目尻切開は、正しい手術術式で正しく手術を行えば、必ず効果はあります。
「全く効果がない」とか、「全く変化がない」ということはありえません。
私が目尻切開をするときは、目頭切開内田法のデザインに準じて、目尻の皮膚をWの字に切開します。
目尻の皮膚と粘膜に割を入れ、皮膚側の皮弁を粘膜側にはめ込み、皮膚と粘膜を縫合し、余る皮膚は切除して、縫合します。
この手術術式で行うと、目尻は外側に広がり、外側に広がった部分は上下にも広がるので、目を最大限外側に大きくすることができます(手術について、もっと詳しく知りたい方は、YouTube動画を御覧ください)。
後戻りしたり、完全に元に戻ることもありません。
目尻の部分の皮膚から粘膜までの深さにもよりますが、最低でも1.5mmは外側に広がるし、粘膜の部分が深い人は、2.5mmくらい広がることもあります(元々の目によって個人差があります)。
ただし、目尻切開で最大限目を外側に広げても、一重まぶたの人が二重まぶたにしたときのように、顔の印象がガラッと変わるわけではありません。
目尻切開をした後、普段顔を合わせている家族や友達に会っても、鈍い人には気づかれないことが多いです。
私に関しては、目尻切開希望の患者様には、カウンセリングのときにコンピューターシミュレーションで術後の状態をお見せすることが多いです。
それを見て、手術するかしないかを、患者様に判断していただきます(7割くらいの人は、「これくらい効果があるならやりたいです」とおっしゃり、3割くらいの人は、「この程度しか効果がないならやめます」とおっしゃいます)。
コンピューターシミュレーションを見て、手術した人は、手術後に、「効果がなかった」とか、「ほとんど変わらなかった」とおっしゃることはありません。
ただし、目尻切開は、正しい手術術式で行わなかったり、いいかげんな手術をすれば、ほとんど効果がなかったり、後戻りしてほとんど元に戻ってしまうこともありえます。
皮弁をはめ込むことを行わず、目尻の皮膚と粘膜を横に切って縦に縫うだけの術式で行えば、ほとんどが後戻りしてしまうし、粘膜まで割を入れず、外側の皮膚だけの操作で行えば、ほとんど効果がないか、効果があってもほとんど元に戻ってしまいます。
高須クリニックの医者は、正しい手術術式で正しい手術を行います。