実際の施術をドクターが解説
この解説動画、写真解説では手術シーンが含まれます。
気の弱い方、血を見るのが苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
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過去にシリコンジェルバッグプロテーゼや生理食塩水バッグプロテーゼによる豊胸手術を受けている方が何らかの理由で手術でプロテーゼを除去したい場合、プロテーゼ除去と同時にバストに脂肪注入脂肪注入することがあります。
豊胸プロテーゼを除去したいという方には以下のような理由が多いです。
などです。
豊胸のプロテーゼを手術で除去すると、本来の自分の胸に戻るため、当然、バストは小さくなって萎んでしまいます。
それでも良いという方はプロテーゼを除去するだけで良いのですが、それでは嫌、少しでもバストの膨らみ、ボリュームが欲しいという方には、プロテーゼを除去するのと同時にバストに脂肪注入することがあります。
その場合、脂肪注入後のバストの大きさは、プロテーゼが入っていた状態よりも小さくなってしまうことが多いです。
入っていたプロテーゼのサイズにもよりますが、一般的に脂肪注入でバストが大きくなるサイズアップよりもプロテーゼでバストが大きくなるサイズアップのほうが大きいからです。
それでも、プロテーゼを除去して本来の自分の小さなバストに戻るよりはだいぶ張りとボリュームのあるバストになります。
吸引した脂肪から良質な脂肪細胞をより分け、脂肪幹細胞、血液中に含まれる白血球とPRP(血小板成長因子)を一緒に注入することで、脂肪の定着率を高めたのが豊胸シリコンバッグプロテーゼを除去と同時に脂肪注入豊胸。通常の脂肪注入では脂肪の定着率は2~3割程度ですが、豊胸シリコンバッグプロテーゼを除去と同時に脂肪注入豊胸では、約5~6割の高さを誇ります。
注入した脂肪は、体に吸収されやすいもの。脂肪の定着率を8~9割とする医院もありますが、現在の医学では、そこまで定着率を高めるのはまず不可能です。
プロテーゼの入っていたスペースの周りに極細の針で丁寧に細かく注入
術後
注入した脂肪が充満し、なめらかで美しいバストに
2~3ヶ月後
注入した脂肪のおよそ5~6割が半永久的に定着
PRPとは、血液に含まれる血小板を高濃度に濃縮させたもの。血小板には、傷ついた血管や細胞を修復する作用があります。また、様々な種類の「成長因子」と呼ばれる成分を放出。細胞の活性化や血管の新生を促すことで、注入した脂肪の定着率を高めることができるのです。
*…自分の脂肪には、血小板成長因子(脂肪定着因子)、脂肪幹細胞、白血球、良質脂肪が含まれます。
高須クリニックでは、バストへの脂肪の定着率を高めるために、美容医療でできる限りの方法を駆使しています。脂肪は数ヶ月である程度は吸収されますが、約5~6割は定着。そして一度定着した脂肪は半永久的に残り、ずっと豊かなバストでいられます。
脂肪注入術に欠かせないのが、その前に行う脂肪吸引。高須クリニックでは、独自の工夫を積み重ねた『スムースライポサクション法脂肪吸引』で行います。専用の麻酔液や特許も取得している機器を用い、高度な技術を駆使して行うので、術後の腫れや痛みも少なく。シルエットや肌の滑らかさなど、仕上がりの美しさも違ってきます。
脂肪注入術は、局所麻酔で行うこともできます。但し、脂肪吸引が広範囲の場合やご希望によっては全身麻酔も可能です。
局所麻酔は極細の針による注射で行いますが、この針を差す痛みを軽減するために、事前にクリーム麻酔を施します。また麻酔液は、極力刺激にならないよう人間の体液のPHに合わせてアルカリ性に。高須クリニックでは、できるだけ痛みの少ない施術にこだわっています。
高須クリニックの麻酔は何が違うの?
