石原さとみさんのセクシーなタラコ唇に憧れています。ヒアルロン酸注射でなれますか？　高須クリニック高須幹弥が動画で解説

20代女性のブログ読者様から、「石原さとみさんのようなセクシーな唇に憧れています。石原さとみさんのような唇にするにはヒアルロン酸注射で良いですか？私も幹弥先生にお願いすれば石原さとみさんのようなセクシーな唇になれますか？」というご質問をいただきました。

まず、「石原さとみさんのようなセクシーな唇にするにはヒアルロン酸注射で良いか」というご質問ですが、これはその方の顔をまだ診察していないので何とも言えません。
唇にヒアルロン酸を注入すれば唇を膨らませることはできます。しかし、その方の唇にヒアルロン酸を注入してセクシーな唇になるか、セクシーな顔になるかどうかは分かりません。

石原さとみさんは確かに魅力的な唇をされていますね。彼女は少し唇が厚めで、いわゆる「たらこ唇」です。なぜ石原さんの厚い唇がセクシーに見えるのかというと、やはり元の顔が可愛いからです。
元の顔が可愛い、あるいは美人で魅力的だと、唇が厚いことでセクシーに見えるのです。俗に言う、男性から見てキスしたくなるような、ぷにぷにして気持ち良さそうな唇になるのは、元の顔が可愛いからに他なりません。

言葉は悪いですが、もし元の顔があまり可愛くない、どちらかというと不細工な方に厚い唇が付いていたら、それがセクシーに見えるかというと、決してセクシーにはなりません。場合によっては、不細工な顔がより不細工に見えてしまう可能性が高いです。
そのため、誰でも唇を厚くして石原さんのような厚いたらこ唇になればセクシーになるかというと、それは絶対にそうとは言い切れません。
石原さんは、唇がぷっくりしているのが特徴的でチャームポイントだとは思いますが、仮に唇がそんなに厚くなく薄かったとしても、やはり彼女は可愛いですよね。独自の魅力を持った女優さんだから可愛いのであり、元の顔が非常に可愛いからこそ、唇が厚いことが魅力的でチャームポイントになるのです。
したがって、これは一概には言えません。誰が唇を厚くしてもセクシーになるわけではありません。特に、口元がボコッと出ている人が唇を厚くすると、口元が出ているのがより強調されたり、悪い部分が強調されてしまうこともあります。

憧れの女優さんやアイドルの特徴的なパーツというのは、その人の顔が元々可愛いからこそ特徴的に見えるのであって、誰でもそのパーツを自分の顔に付ければ、元の女優さんのように可愛くなれるわけではありません。やはりそこを勘違いしている人が多いのです。
結局のところ、美容整形は、元々の顔を可愛くしたり、イケメンにしたりするのが大きな目的だと思います。好きな女優さんの特定のパーツだけをひたすら真似るのではなく、その人の顔全体の土台に合ったパーツを作り、悪い部分を改善して、より可愛く、より美しく、よりイケメンにすることが良いでしょう。
石原さんは、顔が可愛いだけでなく、仕草も可愛いし、話し方も可愛いし、性格も良さそうだし、声も可愛いですよね。全てが良いからこそ皆が憧れ、その上で特徴的な唇を見て「いいな」と思うわけです。唇だけが良いのではなく、全てが良いから唇が魅力的に見えるのです。ここが重要なポイントなので、勘違いしない方が良いですね。

ご相談者様も、実際に診察で元の顔が可愛かったり魅力的だったりすれば、ヒアルロン酸を注入して少し厚い唇にすることで、より魅力的になる可能性はあるかもしれません。
ただし、厚い唇やアヒル口といった特徴的な口元は、好みが分かれます。好きな人は好みますが、あまり好きではないという人もいます。アヒル口は確かに赤ちゃんみたいで可愛い、動物的で可愛いという意見もありますが、人によっては媚びているように見える、いやらしい、頭が悪そうに見える、といった意見もあります。そのため、そのような特徴的なパーツは好みも分かれるため、それをすれば絶対可愛くなれるという保証もありません。
もちろん、その治療を望む方が「そうなりたい」と思うのであれば、施術を受けるのは良いことです。
他にも、鷲鼻にしたり、えくぼを作ったり、といった特徴的なパーツを作る手術は色々ありますね。大抵の場合、自分が憧れている女優さんやアイドルにそのような特徴があり、「私もそれを作れば可愛くなれる」と思っている人がいますが、鷲鼻の女優さんやえくぼのある大島優子さんのような方々も、やはり元の顔が可愛いからこそ、鷲鼻が映えたり、えくぼがチャームポイントになるのです。誰でもえくぼを作れば可愛くなれるわけではありません。
美容整形を検討している患者さんの中には、やはりそこを勘違いして思い込んでいる人が多いので、よく考えてほしいと思います。自分が本当に何をすべきなのか、可愛くなって幸せになるのが目的なのですから、あまり無理なことはしない方が良いということをよく頭に入れてから、カウンセリングを受け、手術を検討することが大切です。

一つのパーツにこだわるよりも、顔全体のバランスを整える方が可愛く見えます。 女優やアイドルの特徴的なパーツに憧れてそればかり目指そうとしても、可愛くならないことが多いです。それよりも、ご自身の顔の悪い部分を改善することが先決であり、それが可愛くなって幸せになる近道です。