鼻中隔延長の腫れやダウンタイムは?ギプス固定は本当に必要?

鼻中隔延長手術希望の患者様のカウンセリングをしているとよく、
ギプスとからテーピングの固定はしますか?するならどれくらいの期間必要ですか?
どれくらい腫れますか?仕事は何日間休めばいいですか?
ダウンタイムは何日間くらいですか?いつから学校に登校できますか?
などのご質問をいただきます。

腫れやダウンタイムの詳細や、日常生活で気をつけることをご紹介いたします。

鼻中隔延長手術とは?

鼻中隔延長手術は、両側の鼻の穴の中と、鼻柱の真ん中をつなげて切開するオープン法で行う手術です

耳介軟骨あるいは鼻中隔軟骨などを採取して加工し、鼻中隔に重ね合わせて縫合し、鼻中隔を延長することによって、鼻先を前方や斜め下方向(前尾側)に出します。

くわしい手術の内容はこちらをご覧ください。

ギプス固定は必要?

鼻中隔延長手術では、鼻先の皮膚の大部分を剥離して、中の軟骨を操作します。

そのため、皮膚と軟骨がずれないように、一定期間、術後にテーピングやギプスで固定する必要があります。

剥離した面積、延長量などの手術内容にもよりますが、テーピングやギプスによる固定を3~7日間程度することになります。(具体的に何日間固定が必要なのかは、個人差があります。担当医にお聞きください)

腫れやダウンタイムは?

どんな手術でも、100%完全に腫れが引くのは6ヶ月程度かかります。

しかし、鼻中隔延長手術に関しては、手術して7日後には90~95%くらいの腫れは引いています

そのため、手術をされる方の多くは1週間程度の休みをとって、職場に出勤したり、学校に登校する人が多いです

長くても1週間後にはテーピングやギプスは外れているし、鼻柱の傷の抜糸も済んでいるので、初対面の人に会っても、手術したことがバレる心配はありません。

テーピングやギプスをしている間でも、大きめなマスクをしてテーピングやギプスを隠してしまえば、手術したことはわかりません

そのため、ずっとマスクをしてていい職場や学校の場合は、休みをとらず、手術の翌日から出勤したり、登校する人もいらっしゃいます

鼻中隔延長手術は、腫れるのは主に鼻先だけであり、目のまわりなどはほとんど腫れないため(多少腫れることはあります)、マスクで隠してしまえば、ほとんどわからないからです。

ダウンタイム中の日常生活の注意点

テーピングやギプスで固定しているダウンタイム中にも
いつから洗顔フォームとか石鹸を使って洗顔していいですか?
いつからシャンプーで洗髪していいですか?
いつからメイクできますか?
などのご質問をいただきます。
日常生活においていくつか気をつけることがあるのでご紹介します。

洗顔

石鹸や洗顔フォームを使って顔を洗う場合は、手術部位が濡れないように、上手に洗っていただく必要があります
じゃぶじゃぶ顔に水をかけたり、水の中に顔を浸けることはできません。

手術部位以外の部分(額、目もと、頬、顎など)に泡をのせて軽く擦り、手術部位が濡れないように上手に水で洗い流すか、濡れタオルなどで拭き取っていただくことになります。

シャンプー

手術部位が濡れないように、上手に洗っていただく必要があります

シャンプーハットを使って洗って頂くとより濡れませんし、手術部位が濡れないようにゆっくり丁寧に洗っていただいても構いません。
美容院で洗髪するように、上向きになって、誰かに洗っていただいてもいいです。

ただし、絶対にギプスやテーピング、傷跡を濡らしてはいけない、濡らすと取り返しがつかなくなるわけではありません。

もし、洗顔や洗髪のときにギプスやテーピング、傷跡濡れてしまった場合は、綺麗なタオルやティッシュペーパーなどで軽く水気を拭き取っていただき、あとは自然に乾かして頂ければまず大丈夫です。
同じように泡がついてしまった場合も、すぐに濡れタオルなどで拭き取って頂く程度でかまいません

ギプスやテーピングが外れたあとは、手術部位や傷跡をゴシゴシ強く擦らない限り普通の洗顔やシャンプーをして頂いてかまいません。(術後1ヶ月くらいは手術部位を強く擦ったりするのはやめてください)

メイク

手術部位以外(アイメイク、チーク、口紅など)に関しては、手術直後からすることは可能です。
ただし、メイクを落とすときは、上記の洗顔の注意点をまもり、上手に洗い流す必要があります。

ギプスやテーピングが外れたあとは、手術部位もメイクすることができますが、やはり、メイクを落とすときは上記の注意点をまもり、上手に丁寧に洗っていただきます。

症例のご紹介

鼻中隔延長手術で鼻先を斜め下方向に出した症例写真

  • Before

  • After(6ヶ月後)

  • Before

  • After(6ヶ月後)

  • Before

  • After(6ヶ月後)

⾼須 幹弥 医師

担当医からのコメント

⾼須 幹弥 医師

20代女性の患者様で、鼻先が上を向いており、正面から見て鼻の穴が目立つのが悩みとのことでした。
診察させていただいたところ、全体的鼻があまり高くなく、鼻筋があまり通っていない上に、鼻先が潰れて上に上がっている状態でした。
また、やや鼻の穴が大きめで、その上、鼻先が上に上がっているために、正面から見て鼻の穴が目立つ、いわゆるブタ鼻の状態でした。
全体的に鼻の形を整えるためには、シリコンプロテーゼで眉間の下から鼻根~鼻背を高くして鼻筋を通し、小鼻(鼻翼)縮小で鼻の穴を小さくし、鼻先に耳介軟骨移植か鼻中隔延長を行い、鼻先を斜め下方向に出すのが望ましいです。
今回は、患者様の希望もあり、鼻中隔延長のみを行い、鼻先を安全な範囲内、自然な範囲内で斜め下方向に出すことになりました。
手術は局所麻酔下に行い、片側の耳甲介軟骨を採取し、オープン法に準じて鼻中隔軟骨を露出し、耳甲介軟骨をオーバーラップさせて固定して鼻中隔軟骨を延長しました。
固定した耳甲介軟骨に大鼻翼軟骨を固定して、皮膚縫合しました。
その結果、鼻先が程よく自然な範囲内で斜め下方向に出て、ブタ鼻がかなり改善しました。
また、正面から見た状態で鼻の穴が見える面積も減少しました。

この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

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