高須クリニックの麻酔へ満足できる仕上がりを実現するために、じっくりと時間をかけてカウンセリング。悩みやご希望を詳細におうかがいするとともに、数多くの症例写真を見ながら、カウンセリングを進めていきます。施術の内容や術後のケアなどについても、詳しく分かりやすく説明。豊かで美しいバストを手に入れていただけます。
高須クリニックでは、脂肪の注入量を元々のバストの大きさにもよりますが、片側で最大200cc程度としています。片側200ccを超えると、しこりができたり、脂肪が石灰化する確率が高くなってしまうからです。術後すぐだけでなく、この先ずっと続く快適を。長い目で見た満足をお届けします。
術後の痛みを抑える鎮痛剤を処方していますが、万一の事態に備えて、24時間の緊急サポート体制を整えています。また、より自然な仕上がりを実現するために、吸引した箇所はガードルやバンテージなどで、バストはバストバンドで圧迫固定。このほか、定期健診を行うなど、アフターケア体制を整えています。
プロテーゼ挿入やヒアルロン酸注入など受けたが、仕上がりに不満を抱えている方に。プロテーゼを取り出して脂肪注入をするなどの修正手術を行うことができます。その方の状態やご希望に合わせて効果的な方法を見極め、今度こそ満足のいくバストアップを実現します。
¥880,000(税込)※別途脂肪吸引代がかかります |
【銀座高須クリニック、名古屋、大阪】
豊胸シリコンバッグプロテーゼを除去と同時に脂肪注入豊胸
※施術方法や施術の流れに関しましては、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
※インバウンドの方の施術料金は通常料金とは異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。
バストの脂肪注入豊胸は、ただ闇雲に脂肪吸引し、大量にバストへ脂肪注入すれば良いだけの手術ではありません。
いかに脂肪細胞を破壊しないように丁寧に脂肪を吸引し、いかに良質に濃縮された注入脂肪を作成し、いかに丁寧にバストに脂肪を注入し、定着率(生着率)を上げ、自然で綺麗な大きいバストに仕上げるかが重要となる手術です。
以下に、高須クリニックで私が行っているバスト脂肪注入豊胸のポイントとテクニックについて詳しく解説させていただきます。
脂肪吸引+バストへの脂肪注入手術の麻酔は、チュームセントテクニックを併用した局所麻酔で行う場合と、全身麻酔で行う場合があります。
狭い範囲の脂肪吸引の場合は局所麻酔で行うことがありますが、広範囲の脂肪吸引を行う場合は全身麻酔で行います。
もし、広範囲の脂肪吸引を局所麻酔のみで行うと、局所麻酔液やチュームセント液の量が大量になってしまい、局所麻酔薬中毒の症状が出る可能性があるので、局所麻酔液とチュームセント液の量を多くはせず、全身麻酔で行うことになります。
また、広範囲の脂肪吸引を行う場合、局所麻酔よりも全身麻酔のほうが手術中の痛みが全くない分、患者様は楽だと思います。
もちろん、小範囲の脂肪吸引の場合でも、患者様が希望されれば、全身麻酔で行うことも可能です。
全身麻酔で手術を行う際は、麻酔の専門医が全身麻酔を担当し、美容外科医が手術を担当します。
それぞれの医師が自分の仕事を担当し、分業することにより、自分の仕事に専任できるため、クオリティーの高い仕事をすることができます。
他院では、美容外科医が一人で全身麻酔と手術を行ったり、硬膜外麻酔と手術を行ったりするところもありますが、一人の医者が麻酔と手術の両方を同時に担当すると、どちらも中途半端になって、クオリティーが低くなってしまうし、手術に夢中になって、麻酔が疎かになってしまうことがあります。
高須クリニックで全身麻酔の手術を行う場合は、必ず麻酔科の専門医が麻酔を行い、美容外科医が手術を行うようにし、クオリティーの高い麻酔と手術を提供するようにしています。
高須クリニックの脂肪吸引は、原則として、チュームセントテクニックを用いたウェットメソッドで行っています。
チュームセントテクニックは、チュームセント液を皮下脂肪層に注入して充満させ、脂肪を軟らかくしてから脂肪吸引をします。
チュームセント液は、薄めた局所麻酔(リドカイン)、血管収縮剤(エピネフリン)、PH緩衝液(メイロン)、生理食塩水を混合したものです。
血管収縮剤により脂肪組織の中の血管が収縮し、チュームセント液の充満によって脂肪組織が膨らむことにより、更に血管が収縮します。
そのため、チュームセントを用いたウェットメソッド脂肪吸引は、従来のドライメソッドの脂肪吸引と比較すると、手術中の出血がほとんどなく、よりたくさんの脂肪を安全に吸引することができます。
また、手術後の腫れや内出血も少なく、痛みも少ないというメリットがあります。
ウェットメソッドで吸引した脂肪は、従来のドライメソッドで吸引した脂肪に比べ、脂肪細胞の損傷が少なく、良質な注入脂肪を作ることができます。
良質な注入脂肪は、注入した後の定着率が高く、より確実にバストを大きくすることができます。
吸引した脂肪は異物が混入したり、細菌やウィルスなどの微生物に汚染されないように、滅菌した状態でフィルトレーション(濾過)して余分な水分やトリグリセライドを除去し、注入するための純粋濃縮脂肪を作成します。
