顔の施術について

患者様がカウンセリングのときに見せる「こういう顔になりたいです」っていう写真についてのお願い

カウンセリングのときによく患者様から、「こういう顔になりたいです」と芸能人などの写真を見せていただくことがあります。その写真がメジャーな芸能人やモデルであれば私の頭の中にその人の顔はインプットされているし、パソコンで画像を検索することができるので問題ないのですが、メジャーでなかったり一般人の場合、写真によっては困ってしまうことがあります。

その写真が正面から普通に撮ったものであれば特別問題ないのですが、そういう写真は大抵その人が最も可愛くorカッコよく見えるいわゆるキメ顔であることが多いです。 誰でもその人が最も可愛くorカッコよく見える角度というものがあります。

例えば、少し顎を引いて写真を撮れば、鼻の穴が見えなくなったり、フェイスラインがシャープになったり、エラが張っているのが目立たなくなったり、相対的に目が大きく見えたり様々な美的効果があります

頬骨やエラが張っていたり、顔の横幅が広かったり、顔のパーツが中心に寄っている人は、真正面から写真を撮るよりも少し斜めから撮るほうがきれいな顔立ちに見えることがあります(人によってその角度は微妙に異なります)。

患者様にとっては、そのキメ顔の写真が可愛いorカッコいいから、その写真の顔のようになりたいと思うのでしょうが、そのキメ顔の写真しか見ることができない医者の立場からすると、かなり辛いものがあります。

二重の形一つとっても、末広型の二重は外側から斜めに見ると平行型に見えることがあるし、平行型の二重は内側から斜めに見ると末広型に見えることがあるし、顎を引くと二重の幅は狭く見えるし、それにだいたいキメ顔の写真を撮るときは少しでも目を大きく見せるためにおもいっきり目力を入れているので、本来のまぶたの開きや二重の幅とは異なるのです。このような写真は携帯で撮った写メが多いのですが、それ以外ではプリクラ®※も困ってしまいます。

プリクラ®※ではまず写真が小さすぎてよくわからないし、色々な機能を使って目を大きく見せていたり、肌が異常にきれいになっていたりするので、これを参考にしなければいけないときはかなり辛いものがあります

また、若返りのカウンセリングのときに「昔のこういう二重に戻してください」と免許証の写真を見せていただくのもかなり辛いものがあります(小さすぎてわかりません)。

カウンセリングのときに見せていただく写真はなるべく大きくてわかりやすいものを見せてくださいね

※「プリクラ®」は、株式会社インデックスの登録商標(第4128271号ほか)です。

この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

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