自分で入れた墨汁の入れ墨をレーザーで消した症例写真

20代女性の患者様で、入れ墨の除去を希望されていました。
診察させていただいたところ、左の肩に大きな入れ墨が入っており、濃い黒色の色素が真皮の深い層まで入っているように見えました。
レーザーを繰り返し照射しても、色を薄くすることはできても多少の色素が残ることが予想され、仮に色素の大部分が見えなくなったとしても入れ墨の形の白色瘢痕が残り、入れ墨を入れていた痕跡が残ることが予想されました。
そのため、2回に分けて分割切除手術をすることになりました。
1回目手術と2回目手術の間は6ヶ月間隔を空けて、入れ墨を完全切除することができました。
手術後は1本の傷跡になり、入れ墨を入れていた痕跡はなくなりました。

30代女性の患者様で、足の指に入れた入れ墨を取りたいというご要望で来院されました。
診察させていただいたところ、右足の薬指と小指に、墨汁で入れた指輪のような絵柄の入れ墨が入っていました。
指輪模様の入れ墨に対しては、通常、切除縫縮手術、剥削手術、レーザー治療などが適応になりますが、素人がサインペン、マジックのインク、墨汁などで入れた黒い色の入れ墨はレーザーがよく反応するので、レーザー治療をしていくことになりました。
約2ヶ月おきにレーザーを照射したところ、4回照射後にはかなり薄くなって目立たなくなったので、治療は終了しました。
入れ墨のレーザー治療は、複数回必要なことが多いです。
その場合、表面の浅い層に入っている色素、色の薄い色素から消えていき、深い層に入っている色素、色の濃い色素はなかなか消えずに残ることになります。
そのため、1~2回の治療でほとんど完全な入れ墨もあれば、5~10回治療して、薄くはなっても完全に除去できない入れ墨もあります。
レーザー治療が適応になるのか、手術で除去するほうが良いのかは、入れ墨によるので、最初のカウンセリングの際にじっくりと診察させていただき、説明させていただきます。

20代女性の患者様で肩の入れ墨を除去したいというご要望でした。
診察させていただいたところ、かなり大きな入れ墨で、赤、青、黄色などのカラフルな色で濃い色素が深い層までしっかりと入っていました。
この入れ墨を最新型のレーザーで除去しようとした場合、間隔を空けて繰り返し照射して、色を薄くすることはできても完全に除去することはできないことが経験的に予想されました。
レーザー治療を繰り返し行い、色が薄くなったとしても、筋彫りの部分は瘢痕としてくっきり残り、入れ墨が入っていたという痕跡が残ってしまうのです。
また、切除して縫合するにしても、大きすぎて分割しても不可能であるため、剝削手術で除去することになりました。
手術後は火傷のような瘢痕が残りましたが、数年のスパンで少しずつ赤みと盛り上がりは引いていきます。

足首にぐるりと入っていた刺青（タトゥー）を、剥削手術とレーザーで除去した症例です。
今回の場合は入れ墨が入っている範囲が広かったので、剥削といって皮膚の表面を削る施術を行い、その後に残った色素にレーザーを照射しました。
剥削手術は入れ墨を火傷の跡のようにするため、入れ墨が入っていた箇所には、皮膚の赤みや盛り上りが出ます。それらは年月とともに少しずつ落ち着いてきますが、体質や部位によっては目立たなくなるまで5年～10年という、かなり長い時間を要するケースもあります。

20代女性の患者様で、入れ墨を除去したいというご要望で来院されました。
診察させていただいたところ、首の後ろに手拳大の入れ墨が入れられていました。
入れ墨の色は非常に濃い赤色で、かなり深い層まで入れられていました。
非常に濃い色の筋彫りだったので、レーザーを照射して、多少は色を薄くすることはできると予想されましたが、筋彫りはくっきりと残ることが予想されたので、外科的な手術で除去することになりました。
入れ墨は脊椎の真後ろにあり、場所的に皮膚のゆとりがほとんどなく、分割したとしても切除縫縮手術で完全に除去することはできないので、剥削手術で1回で除去することになりました。
入れ墨の色素は真皮の中間層くらいまで入っており、その層まで皮膚を削り、入れ墨を完全に除去しました。
術後は瘢痕は残りましたが、入れ墨は確実になくなりました。