細菌やウィルスなどの微生物が混入しないように滅菌管理下で注入脂肪を作成することにより、術中感染を予防します。
また、異物が混入しないようにフィルトレーションし、余分な水分やトリグリセライドは除去しますが、必要な量の血小板やPRPは残して注入脂肪を作成するので、注入した後の定着率をより高めます。
作成した注入用脂肪をバストに注入するとき、まずは、乳輪の延長線上の乳房下溝に小さな穴を空け、そこから細いカニューレを挿入し、脂肪注入します。
乳腺組織の下にあるレトロマンマリーファットティッシュスペースに、少量ずつ細かく満遍なく注入します。
一ヵ所に注入脂肪が固まらないように満遍なく脂肪注入することが重要です。
一ヵ所にまとめて脂肪を注入してしまうと、ダマになった注入脂肪が綺麗に生着せず、しこりになって残ってしまうことがあります。
そうならないためには、広い範囲に細かく丁寧に脂肪を注入することが重要です。
この細かく丁寧に脂肪を注入する方法はマルチプルインジェクション法と呼ばれ、高須クリニックでは必ずこの方法を用いて脂肪注入するようにしています。
レトロマンマリーファトティッシュスペース以外に、皮下脂肪層、乳腺周囲、乳腺組織間へも脂肪注入します。
ここでもマルチプルインジェクションテクニックを用い、細かく丁寧に満遍なく脂肪注入します。
可能な限り広範囲に細かく分散して満遍なく注入することにより、脂肪の定着率を高めます。
脂肪を注入した後は、しっかりとならし揉みをすることが重要です。
ならし揉みとは、注入した脂肪が一ヶ所に固まらないように、揉みほぐすことにより脂肪を分散させることです。
ならし揉みをすることにより、注入した脂肪が満遍なく行き渡り、より生着率を高め、しこりができるのも予防します。
バストに脂肪注入した後、ならし揉みをしているところ。
しっかりとマッサージをするように注入脂肪を分散させていく。
しっかりとならし揉みをしておくことにより、しこりができるのを予防し、注入した脂肪の定着率を高める。
豊胸シリコンプロテーゼ除去と同時にバスト脂肪注入した症例写真
60代女性の患者様で、約15年前に豊胸手術を受けているとのことでした。
診察させていただいたところ、乳腺下にシリコンバッグプロテーゼが入っており、強い被膜拘縮を起こしていました。
被膜拘縮により、バストがボール状に変形して、感触も硬くなっていました。
患者様は、シリコンバッグプロテーゼを取ってしまいたいというご要望でしたが、ペチャンコの垂れた小さい胸に戻るのは嫌とのことでした。
そのため、シリコンバッグプロテーゼを除去するのと同時に太もも全体とお尻から脂肪吸引し、バストに脂肪注入することになりました。
手術は全身麻酔下に行い、最初に太もも全体とお尻から脂肪吸引し、注入用濃縮脂肪を作成しました。
その後、15年前の豊胸手術のときのワキの傷を再切開し、シリコンバッグプロテーゼを除去し、被膜(カプセル)の周りに脂肪注入しました。
脂肪注入は左右のバストに100cc弱ずつ注入しました。
手術後は、バストはプロテーゼが入っていたときより小さくはなりましたが、被膜拘縮はなくなり、自然な形になりました。
脂肪吸引した太ももとお尻は一回り細くなりました。
¥880,000(税込)※別途脂肪吸引代がかかります |
【銀座高須クリニック、名古屋、大阪】
豊胸シリコンバッグプロテーゼを除去と同時に脂肪注入豊胸
当院の手術の際の局所麻酔注射、ヒアルロン酸注射、ボツリヌストキシン注射の際の注射針には、国産のテルモ針、エンジェルニードルなど、質の良いものだけを使用しています。
一般的に、注射針は、より細く、より切れの良いほうが痛みが少なくなっています。当院で使用している注射針は、細さと切れ味を追及した質の良い注射針。針を刺す際の痛みが少なく、少しでも患者様の苦痛を少なくするために最善の努力をしています。
注射をするときの痛みは、一般的に、細い注射針ほうが少なく、太い注射針のほうが痛みが強くなります。それは、皮膚や粘膜に注射する際、注射針で皮膚や粘膜の表面に小さな穴を空け、針先が中に入っていくからです。当然、細い針のほうが表面を傷つけるダメージが少なく、痛みが少なくなります。
しかしながら、注射する部位によっては、あまりに細すぎる注射針を使用すると、針が皮膚の硬さに負けてしまい、刺さらない場合も。当院では様々なG(ゲージ)※の注射針を取り揃えており、皮膚の硬さに負けない硬さの注射針で、細いものでは30~34G(ゲージ)※のものをご用意しています。
注射する部位によって使用する針を替え、少しでも患者様の痛みが少なくなるように努力しています。
※G(ゲージ):注射針の太さの単位。 数字が大きいほど細くなります。
当院では、針の外径に対して内径の大きい注射針を使用。
麻酔液やヒアルロン酸、ボツリヌストキシンなどを注射する際、薬液は注射針の内腔を通過して注入されます。
外径に対して内径が大きい注射針のほうが、薬液が内腔を通過する時の圧力に対する外径の太さが細いため、その分、細い針を使用することができます。結果的に患者様の痛みが少なくなります。
当院では切れ味の鋭い注射針を使用。
