


教えて、幹弥先生!
エラボトックスとエラ削りだったらエラ削りのほうが効果がありますか?高須クリニック高須幹弥が動画で解説
ボツリヌストキシン注射(エラ、プチ小顔術)とエラ削りだったらエラ削りのほうが効果がありますか? Instagramフォロワー様からの質問に高須幹弥がお答えします。
目次
はじめに
インスタグラムのフォロワー様から「私はエラが張っているのが悩みなのですが、エラボトックスとエラ削りだったらやっぱりエラ削りの方が効果がありますか?」というご質問をいただきました。
エラの悩みで来院される方から、同様のご質問をよくいただきます。
しかし、一概にエラ削りの方がエラボトックスよりも効果があるとは言えません。むしろ、エラ削りよりもボトックスの方が大きな効果が出ることの方が多いです。
ボトックスとエラ削りの作用の違い
ボトックスとエラ削りは、どちらもエラを縮小させる治療ですが、その作用は全く異なります。
- エラボトックス
エラボトックスは、筋肉の働きを抑制させる治療です。具体的には、噛む時に盛り上がる「咬筋」という筋肉にボトックスを注入することで、咬筋を細くします。

- エラ削り
エラ削りは、骨を切る手術です。通常、全身麻酔下で口の中から切開し、出っ張っている骨を削ります。

それぞれ、筋肉を縮小させるか、骨を縮小させるかという違いがあります。
それぞれの治療で期待できる効果
それぞれの治療で期待できる効果には違いがあります。
- エラボトックス
咬筋を縮小させるため、主に正面から見た時の顔の横幅を小さくする効果があります。横から見た時の骨の「角」の角度は、ボトックスを打ってもあまり変わりません。多少、筋肉の盛り上がりが縮小する程度です。
- エラ削り
骨を削る手術ですが、正面から見た時の顔の横幅を細くする効果はそれほど大きくありません。横から見た時の骨の形、特に「角ばった」印象をなだらかにするには、エラ削りで骨を削る必要があります。
エラが張っている原因と治療選択
エラが発達している人のほとんどは、骨と筋肉の両方が発達しています。これは、成長期に硬いものをたくさん食べてしっかり咀嚼していたために、エラの筋肉と骨が発達したケースが多く見られます。
エラの張りで気になる点
- 正面から見た時の横幅が広い(ホームベース型の輪郭)
これは主に筋肉が原因です。この場合、ボトックスの方が効果的です。
- 横から見た時の骨の「角」が過剰に出ている
これは主に骨が原因です。骨の形をなだらかにするには、エラ削りが必要です。
ほとんどの人は、横から見た時の角度よりも、正面から見た時の横幅を細くしたいという要望を持っています。その場合はボトックスの方が効果があることになります。
ボトックスとエラ削りの併用
「正面から見た時の横幅も気になるけれど、骨の角度も気になる」という方は、エラボトックスとエラ削りの両方を行うことが多いです。あるいは、「エラ削りは怖いからやりたくないけれど、骨の角度も気になる」という理由で、エラボトックスのみを選択する方も多くいらっしゃいます。
現在の治療の傾向
現在、エラ削りを行う人の数は大幅に減っています。ボトックス注射が登場する以前は、エラ削りと同時に咬筋縮小手術(骨を削るついでに咬筋を内側から切除する手術)が行われていましたが、ボトックスの登場により、大部分の人がボトックス注射だけで悩みを解決できるようになりました。
まずはボトックスを検討すべき理由
ご質問者様の場合も、実際に診察してみないと断定はできませんが、ボトックスだけで解決する可能性が高いです。横から見た時の骨の角度が非常に気になり、どうしてもなだらかにしたいという要望であれば、エラ削りが必要となる場合もあります。
基本的に、エラの悩みで来院される方の治療選択は、「エラボトックスだけで済む」か「エラボトックスとエラ削りの両方が必要」かのどちらかになります。ボトックスなしでエラ削りだけで済むという方は、ほとんどいません。なぜなら、骨が発達している人は、ほぼ全員一緒に筋肉も発達しているからです。
したがって、エラでお悩みの方のほとんどは、まずボトックス治療から始めることが多いです。ボトックスで筋肉を抑制して細くなり、それでも骨の出っ張りが気になる場合にのみ、骨削りを検討するという流れになります。
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Before
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After(4ヶ月後)
エラボトックス(ボツリヌストキシン注射)ボツリヌストキシン注射で行う小顔施術
エラボトックス(ボツリヌストキシン注射)料金
1回 ¥165,000(税込) 【全院】エラボトックス(ボツリヌストキシン注射)リスク・副作用・合併症
内出血(注射針が血管に当たってしまった場合)妊活・妊娠・授乳中の方への施術不可仕上がりのわずかな左右差(完璧なシンメトリーは不可)一時的に噛む力が弱く感じるボトックスのメリットとリスク
ボトックスは、エラ削りに比べて、以下のメリットがあります。
- 料金が安い
- リスクが少ない
- 腫れがほとんど出ない
「ボトックスの効果は半年で戻るから、永久的な効果のある骨削りがしたい」という考えの方もいらっしゃいますが、それは間違いです。咬筋へのボトックス注射は、6ヶ月経ってボトックスの効果がなくなっても、約3割から4割程度の効果は永久に残ると言われています。そのため、高濃度のボトックスを適切に注入すれば、効果が切れた後も完全に元に戻ることはありません。
さらに、約5ヶ月おきに5〜6回ほど注射を続けると、注射をせずに最も効果が出ている状態を維持できるようになるため、ボトックス注射もやり方次第では永久的な効果を出すことが可能です。
一方、エラ削りの方がリスクは大きいです。全身麻酔が必要なため麻酔のリスクがあるほか、顔面神経やオトガイ神経を損傷し、顔面神経麻痺(口角が下がるなど)やオトガイ神経の麻痺(唇周辺のしびれなど)が残る可能性があります。
これらの理由から、エラでお悩みの方には、まず料金が安く、ある程度の永久的な効果も期待でき、リスクも低いボトックス治療を検討することをお勧めします。
ご自身の状態を詳しく知るためにも、まずは専門のクリニックでカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

ボツリヌストキシン注射(エラ、プチ小顔術)
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