ボディの施術について

豊胸手術、鼻や顎のシリコンプロテーゼ、二重まぶた切開法などをした後、飛行機に乗ると気圧の変化の影響でおかしくなることはあるのか?

カウンセリングのときにときどき患者様から、「シリコンバッグプロテーゼで豊胸手術をした後に飛行機に乗ると、気圧の変化の影響でシリコンが爆発するってネットに書いてあったのですが本当ですか?」「鼻や顎にシリコンプロテーゼを入れた後、飛行機に乗ったときに気圧の変化の影響でおかしくなることはありますか?」「二重まぶた切開法や埋没法をした後、飛行機に乗ると、気圧の変化の影響でおかしくなることはありますか?」などとご質問いただきます。

私の答えは、「シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術、鼻や顎などのシリコンプロテーゼ、二重まぶた切開法や埋没法などの美容整形手術を受けた後に飛行機に乗っても、気圧の変化の影響でどうにかなってしまうことはありません」です。

通常、美容整形手術を受けた後、飛行機に乗って、気圧の変化の影響で異常事態が起こることはありません。しかし、最近どんな手術でもカウンセリングのときに、「飛行機に乗ったときに気圧の変化の影響でおかしくなることはありますか?」と質問される方がいらっしゃいます。そのような質問をされる方は、1日に何時間も美容整形のことをインターネットで検索するネットヘビーユーザーであることが多いです。

患者様の話を聞くと、「整形した後、気圧の変化の影響でおかしくなることがある」とネットに書いてあったとおっしゃるのですが、そんなことが書いてあるのは、決まって権威も何もない人が責任を持たず匿名で書き込んだものです。

おそらく、昔からある「豊胸手術した後に飛行機に乗ったら、気圧の変化の影響でシリコンバッグプロテーゼが爆発した」という都市伝説から波及し、「鼻や顎にシリコンプロテーゼを入れると飛行機に乗ったときに気圧の変化の影響でおかしくなる」「二重まぶた切開法や埋没法でも気圧の変化の影響でおかしくなる」と勝手に面白おかしく書き込んだ人がいるのでしょう。ネット上には嘘の情報が氾濫しているので、いちいちそれに惑わされないようにしなければなりません。

大胸筋下に125ccずつ




⾼須 幹弥 医師

担当医からのコメント

⾼須 幹弥 医師

20代女性の患者様で、シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術目的で来院されました。
元々Acup強くらいの膨らみがあり、Ccupくらいにはなりたいという御要望でしたので、125ccのプロテーゼを入れることになりました。
皮膚が薄く、皮下脂肪の少ない痩せ型体型でしたので、大胸筋下に入れました。
術後はCcupよりやや大きいくらいの自然で形の良い美乳になりました。
これくらいの痩せ型体型の方にあまり大きすぎるプロテーゼを入れると、張りが出すぎて見た目が不自然になったり、触り心地がやや硬くなることがあるので、自然にこだわる方はこれくらいの大きさにすることをご検討ください。

この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

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