切れ味が鋭い注射針は、皮膚や粘膜を貫く際、抵抗が少なくスムーズに針が入っていくため、痛みが少なくなります。
一般的に、薬液を注入する際、浅い層に注入する場合は短い注射針を用い、深い層に注入する際は長い注射針を用います。
当院でも同じように、皮膚の狭い範囲に注入する際には短い注射針を用い、広い範囲に注入する際には長い注射針を用いて注射を行っています。
特に、広い範囲に注入する場合、短い注射針で行うと、何回も針を刺すことになってしまい、その分、患者様の痛みが強くなります。そのため、広い範囲に注入時には、少しでも痛みを軽減させるために専用の長いカテラン針などを使用しています。
当院では、手術後や注射後などの腫れを早く引かせる漢方薬「治打撲一方(ヂダボクイッポウ)」を常備しております。
治打撲一方は、元来、その名が示すよう、打撲の治療に用いる内服薬であり、江戸時代中期の医者香川修庵によって考えられた薬です。
患部の血行をよくするとともに、腫れや痛みをやわらげる効果があります。
打撲以外にも、外科手術後の腫れや痛みに対しても一般的に使われており、美容整形の手術や注射などの後にも使用することができます。
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。
治打撲一方の構成生薬は下記の7種類です。
・桂皮(ケイヒ): クスノキ科カツラの木の樹皮を乾燥させたもの。薬効は、体を温め、痛みを止め、血行を改善する作用があります。
・川芎(センキュウ): セリ科センキュウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。
・川骨(センコツ): スイレン科コウホネの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環と水分の循環をよくし、内出血を治す作用があります。
・甘草(カンゾウ): マメ科カンゾウの根を乾燥させたもの。薬効は、消化を整え、痛みを止める作用があります。
・大黄(ダイオウ): タデ科ダイオウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、便通をよくし、血行を改善する作用があります。
・丁子(チョウジ): フトモモ科チョウジノキの蕾。薬効は、腹を温め、痛みを止める作用があります。
・撲樕(ボクソク): ブナ科クヌギの樹皮を乾燥させたもの。薬効は、皮膚の排膿を促す作用があります。
桂皮と丁子は発散性の生薬で、患部の熱や痛みを発散して治します。
大黄と樸樕には収斂作用があり、熱や腫れを冷ます効果が期待できます。
そのほか、血液循環をよくする川芎、止血作用の川骨、緩和作用のある甘草などが配合されます。
これらの成分が一緒に働くことで、相乗作用があり、よりよい効果を発揮します。
通常、朝昼夕の3回、1包2.5gずつ、食前又は食間に経口服用します(1日3包内服するということです)。
主に手術後の腫れの強い間に内服します(手術後3日~2週間程度のことが多いです)。
手術、注射などの治療後に服用を希望される方に処方させていただきます。
1包 : ¥110(税込)【全院】
高須クリニックでは、内出血を早く引かせる薬「ケラスキンクリーム」を常備しています。
主成分は、ラクトフェリンをナノ脂質(リポソーム)に封入したもので、皮膚に浸透しやすく、お肌に優しいクリームです。
ラクトフェリンとは、母乳・涙・汗・唾液などの分泌液に含まれる鉄結合性の糖タンパク質です。
内出血は、赤血球中のヘモグロビンに含まれる鉄の色が大きな素ですが、ラクトフェリンは鉄と結合して排出する作用(鉄キレート作用)が非常に強く、内出血の色を早く消す効果があります。
また、ラクトフェリンには抗炎症作用や、抗菌作用、抗酸化作用もあり、メタロプロテアーゼ(細胞外マトリックスを分解する酵素)に対するキレート作用もあります。
サイトカインの過剰な産生を抑制し、炎症部位における白血球の過剰な動員および活性化を阻害する状態になり、内出血の回復に効果が期待されます。
当院では、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンなどの注射による治療の際、極細の注射針を使用し、細心の注意をはらい、治療しているため、内出血は起こりにくいのですが、体質などの理由により、稀に起こってしまうことはあります。
目元の手術やエイジングケア手術などでも内出血が生じてしまうことはあります。
内出血が生じてしまうと、通常、治まるまでに1週間程度かかり、長い場合は2週間程度かかってしまうこともあります。
その場合、ケラスキンクリームを用いることにより、早く内出血を引かせることができます。
1日2回、患部の皮膚に塗布し、指で優しくマッサージします。
1回につき約0.15ml使用しますが、部位によって適宜増減し、調整します。
薬を塗布し、皮膚に吸収された後、メイクをしていただくことができます。
手術後の縫合してある傷の部分にケラスキンを塗布することも可能です(抜糸する前の糸がついている傷に塗布することが可能ですが、糸がついている状態の傷にメイクすることは勧めていません)。
5ml : ¥2,200(税込)【全院】
施術時間 | 2~4時間 |
