教えて、幹弥先生!

おでこを丸く出す整形はどの方法がいいですか?ヒアルロン酸注射、脂肪注入、人工骨セメント額形成手術、シリコンプロテーゼ 高須クリニック高須幹弥が動画で解説

おでこを丸く出す整形はヒアルロン酸注射、脂肪注入、人工骨セメント額形成手術、シリコンプロテーゼなどありますが、どの方法がいいですか? Instagramフォロワー様からの質問に高須幹弥がお答えします。

公開日:2019・03・26出演:高須幹弥医師

はじめに

インスタグラムのフォロワー様から、「平らなおでこが嫌で、安室ちゃんや広瀬すずちゃんのような丸くふっくらしたおでこになりたいです。おでこを出す整形にはヒアルロン酸や脂肪注入、手術など色々あるけど、どの方法が一番良いですか?先生のおすすめを教えてください」というご質問をいただきました。
おでこが丸く可愛らしいと、オールバックなどどんな髪型でも似合うことが多いですよね。エラや頬骨とのバランスも関係しますが、おでこを出す髪型が特に似合います。逆に、おでこが貧相で平らだと、おでこを出すと可愛く見えないため、前髪で隠している方もいらっしゃいます。
平らで貧相なおでこを丸くふっくらさせるには、何かを注入したり、手術で補填したりする方法がありますが、私がおすすめするのはヒアルロン酸注射か骨セメント(人工骨)による手術のどちらかです。この2つの方法が良いと考えています。

額の整形方法:ヒアルロン酸注射

施術内容と特徴

ヒアルロン酸注射は、通常、皮膚の表面から注射器を使って皮膚と筋肉の間くらいの層にヒアルロン酸を注入する方法です。
注入量によって、おでこの丸みやふっくら感を調整できます。眉間の段差を少し埋めて滑らかにする程度なら1〜2ccで十分ですが、しっかりふっくらさせたい場合は10cc(1本1ccとして10本)ほど注入することもあります。

持続性とダウンタイム

ヒアルロン酸は体内に徐々に吸収されるため、効果は通常約2〜3年でなくなっていくと考えてください。ただし、注入量が多いほど長く持続し、皮膜が形成されて吸収されにくくなることで、ある程度永久に持つケースもあります。
施術時間は5分〜10分程度と短く、大きな腫れはほとんど出ません。注射後の針穴からの出血が止まっていれば、すぐにメイクも可能です。

骨膜下へのヒアルロン酸注入について

一部の医師は、皮膚の一部を切開し、骨膜の下を剥がしてそこにヒアルロン酸を注入する方法を行うこともあります。しかし、これは「プチ整形」というよりは「手術」に近いです。皮膚を切開し、骨膜を剥離して大量のヒアルロン酸を注入するため、かなり腫れます。1〜2週間ほど不自然な状態が続き、皮膚の切開と縫合が必要になるため、大がかりな処置です。
私はこの方法を行う必要はないと考えています。皮膚の表面からでもきれいにふっくらさせることができ、骨膜を広範囲に剥がして大量に注入すると、重力でヒアルロン酸が下がり、眉間の真上だけが膨らむなど、不自然な形になるリスクがあります。少しずつ注入して形を整える方が、より自然で可愛らしいおでこにできると考えています。

額の整形方法:骨セメント(人工骨)

施術内容と特徴

私がもう一つ行う方法は、骨セメント(ハイドロキシアパタイト)を使用する手術です。これは、人工骨の一種であるハイドロキシアパタイトを粘土状にして、額の骨に塗って形を整えるものです。
施術では、まず頭皮を環状切開します(耳の真上あたりから髪の生え際にかけて頭髪内で皮膚を切開します)。次に、頭の皮膚を眉間のあたりまで剥がし、骨膜を剥離して頭蓋骨を露出させます。露出した骨に骨セメントを塗布し、約2分間で形を整え、その後約7分間で固まります。固まったら、骨膜と皮膚を元に戻し、切開した部分を縫合します。この骨セメントは骨伝導作用があり、骨膜で覆われることで自身の骨細胞が入り込み、最終的に自身の骨と一体化していきます。具体的には「バイオペックスR」という製品を使用しています。
平らなおでこを丸くふっくらさせる場合、通常12cc程度の骨セメントを使用することが多いですが、人によっては18ccなどさらに多く入れることもあります。

持続性とダウンタイム

骨セメントによる効果は永久的です。自身の骨になるため、非常に自然な仕上がりで、触った感触も自身の骨とほぼ同じです。ヒアルロン酸のようなプヨプヨ感はなく、より自然です。
手術のため、術後1〜2週間程度は強く腫れることが多いです。傷跡は頭髪の中にあるため、若い方であればほとんど目立たなくなりますが、坊主頭にすると薄い傷が見える可能性はあります(ただし、女性で坊主頭にする方はほとんどいません)。
手術は局所麻酔でも全身麻酔でも可能で、実際の施術時間は約40分〜1時間程度です。経験豊富な医師であれば、この時間で手術を終えることができます。将来的に大きな問題が起こることは、適切に手術が行われればほとんどありません。

