理想的な目と目の間隔、比率は?目の横幅、縦幅や黒目の大きさ、面積の割合は?

二重まぶた手術、目頭切開、目尻切開などカウンセリングをしていると、
「理想的な目と目の間隔は何cmですか?」
「目の横幅と縦幅はそれぞれ何mmが理想なんですか?」
「左右の目の横幅と目と目の間隔が1:1:1になるように目頭切開してください」
といったご質問やご要望をいただくことがあります。

確かに、美容医学的には、数字的な基準に当てはまっている顔は美しいと言われる「美の黄金比率」というものがあります。

目に関しては、「顔の横幅は、目の横幅を基準に、目が横に5つ並ぶ幅が良い」というものがあります。

顔を正面から見たときに、
  • 顔の端(耳元の付け根)から目までの距離
  • 目の横幅
  • 目と目の間隔
それぞれの間隔が1:1:1:1:1になるのが理想ということです。

この美の黄金比率以外にも、昔からある日本の美容外科の教科書に日本人の目に関する計測値の平均値や、美しい基準というものがあります。

主な基準を抜粋すると次のようになります。
  普通人 明ほう人
(美人の意味)
目の縦幅5~8mm10~12.5mm
目の横幅2.3~2.8cm3~3.4cm
黒目の出てる割合50~70%80%
黒目の直径11mm12~13.6mm
目の横幅に対する
目と目の間隔
1.3以上0.9~1.15

ちなみにこのデータは、1960年代に、目頭切開の内田法を提唱した日本の形成外科、美容外科界のレジェンドともいえる形成外科の内田先生という方が投稿したものです。

目頭切開内田法は、上まぶたの内側から目頭部分にかけて覆いかぶさる皮膚である蒙古襞(ひだ)をWの字に切開して、余分な皮膚を切除し、目頭をパックリと開く術式で、現在の日本でも多くの美容外科医が行っている方法です。

ちなみに、私に関しては、目頭切開をする場合、内田法で行うことはほとんどなく、主にZ法を用います。

元の目とデザインによっては、内田法で行うと、西洋人のように目頭が丸く開いた形になることがあります。

また、Wの字の傷跡は目立つことが多く、現代の若い男女にはあまり受けがよくないことがあるからです。

高須クリニックの目頭切開についてくわしい内容はこちらをご覧ください。

このデータにおける普通人とは、ランダムに集めた女性の計測値だと思われます。

一方で明ほう人(美人という意味)のデータは、内田先生が明ほう人だと思った女性の計測値なのだと思われます。

このデータの特徴を挙げると次のようなことが言えます。

明ほう人(美人)は普通人に比べ、全般的に目が大きい。

一般的に、顔の面積に対する目の面積が大きいほうが愛らしい印象を与えるため、このデータには一理あると思います。

目の横幅には上限がある

目があまりにも大きすぎるのは違和感を感じる顔であるため、明ほう人の目の横幅3~3.4cmのように、上限値もあるのだと思います。

医学の世界は、最初に偉い重鎮の先生がこのようなデータを提唱すると、それが教科書に書かれ、その後何十年間も掲載され続けるということがあります。

顔の流行りは、時代によって微妙に様変わりするため、1960年代のデータが参考になるのか疑問に思う人もいるかもしれませんが、現代の基準としても、データとしては、おおかた合っていると私は思います。

数字だけでは美しい顔をつくることはできない

しかし、大事なのは、美容整形手術をする際に、このようなデータの数字だけにとらわれ過ぎて、数字の通りに手術しようとするのは大変危険です。

例えば、明ほう人の目の横幅が3~3.4cmであるなら、それを黄金比率に当てはめると、理想的な目と目の間隔は3~3.4cmと等しくなるといえます。

しかし、もともと目と目の間隔が3.5cm以上ある人に対して目頭切開を行い、3~3.4cmにした場合、手術前より美人になる人と、手術前よりおかしな顔になる人がいます。

なぜなら、全体の顔の大きさは関係しているからです。

顔の大きさは人によって倍以上の面積の差があります。

元の顔が小さい人は、目と目の間隔が2.8cmが最もバランスの良い美人であることがあり、元の顔が大きい人は、3.5cmが最もバランスが良いこともあります。

また、蒙古襞(もうこひだ)が発達して、目と目の間隔が広い方もいらっしゃいます。

このような方に目頭切開をして、目の横幅と目と目の間隔の比率が1:1:1になると、バランスの良い整った顔になることが多いです。

しかし、蒙古襞は発達していないのに、骨格的に眼窩(がんか)間の距離が離れていることにより、眼球が外側気味についていて、目と目の間隔が広い方もいらっしゃいます。

この方に目頭切開を行い、黄金比率通りに1:1:1にしてしまうと、目頭側の赤い粘膜(涙丘)が丸見えになってキツい印象になる上に、黒目が外側に向いたような外斜視(ロンパリ)の目になってしまいます。

このように患者様それぞれの目や顔のなりたちを考えず、数字にとらわれ過ぎて、数字の通りに手術しようとするのは大変危険です。

充実したカウンセリングやシミュレーションであなたにあわせた美しい顔を

目の間隔や大きさ、比率には、確かに理想とする数字はありますが、それはあくまで全体的な参考値のデータです。

人それぞれに、元の顔、身体によって、数字だけでは測れない最も良くなるバランスというものが必ずあります。

目元の手術だけでなく、どんな手術を考えているときにも、それを導き出すために、手術前のカウンセリングやシミュレーションはとても重要です。

カウンセリングを単なる事前説明程度の流れ作業的に行うのではなく、美的センスがあって、手術も上手な医師を通じて行うことで、あなたにとって本当に美しい理想の結果を追求することができると思います。

高須クリニックでは、キャリアも豊富な形成外科医のみが手術を担当し、どんな手術においてもカウンセリングを最重要視しています。

イメージするのが難しければ、例えば「こんな目になりたい!」というタレントの写真などをお持ちいただければ、できるだけ近づけるなど、理想の目に向かって最大限の努力を行います。

お悩みの方はお気軽に当院までご相談ください。

目と目の距離を理想形にする施術法

目頭切開

蒙古ひだと呼ばれる目頭から上まぶたにかぶさる皮膚を切開し、なくすことで目の横幅を広げる手術です。
目を中央に寄せる効果もあるため、目と目のアンバランスな印象も同時に解消することができます。
また、欧米人やハーフのようにひと回り大きくパッチリとした切れ長の目になり、アイラインの幅が広がって黒目もはっきりと強調されます。

目頭切開にむいている方

  • 目と目の離れた距離を狭くしたい方
  • 目を大きく、ぱっちり見せたい方
  • 欧米人のように切れ長の目にしたい方

目尻切開

目尻の皮膚を切開することで横方向に長くする手術です。
白目や黒目が見える幅が広くなるため、切れ長で大きな目を作り出す効果があるほか、細くキツかった目もやさしい印象に変化させることが可能に。
顔全体のバランスも整えられるので、シャープな小顔効果も期待できます。

目尻切開にむいている方

  • 目を大きく見せたい方
  • 目を横に広げて顔のバランスを調整したい方
  • 切れ長の目元にしたい方
この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

※施術方法や施術の流れに関しましては、患者様ごとにあわせて執り行いますので、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。

当サイトは高須クリニック在籍医師の監修のもとで掲載しております。

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