---|---|
術後の通院 | 1回 |
術後の腫れ | 大きな腫れは1~2週間(個人差あり) |
カウンセリング当日の治療 | 局所麻酔なら可能だが当日は出来ない可能性が高い |
入院の必要性 | なし |
麻酔 | 局所麻酔もしくは全身麻酔 |
シャワー | 創部がぬれなければ当日より可能 |
脂肪吸引後の痛みは、言葉で表現するなら、「強い筋肉痛のような痛み」です。高須クリニックで行っている脂肪吸引は、全身麻酔で行う場合であれ、局所麻酔のみで行う場合であれ、吸引する部位にチュームセント液(薄めた局所麻酔液)を注入して吸引する「ウェットメソッド」です。
ウェットメソッドで脂肪吸引した場合、手術直後はチュームセント液の局所麻酔が効いているため、痛みはほとんどありません。術後2~4時間くらい経過すると、局所麻酔が切れてきて、徐々に痛みが出てきます。
5~6時間くらいで、ほぼ局所麻酔は切れ、「強い筋肉痛のような痛み」になります。痛みは手術当日の夜くらいがピークで、1週間後の抜糸の頃には「軽い筋肉痛程度の痛み」くらいになり、その後は徐々に痛みがなくなっていきます。
因みに、ピークのときの「強い筋肉痛のような痛み」というのは、普段運動をしていない人が激しい運動をしたとき、翌日から翌々日にかけて襲ってくるあの痛みのようなものです。そのため、短距離を軽く歩いたり、家で家事をしたり、オフィスで事務仕事をするといったことはほぼできます。
脂肪吸引の術後には、痛み止めの内服薬などを処方させていただきますが、これは頓服薬として処方させていただくものなので、痛みがそれほど強くなければ飲む必要はありません。実際には、「思ったより痛くなかったので、痛み止めの薬は使いませんでした」と術後におっしゃる患者様も多いです。
バスト脂肪直後は、注入した脂肪が全て入っており、尚且つ、局所麻酔液や腫れの影響もあるため、バストがかなり大きくなっています。
例えば、両側に200ccずつ脂肪を注入した場合、局所麻酔液や手術の腫れの影響も入れると、直後は3cupくらい大きくなっています。
手術後のバストの痛みはそれほど痛くはなく、バストを押さえたり外力を加えたりすれば少し痛む程度です(その痛みも1ヶ月くらいでなくなっていきます)。
その後、局所液麻酔の腫れは1~2日で引き、手術による腫れや内出血は2~3週間程度でほとんど引き、バストは小さくなっていきます。
注入した脂肪は、脂肪の量やバストのキャパシティにもよりますが、50~60%程度が半永久に定着します。
残りの定着しなかった40~50%の脂肪は、3ヶ月程かけて、徐々に分解、吸収され、なくなっていくため、3ヶ月後くらいが完成ということになります。
脂肪注入豊胸をした後、1週間くらいは注入した脂肪が不安定な状態であり、バストに強い外力を加えないほうがよいため、念のため、1週間ブラジャーは着けないでいただきます。
手術して1週間はバストバンドなどで軽くバストを保護させていただくこともありますが、これはあくまで補助的に保護するだけであり、シリコンバッグプロテーゼ豊胸手術の手術後のようにしっかりと厳重にバストバンドで固定する必要はありません。
1週間経過すれば、注入した脂肪はある程度安定し、多少の外力が加わっても、脂肪の位置がずれたり、変形することはないので、ブラジャーを着けていただいて大丈夫です。
スポーツタイプのブラジャーでもワイヤー入りのブラジャーでも着けていただいてよいのですが、手術後1週間だとまだ腫れもあり、バストを強く圧迫すると痛みもあるため、強い圧迫がかからないようにブラジャーをしていただくのがよいです。
手術後1ヶ月くらい経過すると、手術による腫れは引いており、圧迫したり、外力が加わっても、それほど痛みはなくなります。
バストの脂肪注入豊胸手術は、二の腕、お腹、ウエスト、背中、お尻、太もも、ふくらはぎなどの余分な皮下脂肪を脂肪吸引し、バストに脂肪注入をします。脂肪吸引は、カニューレという3mm程度の細い管を挿入して皮下脂肪を吸引する手術であるため、吸引する部位の皮膚に何ヵ所か数mm程度の小さい切開をします。
切開した傷口は、細い糸で縫合し、約1週間後に抜糸をします。バストへの脂肪注入は、バストの下縁やバストの周りに2~3mm程度の小さな穴を開けて、細いカニューレを入れて注入したり、注射針を刺して注入します。カニューレを入れた小さな穴は、穴の大きさなどにより、細い糸で縫合したり、縫合しないでテープを貼るだけにします。
細い糸で縫合した場合は約1週間後に抜糸をします。
傷跡は手術して24時間は濡らさないようにしてください。傷跡を濡らさないようにしていただければ、シャワーを浴びることは可能です。
例えば、お腹の脂肪吸引をしてバストに脂肪注入した場合、下半身にシャワーを浴びせたり、軽く下半身浴したり、頭や顔を洗ったりすることは可能です。
この場合、絶対に傷を濡らしてはいけないとか、傷を濡らすと取り返しがつかないことが起こるとかいうわけではなく、なるべく濡らさないようにしていただく程度で大丈夫です。
現実的には、傷に水道の水がちょっとかかったくらいでは何も問題はないので、もし傷が濡れてしまっても、綺麗なタオルやティッシュで拭いていただければ大丈夫です。
