコベコ触れたり、皮膚の表面にプロテーゼの輪郭が浮き出て、波打っているように見える人です。
そのような方は、ベコベコ触れるプロテーゼの上にヒアルロン酸注射や脂肪注入をして、ベコベコ触れないようにしてほしいとおっしゃいますが、残念ながらそれは不可能です。そのような方はプロテーゼの上の皮膚が非常に薄いため、ヒアルロン酸や脂肪を入れるスペースが全くないし、無理して注射しようとすれば、間違いなくプロテーゼを刺してしまいます。そのような方の症状を改善させる場合、プロテーゼを抜くか、プロテーゼを抜いて同時あるいは1ヶ月以上空けてヒアルロン酸注射か脂肪注入をするか、一回り小さいプロテーゼに入れ換えるかすることになります。
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