その他の骨セメント注入方法について

一部の医師は、頭皮の一部だけを切開し、そこから骨膜を剥離して骨セメントを注入し、皮膚の上から形を整える方法を行うこともありますが、私は行っていません。傷は小さく済むというメリットはありますが、皮膚の上から触って形を整えても、きれいに仕上がらないことが多く、指の跡が残ってしまうなどの問題が生じやすいからです。骨の上に直接セメントを置いて丁寧に形を作ることで、きれいでふっくらとしたおでこが実現できます。
また、バイオペックスのような骨セメントは、固まる際に水分に触れると脆くなることがあります。そのため、私は環状切開で頭の皮膚をしっかり剥がし、骨を露出させて水分に触れない乾燥した環境で固めるようにしています。骨セメントをペーストする場合は、このようにしっかりと骨を出して行うべきだと考えています。

  • Before

  • After(2ヶ月後)

額形成(人工骨セメント)

額形成(人工骨セメント)料金

骨セメント¥1,650,000(税込)【銀座高須クリニック、名古屋】

その他の額の整形方法と注意点

脂肪注入

お腹や太ももから吸引した脂肪を額に注入する方法もあります。うまくいっているケースも見たことはありますが、デコボコになったり、非常に不自然な仕上がりになるリスクも存在します。私自身はこの方法を絶対に行いませんし、おすすめもしません。
脂肪は体重の増減によって体積が変わるため、注入した脂肪も太ると肥大し、痩せると減ります。額に注入した脂肪が肥大してデコボコになることもあります。また、加齢により皮膚が薄くなった際に、注入した脂肪の輪郭が浮き出てデコボコになることも起こり得ます。脂肪注入は永久に体内に残るため、将来的に顔が変化したり皮膚が薄くなった際に問題が生じることが多いのです。
私は顔への脂肪注入を行う場合、頬がげっそり痩せこけた方のこめかみや頬に少量注入する程度に留めています。皮膚の薄い目の下や額には絶対に行いません。80年代に頬をふっくらさせる脂肪注入が流行しましたが、当時施術を受けた方々が60歳前後になった現在、太って顔がパンパンになっているケースをよく見かけます。将来的なことをよく考えてから行うべきです。
日本でも脂肪注入を好んで行っている医師はいますが、韓国では特に多く行われています。韓国で額の脂肪注入を受けた若い女性が、数年後にデコボコになって修正を求めに来るケースも少なくありません。韓国では、若い時は良くても、加齢とともに問題が生じやすい手術が行われる傾向があるため、注意が必要です。
例えば、ふくらはぎを細くするために神経を切って腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)を弱らせる手術がありますが、これは将来とても大きなリスクがあります。
年を取って足腰が弱くなったとき、この筋肉はもう元に戻らず、ずっと萎縮したままになります。すると、歩くことが難しくなったり、転びやすくなったりする可能性が高くなります。
見た目のために一時的に細くなっても、将来の健康を大きく損なうおそれがあるので、このような手術は絶対にやるべきではないと思います。

カスタムメイドの骨模型(ハイドロキシアパタイトなど)

事前に頭蓋骨のCT撮影を行い、それに基づいてハイドロキシアパタイトなどで作った骨の模型を額に装着し、スクリューで固定する方法もあります。
この方法は、事前に形状が確定しているため、施術の安定性は高いと言えます。しかし、スクリューで固定するためレントゲン撮影時にアーチファクト(影)が生じたり、CT撮影や模型の作成に手間と費用がかかったりします。私自身は、手術中に手で骨セメントを形成する技術と自信があるため、事前に模型を作成してスクリューで固定する方法まで行う必要はないと考えています。もちろん、この方法で良い結果を出している医師もいるため、完全に否定するものではありません。

シリコンプロテーゼ

シリコンプロテーゼを額に挿入する方法もあります。これは局所麻酔で十分可能で、頭皮を数センチ切開し、骨膜と骨の間を剥離して、折り畳んだシリコンプロテーゼを挿入し、中で広げて形を整えます。
ヒアルロン酸や骨セメントが登場する以前は主流だった方法で、40年〜50年前にこの手術を受けた方が今でもいらっしゃいます。しかし、私はこの方法を行っていません。その理由は、若い時は良くても、加齢により皮膚が老化して薄くなった際にプロテーゼの輪郭が浮き出てしまうからです。それが嫌で修正手術を希望される方が多いです。
どれほどエッジを薄くして骨にフィットするように作られたプロテーゼでも、異物であるシリコンの周囲には皮膜が形成されます。この皮膜によってエッジが厚くなり、皮膚が薄くなることで輪郭が不自然に浮き出てしまうのです。実際に、私が40〜50年前に挿入された額のプロテーゼを摘出する際、エッジは非常に薄くきれいに作られていても、年月が経つと浮き出てしまっているのを確認しています。そのため、将来的に輪郭が浮き出るリスクがあることから、シリコンプロテーゼも私は行っていません。

まとめと私のおすすめ

平らなおでこを丸くふっくらとした可愛らしい形にしたいというご要望に対して、私がおすすめするのは、額専用の柔らかく馴染むヒアルロン酸注射、あるいは環状切開で頭の皮膚を剥離して骨を露出し、骨セメントを塗布する手術のどちらかです。
それぞれの方法には、持続性、ダウンタイム、仕上がりの自然さなどに違いがあります。患者様のライフスタイルや希望する結果に応じて、最適な方法をご提案させていただきます。 もし、さらに詳しい話を聞きたい、あるいはご自身の状態に合った具体的なアドバイスが欲しいと思われましたら、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。

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