頭から全身にシャワーを浴びていただいて大丈夫ですし、石鹸やボディーソープで体を軽く洗っていただいても大丈夫ですが、傷をタオルなどでゴシゴシ擦るのはおやめください。
傷に石鹸やボディーソープがつくのは問題ありません。
また、全身を湯船に浸けて入浴するのは、念のため、まだ避けていただきます。手術して約1週間後に傷の抜糸をします。抜糸した後は、もう普通に入浴したり、普通に全身を石鹸やボディーソープで洗うことができます。
シリコンバッグプロテーゼを抜いて、同時に脂肪注入豊胸をする場合は、プロテーゼを抜いたときのワキや乳房下溝の傷からカニューレを入れて脂肪注入することもあり、その傷は細い糸で縫合し、約1週間後に抜糸をします。
この場合の傷跡は、手術をした日を入れて3日間は濡らさないようにシャワーを浴びてください。
またどの場合にも、特に3日間の間は、体が温まると血行が良くなり、腫れが出やすくなるので、体が温まり過ぎない程度にシャワー浴や部分浴をしていただくのが良いです。
脂肪吸引の術後に着けていただくガードルやサポーターは、術後の腫れを予防する効果があります。
ガードルやサポーターを着けることにより、吸引した部位に適度な圧迫がかかり浮腫みが出にくくなります。通常、脂肪吸引をした直後から着けていただき、最低1ヶ月、可能であれば3ヶ月程度、着けていただくのが望ましいです。
できれば1日中着けていただきたいのですが、シャワーを浴びるときや、入浴の際は外していただいて構いません。それ以外の場合でも、どうしても外したいときは、外していただいても構いません。
着けないからといって何か大きな問題が起こるわけではありません。特に顔の脂肪吸引の場合は、長期間にわたり一日中フェイスバンドをすることは難しいかと思います。会社や学校に行っている間はフェイスバンドを外し、家にいる間は着けていただくのが望ましいです。
なるべく長時間着けていただいたほうが、術後の浮腫みや腫れが引きやすくなり、回復が早くなります。
ガードルやサポーターは、患者様ご自身で準備していただいても構いませんが、高須クリニックが提携しているメーカーのものを販売させていただくこともできます。また、術後1週間は、貸し出しもできます。
脂肪吸引をした部位、範囲、サイズによって、それぞれ適したガードルやサポーターがあります。詳しくはカウンセリングの際に、看護師が説明させていただきます。
※ガードルやサポーターの販売や貸し出しにつきましては各院により異なります。詳しくはお問い合せください。
顔用サポーター(フェイスバンド) | 顔用サポーター(フェイスバンド)の 着用イメージ |
二の腕用サポーター | 二の腕用サポーターの 着用イメージ |
二の腕~背中用サポーター | お腹~ウエスト~背中用サポーター |
お腹or胸用サポーター | お腹用サポーターの 着用イメージ |
ふくらはぎ~太もも用サポーター | 太もも用サポーター |
ふくらはぎ~太もも用サポーターの 着用イメージ(表) |
ふくらはぎ~太もも用サポーターの 着用イメージ(裏) |
バストの脂肪注入豊胸手術は、二の腕、お腹、ウエスト、背中、お尻、太もも、ふくらはぎなどの余分な皮下脂肪を脂肪吸引し、バストに脂肪注入をします。手術をした後、手術当日から脂肪吸引した部位の抜糸をするまでの約1週間は、短距離を歩いたり、家事をしたり、赤ちゃんを抱っこしたり、事務仕事をする程度のことは可能です。
それ以上の激しい運動などをすると、バストや脂肪吸引した部位に負担がかかったり、血行が良くなったりすることにより、腫れや痛みが強くなることがあるので、お控えください。
事務仕事などの軽作業なら手術翌日からでもできるので、事務員やOLの方は手術翌日から出勤して仕事されることもありますが、多少の痛みはあるため、痛みに弱い方は2~3日くらいは休みをとるのが無難です。
美容師、理容師、ウエイトレス、居酒屋の店員、看護師、介護士などの仕事も、手術翌日からできることはできますが、やはり2~3日くらい休みをとるのが無難です。
約1週間後の抜糸が終わったら、軽い運動から徐々に始めていただいて大丈夫です。軽いウォーキングや、胸周りや吸引した部位以外のエクササイズ、筋力トレーニングなどから徐々に始めていきましょう。ただし、まだ痛みや腫れがある頃なので、運動をして、痛みや腫れが強くなるようでしたら無理はせず、自分の体と相談しながら徐々に体を慣らしていってください。
手術後2週間経過した頃には、痛みや腫れはだいぶ落ち着いているので、胸周りや脂肪吸引した部位のエクササイズや筋力トレーニングも、軽めの動作から始めていただいて大丈夫ですが、痛みや腫れが強くなるようでしたら無理をせず、自分の体と相談しながら徐々に体を慣らしていってください。
手術後4週間経過した頃には、痛みや腫れはかなり治まっているので、もう何をしていただいても結構です。
普段通りの運動や、ジムに行って全身エクササイズや、全身の筋力トレーニングをしていただいて大丈夫なので、運動をお楽しみください。
バストへの脂肪注入豊胸手術の後、1ヶ月間くらいは胸を強く揉むと痛みがあります。痛みが強いのに無理して強く揉んでしまうと、腫れ上がり、注入した脂肪の生着率(定着率)に影響がでる可能性もあります。術後1ヶ月間は自分で強く揉んだり、男性に揉ませるのは避けていただくのが無難です。
