血液をサラサラにする薬は、どんな手術のときに中止しないといけないのですか?

高須幹弥 医師

原則として、皮膚や粘膜を切開する手術は、手術中や手術後に出血が止まりにくくなるので、手術前に抗凝固薬や抗血小板薬を中止させていただきます。

具体例を挙げると、

・二重まぶたミニ切開法 ・二重まぶた全切開法 ・目頭切開
・目尻切開 ・タレ目形成 ・眼瞼下垂手術 ・眉下リフト(上眼瞼リフト)
・目の下のたるみ取り ・上まぶたたるみ取り
・下まぶた逆さまつ毛修正手術 ・蒙古ひだ形成、目頭切開の修正
・先天性眼瞼下垂に対する筋膜移植 ・目の下の切らない脂肪取り(ふくらみ・クマ・たるみ取り)
・鼻のシリコンプロテーゼ ・鼻先や鼻柱の耳介軟骨移植
・小鼻(鼻翼)縮小 ・眉間プロテーゼ ・鼻翼挙上 ・ハンプ切除
・鼻の骨切り幅寄せ ・鼻プロテーゼ抜き
・斜鼻修正(骨切り手術で曲がっている鼻を治す場合)
・顎シリコンプロテーゼ ・顎プロテーゼ抜き ・上口唇リフト
・ミニフェイスリフト(頬のたるみ取り) ・ミディアムフェイスリフト ・フルフェイスリフト ・額リフト(額のしわ取り手術)
・コメカミリフト ・ポニーテールリフト(小切開こめかみリフト) ・額骨セメント ・頬骨切り/削り
・唇を薄くする手術 ・ガミースマイル手術(耳介軟骨移植)
・バッカルファット除去 ・立ち耳手術 ・耳たぶ縮小手術
・傷跡修正手術 ・黒子切除縫縮手術
・脂肪吸引(顔、二の腕、お腹、背中、腰、お尻、太ももetc.)
・シリコンプロテーゼ豊胸手術 ・豊胸プロテーゼ抜き
・脂肪吸引+バスト脂肪注入
・豊胸シリコンプロテーゼを抜くのと同時に脂肪注入 ・乳頭縮小手術
・女性化乳房 ・乳房吊り上げ手術 ・乳房縮小手術 ・陥没乳頭手術
・モントゴメリー腺除去 ・男性の乳頭縮小手術
・性同一性障害患者様の乳房切除(F to M) ・腹リダクション
・傷跡修正手術
・包茎手術(亀頭下直線法、亀頭下Wプラスティ切開包茎手術W形成包茎手術、根本直線法)
・長茎手術 ・シリコンボール ・小陰唇縮小手術 ・クリトリス包茎

などの手術です。

・二重まぶた埋没法
に関しては、皮膚を切開することはせず、針穴から針で糸を通すのみの手術であるため、私に関しては、抗凝固薬や抗血小板薬を中止しないで手術することが多いですが、それもリスクとの兼ね合いなので、場合によっては薬を飲んでる状態での手術をお断りさせていただくことがあります。

ウルセラシステム焦点式(ハイフ)超音波システム ・サーマクールアイFLX目もと専用RF高周波エネルギーシステム ・フォトフェイシャルM22IPL(インテンシブパルスライト) ・フラクセル2高周波点状照射治療器 ・CO2レーザー炭酸ガスレーザー ・シミとりレーザー ・Vビーム赤味除去色素レーザー
などの照射系治療、レーザー系治療は、出血のリスクがほぼないため、私に関しては抗凝固薬や抗血小板薬を中止せずに治療することが多いです。

イタリアンリフト吸収糸を使った頬のたるみ治療 ・イタリアンリフトファイン吸収糸を使った肌のハリを出す治療 ・ウルトラVリフト™(リードファインリフト・ショッピングスレッドリフト)細かい吸収糸によるたるみ治療 ・金の糸(ゴールデンリフト)金の糸
などの皮膚を切開しない糸のリフトアップ手術などは、出血によるリスクはそれほど高くないため、私に関しては抗凝固薬や抗血小板薬を中止せずに手術させていただくことが多いです。

