動画で解説　男性でも脂肪吸引してもらえますか？

30代男性のブログ読者様からの、「男性でも脂肪吸引してもらえますか？男性の患者さんで脂肪吸引する人は多いですか？」というご質問にお答えします。

男性で脂肪吸引を検討されているのですね。
まず、「男性患者さんで脂肪吸引する人は多いですか？」というご質問についてですが、そこそこいらっしゃいます。ただ、女性に比べるとやはり少ないですね。 これは脂肪吸引に限らず、美容に関する治療全般に言えることで、女性の方が美意識が高いため、美容整形にいらっしゃる方の割合が多いです。
高須クリニックで言えば、大体8割が女性患者さん、2割が男性患者さんという割合になっています。痩身の治療、脂肪吸引や脂肪溶解注射も同様の割合です。
しかし、男性だからといって脂肪吸引をしないわけではありません。高須クリニックでも多くの男性患者さんの脂肪吸引を行っています。

男性で太っていらっしゃる方は、ほとんどがお腹周りに脂肪が多くついています。
その他には、腕や太もも、顔に脂肪がついている方もいらっしゃいますが、実際に男性が脂肪吸引をする部位としては、7割から8割がお腹周りです。
やはり男性は、太るとお腹周りに一番脂肪がつきやすい傾向があります。

お腹周り

男性が脂肪吸引を希望する最も多い部位です。

顔

二重顎の原因となる顎下や、フェイスライン、頬の脂肪を取ることがあります。

胸（女性化乳房）

仮性女性化乳房の場合、脂肪吸引によって平らな胸にすることが可能です。
真性女性化乳房の場合でも、脂肪が付いている部分には脂肪吸引を行います。

その他の部位について

二の腕、肩、背中、脇の贅肉、お尻、太ももといった部位の脂肪吸引は、男性ではほとんど行いません。体質的に、男性はこれらの部位に皮下脂肪がつきにくい傾向があるためです。

男性で一番多いのはお腹周りの脂肪吸引ですが、男性は女性に比べて内臓脂肪がつきやすい体質のため、女性がお腹周りの脂肪吸引をした時ほど、ウエストがくびれないことが多いです。
脂肪吸引は皮下脂肪を取るものなので、内臓脂肪は取れません。女性は内臓脂肪がつきにくいため、お腹周りをしっかり脂肪吸引すると、キュッとウエストがくびれることが多いのですが、男性の場合は、脂肪吸引をしても一回り細くなる程度で、女性のように劇的にくびれることは稀です。
しかし、一回り細くなるだけでも、効果はあります。お腹周りに脂肪がついていることで体が動きにくく、運動しにくいためにさらに太ってしまうという男性の場合、お腹周りの脂肪をしっかり取ることで運動がしやすくなり、ダイエットが進むということもよくあります。

男性は女性に比べて内臓脂肪がつきやすいですが、逆に言えば、内臓脂肪は運動や食事療法といったダイエットによって、最初に落ちていく脂肪です。ですから、もし脂肪吸引よりも先にダイエットを考えているのであれば、まずダイエットを試してみるのも良いと思います。そうすれば、まず内臓脂肪から減っていきます。皮下脂肪の方が落ちにくいので、ダイエットをしてお腹周りが一回り細くなっても、まだ皮下脂肪が気になるという場合に脂肪吸引を検討するのが良いでしょう。
内臓脂肪は最初に付きやすいですが、落ちやすい脂肪でもあります。
もし運動や食事療法を考えているのであれば、先にダイエットをして内臓脂肪を落とし、残った皮下脂肪を脂肪吸引すると非常に効率的で、その場合はウエストもきゅっとくびれることが多いです。
その後は、プラマイゼロのカロリー摂取を維持していけば、リバウンドして再び太るということはありませんし、一度脂肪吸引した部位は脂肪がつきにくい状態になります。もちろん、最初に脂肪吸引から行うという選択肢もあります。

男性の脂肪吸引は、女性に比べて数は少ないものの、確実に行われています。
主にお腹周り、顔、胸に行われ、特に男性の場合はお腹周りの脂肪吸引が最も多いです。
女性に比べて内臓脂肪が多いため、ウエストのくびれ方は異なる場合がありますが、サイズダウンの効果は期待できます。ダイエットを先に試みて、残った皮下脂肪に対して脂肪吸引を行うのも有効な手段です。