そのため、風俗で働いてらっしゃる方は、1ヶ月間仕事を休んでいただくように説明させていただいております(1ヶ月経過すれば、お客さんに胸を揉まれても、胸を使ったプレイをしても大丈夫です)。手術後の彼氏や旦那さんとの性交渉に関して、術後1ヶ月間経過すれば、胸を揉まれても、通常のセックスをしても大丈夫です。
もしも、彼氏や旦那さんがどうしても1ヶ月間我慢できない場合、術後1週間くらいから、バストや脂肪吸引した部位に負担がかからないようにセックスしていただきます(胸に負担がかからないようにソフトタッチしたり、愛撫するのも大丈夫です)。その場合、自分や男性の体重が胸にかからないように、ゆっくり優しくしていただきます。
ただし、たとえゆっくり優しく性交渉しても、長時間行えば、心拍数が上がって血行が良くなることにより、胸や脂肪吸引した部位に痛みが出てくることがあるので、もし痛みが出てくるようでしたら中止してください。
脂肪吸引のリスク、副作用、合併症に、脂肪の取りすぎというものがあります。
患者様によっては、「できるだけたくさん脂肪を取ってほしい」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、脂肪吸引は脂肪を取れば取るだけ細くなって綺麗になるわけではありません。
特に皮膚が薄い人や皮膚のたるみがある人に無理してたくさん脂肪を取ってしまうと、皮膚が凸凹になったり、段差が生じたり、余計にたるみが生じたりしてしまうことがあります。
脂肪吸引はイタリアン・メソシェイプ(イタリアンメソセラピー)・脂肪溶解注射高濃度脂肪溶解メソカクテルなどに比べると、大雑把に大量の脂肪を取る治療であるため、完全に脂肪がなくなるくらい脂肪を取ってしまうと、どうしても取りムラができて、凸凹になったり、段差が生じたりしてしまいます。
程よく脂肪が残る程度に脂肪吸引した場合は、凸凹になったり、段差が生じたり、余計にたるみが生じたりすることはなく、綺麗に仕上がるし、逆に皮膚のたるみが引き締まることが多く、それは医者の技術とセンスによります。
特に女性の場合は、脂肪の取りすぎは要注意です。
女性の身体の魅力は、付くところは付いていて丸みがあり、くびれているところはくびれていて、皮膚の表面が柔らかい感触であることです。
女性に脂肪吸引で脂肪を取りすぎてしまうと、丸みがないガリガリの身体になったり、皮下脂肪が全くなくなってしまうことによって、皮膚が筋肉に張り付いたような硬い感触の身体になってしまいます。
脂肪吸引のポイントは、「いかにたくさん脂肪を取るか」ではなく、「いかに必要な分だけ脂肪を取り、綺麗なボディラインにするか」なのです。
脂肪吸引をするほど脂肪が付いていない人や、脂肪吸引をしてだいぶ脂肪がなくなったけどもっと脂肪を取りたい人は、脂肪吸引よりもイタリアン・メソシェイプ(イタリアンメソセラピー)・脂肪溶解注射高濃度脂肪溶解メソカクテルのほうがむいています。
イタリアン・メソシェイプ(イタリアンメソセラピー)・脂肪溶解注射高濃度脂肪溶解メソカクテルは脂肪吸引に比べ繊細に脂肪を取る治療なので、凸凹になったり、段差が生じたり、たるみが生じるリスクはまずありません。
バストの脂肪注入のリスク、副作用、合併症に、脂肪の注入のしすぎや注入の手技が悪いことによってできるバストのしこり形成というものがあります。
バストに綺麗に脂肪を生着させるためには、良質の脂肪を細かく丁寧に注入する必要があります。
質の悪い脂肪を注入した場合や、雑に注入した場合、一度に大量の脂肪を注入した場合には綺麗に脂肪が生着せず、しこりになってしまうことがあります。
患者様の中には、「バストの脂肪注入は、おもいっきりたくさんの脂肪を注入すれば、いくらでもバストを大きくすることができる」と考えている方もいらっしゃると思いますが、大きなバストを作りたいために、欲張って大量の脂肪を注入すると、生着することができなかった脂肪が嚢胞になり、しこりを形成してしまいます。
そのため、無理をせず、その人のバストに合った量の脂肪を注入することが重要です。
高須クリニックでは、しこりを作らないように、無理して一度に大量の脂肪を注入することはせず、尚且つできる限り多くの脂肪が綺麗に生着するように、良質な脂肪のみを選び、脂肪幹細胞とPRPを含めて、細かく丁寧に注入するようにしています。
脂肪吸引の術後は、程度の差はあれ、必ず内出血が起こります。
一般的には、
・採る脂肪が多いほど内出血が強い
・ベテランの上手な医者のほうが内出血が軽く、手術の下手な医者、新米の若い医者のほうが内出血が強い
です。
使用するカニューレ
採る脂肪が多いほど、手術時間が長く、皮下脂肪の中をカニューレがたくさん往復することになるため、必然的に内出血は強くなります。また、手術の下手な医者、新米の若い医者が脂肪吸引をする場合、カニューレで細い血管を傷つける確率が高くなるため、内出血が強く出ることが多いです。
当然、元の内出血が強いほど引くのに時間がかかります。軽い内出血であれば、10日程度でほとんど引いてしまうこともあります。強い内出血の場合、完全に引くまで4週間くらいかかることもあります。平均すると2~3週間くらいで引いていきます。
