美容整形には、さまざまな人からよく聞かれる「定番」ともいえる疑問がいくつかあります。「鼻を高くするのと二重まぶた、両方やりたいのですが、どちらからやったらよいですか?」というのも、そのひとつ。鼻を高くする隆鼻術と、埋没法や切開で二重まぶたにする手術はどちらも人気が高く、両方やる人も少なくありません。どちらから整形するのがよいか、その疑問に答えます。
美容整形の基本
美容整形に関係するさまざまな生活
コラムを配信します。
顔鼻を高くするのと二重まぶたの整形はどちらからやるべき?
【今さら聞けない美容整形Q&A】
【今さら聞けない美容整形Q&A】
鼻を高くするのが先か、二重まぶたが先か?

鼻を高くする手術と二重まぶたの手術、両方の美容整形をやりたいという場合、どちらを先にするか――なかなか悩ましい問題ですね。割合からいうと、「二重まぶたの手術から先にやる人のほうが多い」です。ただし、これはあくまで高須クリニックにおける統計上のこと。医学的には、どちらから先に手術をしても問題ありません。
そもそも今回のパターン(隆鼻術と二重まぶた)だけに限らず、やりたい美容整形手術がいくつかある場合、「これを先にやるべきだ」という正解はありません。どれを先にやるかは患者さん自身が決めてよいのです。
しかしながら、そう言われてもどれを先にやればよいのかわからないし、失敗もしたくない…と思うでしょう。そこで複数の部位の美容整形をしたい場合に、優先順位をつけるためのポイントをご紹介します。これを読めば、なぜ鼻を高くする手術よりも二重まぶたの手術を先にやる人が多いのか、その理由も分かるはずです。
整形の優先順位を決める3つのポイント

複数の部位を美容整形したいけれど、どこからやっていいのかわからない。そんなときには以下の3つのポイントを参考に優先順位を決めるとよいでしょう。
ポイント❶
元への戻しやすさ
「複数のうち元に戻しやすい部位から、まずはやってみる」ことは優先順位を決める際、ひとつのポイントになります。
例えば二重まぶたの整形では埋没法を選択すれば、まぶたを留めている糸を取ることで手術前の状態に戻すことができます(まぶたの形状によっては埋没法が選択できない場合もあります)。このことは一般的にも知られているので、鼻を高くするよりも先にまぶたの美容整形をする人が多い理由の一因になっているかもしれません。
- 二重まぶた・埋没法 一針固定法
-
ちなみに、鼻の整形もヒアルロン酸注入による隆鼻施術であれば、ヒアルロニダーゼ注射によりヒアルロン酸を分解して元に戻すことができます。(ヒアルロニダーゼ注射後12~24時間程度でほとんどのヒアルロン酸は分解され、周りの組織に吸収されてなくなってしまいます。)
- 隆鼻注射(ヒアルロン酸注射)
-
リスク・副作用・合併症について
料金
隆鼻注射(ヒアルロン酸注射)
ヒアルロン酸注射 | ¥50,000 |
---|---|
長期持続型ヒアルロン酸注射シャープラインノーズ | ¥150,000 |
【全院】
リスク・副作用・合併症
ポイント❷
ダウンタイムの長さ
美容整形には多くの場合、術後~整形が完成するまでの時間=ダウンタイムが必要です。ダウンタイムの長さは数日間のものもあれば半年近くかかるものまで、行う施術によってさまざまです。したがって、やりたい手術が複数ある場合、「ダウンタイムの短いほう(長いほう)から順にやっていく」というのも、ひとつの方法です。ダウンタイムの短いものから行えば、早めに効果を実感しやすいというメリットがありますし、長いものからであれば最初に比較的大変な施術を終えられるので後がラクになるでしょう。
いずれにせよ優先順位を決める際のポイントになる情報です。

ポイント❸
コンプレックスの強さ
「自分にとって、よりコンプレックスが強い部位」を最初に整形してしまうのもよいでしょう。複数の部位を整形する場合、どこから行うかによって仕上がりに多少の差が出てきます。最初に整形した部位に合わせてほかの部位をデザインするためです。
したがって、例えば鼻の高さや形とまぶたの形を比べた場合、「鼻はまだ我慢できるけれど、まぶたが腫れぼったいのは我慢できない」ならば、二重の手術を先にやったほうがよいということになります。
迷ったときは「担当の医師にまかせる」

上記のポイントから考えると、冒頭の「鼻を高くする手術と二重まぶたの手術」を両方とも行いたい人のうち、二重の手術を先に行う人が多いのは、
- 埋没法を選択すると、もしも気に入らないときは元に戻せるということが広く一般に知られている
- 目のほうが顔の中で目立つ存在であり、コンプレックスを強く感じている人が多い
こうした理由により選択した結果だと推測できます。
ただし、このように自分でどちらの手術を先にやるか選択できるケースはよいのですが、そうでないケースも少なくありません。条件が同じすぎて自分では選べなかったり、そもそも自分の決断に自信が持てなかったりすることもあるでしょう。そうした場合は担当の医師に選択を任せてみてはいかがでしょうか。
美容整形外科医は、美容整形のプロ。高須クリニックでは、「不自然にならないように」といった見た目上の判断のほか、将来問題が起きないようにということまで、これまでの経験を踏まえて提案をします。「自分では選べない」という場合は担当医師を信頼して任せてみるのもよいかもしれません。
しかしそうは言っても「任せっきり」は良くありません。美容整形をするのは患者さんご自身です。医師から提案された順序で本当に自分はよいのか、納得して手術が受けられるよう、正しい情報収集をしておくことは非常に重要です。
せっかく美容整形をするのですから、自分でしっかり納得して、最終的に「これで良かった」「間違いなかった」と思える選択ができるとよいですね。
まとめ
- 鼻を高くするのと二重まぶたの整形を両方やりたいという場合は、二重の手術から先に行う人が多い
- 美容整形したい部位が複数ある場合、どこから先に整形をするのかは、
(1)元への戻しやすさ
(2)ダウンタイムの長さ
(3)コンプレックスの強さ
などをポイントに決めるとよい - 自分で決められない場合は、担当の医師に任せてみよう