ただし、抗凝固薬や抗血小板薬を飲んでる状態でこれらの手術をすると、薬を飲んでいない人が手術するのに比べ、多少腫れることがあります。

・顔のシワへのヒアルロン酸注射 ・額のヒアルロン酸注射 ・唇ヒアルロン酸 ・涙袋ヒアルロン酸注射 ・鼻や顎のヒアルロン酸注射 ・ヒアルロン酸注入豊胸(プチ豊胸術) ・ヒアルロ二ダーゼ注射 ・顔のシワへのボツリヌストキシン注射 ・肩ボツリヌストキシン注射 ・ボツリヌストキシン注射(ガミースマイル修正) ・ボツリヌストキシン注射(目を下に大きくする、垂れ目形成) ・ふくらはぎボツリヌストキシン注射 ・口角を上げるボツリヌストキシン注射 ・ボツリヌストキシン注射(エラ、プチ小顔術) ・ワキボツリヌストキシン注射 ・多汗症ボツリヌストキシン注射 ・小顔専用脂肪溶解注射メソシェイプフェイス小顔専用高濃度脂肪溶解メソカクテル ・脂肪溶解注射メソシェイプフェイス(上まぶた)高濃度脂肪溶解メソカクテル(上まぶた) ・脂肪溶解注射メソシェイプフェイス(鼻先・小鼻)高濃度脂肪溶解メソカクテル(鼻先・小鼻) ・イタリアン・メソシェイプ(イタリアンメソセラピー)・脂肪溶解注射高濃度脂肪溶解メソカクテル 
などの注射による治療は、出血によるリスクはそれほど高くないため、私に関しては抗凝固薬や抗血小板薬を中止せずに治療させていただくことが多いです。

ただし、抗凝固薬や抗血小板薬を飲んでる状態でこれらの手術をすると、薬を飲んでいない人が手術するのに比べ、内出血が出る確率が多少高くなることがあります。

・亀頭のヒアルロン酸注射
に関しては、注射による治療なのですが、状態によっては稀に、抗凝固薬や抗血小板薬を飲んでる状態での治療をお断りさせていただく場合があります。

亀頭は、他の部位と比べ、血管が豊富で出血しやすく、リスクがあるからです。

血液をサラサラにする薬は、自分の判断で、手術前に勝手に中止していいんですか?

高須幹弥 医師

特にハイリスクな患者様の場合には、抗凝固薬や抗血小板薬を処方している先生に、手術をしていいかどうか、手術をする際に抗凝固薬や抗血小板薬の内服を中止していいのかの指示をあおぐのが望ましいです。

私に関しては、ハイリスクな患者様の場合、原則として、私が抗凝固薬や抗血小板薬を処方している先生に、「○○の手術をする予定ですが、抗凝固薬や抗血小板薬を手術前に中止する指示をいただきたいと思っております」という内容の紹介状を書かせていただきます。

そちらの先生から手術前の内服中止の許可がいただけたら、その指示通りに手術させていただきます。
特に、人工血管が入っていて抗凝固薬や抗血小板薬を内服している人や、心筋梗塞や狭心症で心臓の血管にステントが入っていて抗凝固薬や抗血小板薬を内服している人などは、内服を中止することにより、血管に血栓が生じてしまい、命に関わることもあります。
病気や病状によっては、抗凝固薬や抗血小板薬を中止することが大変大きなリスクになることもあるので、内服薬の中止は慎重に行うようにしています。

抗凝固薬や抗血小板薬を中止して手術した後、いつから薬を飲むのを再開すればいいんですか?

高須幹弥 医師

手術後に持続的な出血がないことが確認され、再出血のリスクがなければ、抗凝固薬や抗血小板薬の内服を再開していただきます。
手術の内容や状態、術後の経過などにもよりますが、眼瞼下垂手術などの比較的小さな手術の場合は、術後24時間経過して問題なければ内服を再開していただくことが多いです。
ミディアムフェイスリフトなどの比較的広範囲の手術の場合は、手術して2~3日後くらいに内服を再開していただくことが多いです。

高脂血症の薬やコレステロールを下げる薬は血液をサラサラにする薬ですか?

高須幹弥 医師

高脂血症や高コレステロール血症の薬は、血液中のトリグリセライドやコレステロールを下げることにより、血液がサラサラになるという表現もできなくはないので、「血液をサラサラにする薬ですか?」とご質問されれば、「そうです」とお答えしてもいいのかもしれません。

ただし、飲んでいる高脂血症や高コレステロール血症の薬に、強い抗凝固作用や高血小板作用がなければ、出血が止まりにくくなるリスクは高くないため、手術前に内服を中止する必要はありません。
具体例を挙げると、メバロチン、リポバス、ローコール、リバロ、リピトール、クレストール、ゼチーア、シンレスタール、ロレルコ、コレバイン、ベザトールSR、リピディル、トライコア、ペマフィブラート、レパーサ、ユベラNなどに関しては、手術前に中止する必要はありません。
ただし、エパデール、エパデールS、アテロバン、イコサペント酸エチル、エパキャップ、エパラ、エパロース、エメラドール、シスレコン、ナサチーム、メルブラール、ソルラミンなどのイコサペント酸に関しては、抗血小板作用もあるので、手術の7~10日前に内服を中止していただくことになります。

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