高須クリニックでは、なるべく内出血が出ないように、エピネフリン、メイロン、リドカインなどを混ぜたチュームセント液(希釈した局所麻酔液)を用いたウェットメソッドで脂肪吸引を行います。
ウェットメソッドで脂肪吸引を行うと、チュームセント液で脂肪が柔らかくなり、綺麗にたくさんの脂肪を取ることができます。さらに、エピネフリンの作用で血管が収縮して血管を傷つけることがなくなるため、非常に内出血が起こりにくくなります。
また、ベテランの手術の上手な医者が極細のカニューレを用いて綺麗に丁寧に脂肪を吸引するため、最小限の内出血ですむので、ご安心ください。
バスト脂肪注入のリスク、副作用に、仕上がりにわずかな左右差が生じる可能性というものがあります。
そもそも、人間の身体は左右非対称にできています。
バストも必ず多少の非対称はあります。
バストのついている位置、皮膚の厚み、皮膚のたるみ具合、脂肪のつき具合、乳腺のボリューム、乳頭、乳輪のついている位置、乳頭、乳輪の大きさ、形、色調など、必ず左右非対称があり、それらにより、元のバストは非対称になっています。
そのため、仮に、完璧に左右対称にデザインし、完璧に左右対称の手術を行ったとしても、元の土台の非対称があるため、必ずわずかな非対称は生じてしまうことになります。
また、手術というのはあくまで、生身の人間の体を生身の人間の手で扱う行為です。
コンピューターで絵を描くように、完璧に左右対称に仕上げることは現実的、物理的に不可能です。
我々高須クリニックのドクターは、なるべく左右差が出ないようには最大限の努力はさせていただきますが、上記の理由から、必ずわずかな非対称は生じることになり、コンピューターグラフィックスのような完全なシンメトリーにすることは不可能です。
脂肪注入豊胸のリスク、副作用に、注入後の感染があります。
当院では、脂肪注入をする際、注入部位の皮膚を消毒し、無菌操作下に行います。
また、注入するための脂肪を脂肪吸引で採取する際や注入用脂肪を作成する際も無菌管理下に行っています。
厳重な無菌管理下に脂肪吸引、注入用脂肪の作成、脂肪注入を行えば、手術中感染を起こす可能性は極めて低いです。
しかし、どれだけ厳重に無菌管理下に一連の手術を行っても、手術中感染を起こす可能性は0ではありません。
バストに脂肪注入をして手術中感染する場合、手術後数日以内に注入部位が赤く腫れて痛みが出てくることが多いです。
万が一感染症を起こした場合、抗生剤の投与等、最善の処置をさせていただきます。
バストのプロテーゼを抜く手術のリスク、副作用に、傷跡が肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性というものがあります。
過去にバッグプロテーゼによる豊胸手術を受け、そのプロテーゼを抜く場合、ワキや乳輪の周囲、乳房下溝(起き上がった状態でバストが下に垂れて、皮膚が折れ曲がる部分)などの皮膚を切開し、そこからプロテーゼを取り出すことになります。
切開した皮膚は、細い糸で丁寧に縫合します。
手術をして3ヶ月くらいの間は傷跡が赤くなったり、盛り上がったりして、多少目立つことがあり、その傷の状態のことを肥厚性瘢痕といいます。
ワキや胸の周囲の傷跡は、個人差がありますが、通常、手術後3ヶ月くらいがピークで肥厚性瘢痕になり、赤みや盛り上がりが生じることが多く(これも個人差があり、体質によってはほとんど肥厚性瘢痕にならない人もいます)、その後は3ヶ月から1年くらいかけて赤みや盛り上がりが引いていき、白く平らな目立たない傷跡になっていきます。
ただし、稀に、肥厚性瘢痕の赤みや盛り上がりが引くのにもっと時間のかかる体質の人もいらっしゃいます。
また、ケロイド体質の人は、肥厚性瘢痕よりも盛り上がるケロイドになることもあります。
肥厚性瘢痕の赤みや盛り上がりがなかなか引かない場合やケロイドになった場合は、傷跡の盛り上がりを早く引かせるステロイドホルモンを傷跡に直接注射する治療などをさせていただくことがあります。
シリコンバッグプロテーゼ、ハイドロジェルバッグプロテーゼなどのバッグプロテーゼによる豊胸手術をした人に対してバッグプロテーゼを除去する手術の手術後のリスク、副作用に、手術後に水が溜まる可能性ということがあります。
バッグプロテーゼを入れると、プロテーゼの周りに被膜(カプセル)を形成します。
更に長期間プロテーゼを入れていると、被膜は基質化していき、血流の乏しいor血流のない被膜になっていきます。
豊胸バッグプロテーゼを手術で除去すると、通常は手術後に手術創内で生じたリンパ液などの水分が被膜内に溜まっても、被膜が吸収してくれるのですが、長期間バッグプロテーゼを入れていた場合は、被膜が基質化して血流が乏しくなっているため、被膜内に水分が溜まってもなかなか吸収が進まないことが起こり得ます。
その場合、被膜内に穿刺して水分を排出させるなどの処置をさせていただきます。
ただし、実際に豊胸バッグプロテーゼを手術で除去した後に水分が溜まることは非常に稀で、30~40年以上入れていたバッグプロテーゼを除去した人で稀に生じる程度です。
当サイトは高須クリニック在籍医師の監修のもとで掲載しております。