教えて、幹弥先生!

動画で解説 風邪をひいて発熱して鼻水が出てても美容整形手術を受けることはできますか?

風邪をひいて発熱して鼻水が出てても美容整形手術を受けることはできますか?
インフルエンザの場合は?
20代女性ブログ読者様からの質問に高須幹弥がお答えします。

公開日:2017・2・16出演:高須幹弥医師

風邪や発熱がある場合、美容整形手術は受けられる?

20代のブログ読者様より、「目や鼻の美容整形を予定しているのですが、手術当日に風邪を引いたり、熱や鼻水が出ていた場合、手術は受けられますか?インフルエンザの場合はどうなるのでしょうか?」というご質問をいただきました。

風邪や発熱時の手術について

目や鼻の手術といった場合でも、もし当日、ひどい高熱が出ていたり、激しい咳をしていたりするような重症の風邪であれば、やはり手術は見送るべきです。基本的には、医師としてお断りすることになります。 風邪でぐったりしている時は、体調が優れないだけでなく、免疫力も低下しており、傷を治す力、つまり創傷治癒力も落ちています。そのような状態で無理に美容整形の手術を行うべきではありません。改めて体調を整えてから臨むべきでしょう。

体調不良が手術の仕上がりに与える影響とは?

仕上がりへの影響ですが、実際にはそれほど大きなものはないと考えています。
本当に重症の風邪の時に、例えば鼻のシリコン挿入、切開による二重手術、脂肪注入などを行ったとしても、多少腫れが長引いたり、傷の治りが遅れたりする程度かもしれません。
実際にやってみれば、仕上がりに大きな影響はないと思われますが、絶対にないとは言い切れませんし、多少の影響はあると考えられます。ですから、あえて高熱が出て体調の悪い時に行うべきではありません。

免疫力低下による感染症リスクについて

免疫力が低下しているため、プロテーゼや脂肪注入といった移植を伴う手術を行うと、感染症が起こる確率がわずかながら上昇します。実際には、飛行機が墜落する確率よりやや高い程度のごく低い確率ではありますが、体調の悪いハイリスクな時に美容整形の手術を行うべきではありません。

緊急手術との違い

心臓の血管が詰まって緊急でカテーテル治療を行わなければならない場合や、緊急の心臓外科手術が必要な場合など、緊急手術であれば、風邪を引いて体調が悪くても行うべきですが、それは命が優先されるからです。
基本的に美容整形の手術は、命に関わるものではなく、ご自身の希望によるものですから、あえてハイリスクな時には行わないのが原則です。

軽微な体調不良の場合

もし、はっきりとは分からないけれど、少し微熱がある、少し鼻水が出る、喉がイガイガして少し咳が出るといった程度で、明らかにインフルエンザのような感染力の強い病気にかかっているわけでなければ、その場の医師の判断で手術を行うこともあります。
手術日がどうしても決まっているという方の中には、風邪を引いていなくても、手術当日に熱が出ることがあります。いわゆる知恵熱のようなものや、緊張からくる発熱、あるいは手術という危機が迫っているために、本能的に体を守ろうとして熱を出す方もいます。そのような程度の発熱で、明らかに咳がひどく高熱が出ているような場合でなければ、手術をお断りすることは少ないです。

インフルエンザなど感染力の強い病気の場合

インフルエンザは非常に感染力が強い病気ですので、そのような時にわざわざクリニックに来院していただくべきではありません。
スタッフも多くいますし、他の患者様も待合室にいらっしゃいますので、他の患者様に感染させてしまったら大変申し訳ないことです。インフルエンザと分かっている患者様に「手術をしますから来てください」と促すこと自体、倫理的に問題があります。
もし、インフルエンザと分かっている方をクリニック内に入れて、それが原因で他の患者様がインフルエンザにかかってしまった場合、当方の責任問題になりかねません。
ですから、インフルエンザのような感染力の強い病気にかかっている場合は、「インフルエンザですが大丈夫ですか?」と聞かれた時点で、電話やメールでお断りすることになります。

その他の感染症について

インフルエンザ以外にも、ノロウイルスによる感染性腸炎や風疹など、感染力の強い病気にかかっている時も、手術ができない以前に、クリニックへの来院自体をお控えいただき、治ってから改めて手術を行うことになります。

比較的軽度な治療の場合

目の手術や鼻の手術以外にも、縫合手術、脂肪吸引、フェイスリフトといった比較的大きな手術の場合も、鼻の手術と同様に、明らかに高熱が出てぐったりしている時は手術をお断りすることになります。
ただし、なんとなく鼻水が出るとか、軽い微熱があるとか、明らかな風邪の症状ではあるものの、はっきりとした病気ではないという場合や、軽い症状の場合には、医師がその場で診察し、話し合った上で手術を行うことがあります。
ボトックス注射、ヒアルロン酸注入、ウルセラ、ポラリス、フォトフェイシャルといった比較的マイルドな治療の場合でも、あえて高熱で非常にぐったりしている時は、わざわざ来院していただかない方が良いでしょう。
実際に行ったところで大きな問題が起こる可能性は極めて低いのですが、本当に体調が優れない時は、そういった軽い治療でも延期して、自宅で安静にし、比較的元気になってから治療を受けるのが良いと考えます。

鼻水が出ている時に鼻の手術を受けても大丈夫?

鼻水が出ている場合、特に鼻の手術を行う際には、術後に鼻水が大量に出るのは好ましくありません。ですから、鼻炎薬などを服用していただいた方が、術後の問題を防ぐことができると思います。
あまりに鼻水が多いと、傷口から鼻水が入り込み、プロテーゼに細菌が付着する可能性もごくわずかですが否定できません。鼻水が出るようでしたら、鼻炎薬を服用していただく方がより安心です。

手術に向けての体調管理の重要性

結局、体調管理が重要だということです。いついつ手術を行うと決まっているならば、その日に合わせてインフルエンザにかからないようにする、風邪を引かないようにするといったことも非常に大切です。
あえて人混みの中に入らない、こまめにうがいをする、しっかりと睡眠をとる、栄養のあるものをしっかり食べるなど、体調管理に心がけていただくようお願いいたします。

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