実際の施術をドクターが解説
この解説動画、写真解説では手術シーンが含まれます。
気の弱い方、血を見るのが苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
気の弱い方、血を見るのが苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
部分的なしわ・たるみ改善に有効なミニフェイスリフト(頬のたるみ取り)よりも、ややたるみが深刻な人にご検討いただきたいのが、『ミディアムフェイスリフト』。ミニフェイスリフト(頬のたるみ取り)は耳の前の軟骨に沿った部分を3~4cm切開しますが、ミディアムフェイスリフトはこめかみから耳の前にかけて切開する手術です。
手術は、切開部分から皮膚を後ろに引っ張ってしわとたるみを伸ばし、結合させる部分を丁寧に縫い縮めた後、残った皮膚を切り取って縫合します。ほとんどの傷跡は髪の毛に隠れ、耳の前の切開部も耳との境目に同化するので、時間の経過とともに気にならなくなっていきます。
もともと、顔の皮膚は、顔の靭帯であるリガメントという強固な繊維組織により固定されています。それは耳下腺の前縁と咬筋の前縁、頬骨の前方外側の限られた部分にあり、このリガメントのある部分は、リガメントが骨に皮膚を強く固定しているため、たるみにくいのですが、リガメントのない部分の皮膚は土台となる組織との癒着が弱く、垂れ下がりやすくなります。
フェイスリフトにもさまざまな種類がありますが、中でもリガメントを支えに引き上げるリガメント法は効果的です。従来のSMAS法などのフェイスリフトに比べ、持続期間が長くなったほか、これまで難しかったほうれい線や鼻、口もとの横のシワやたるみに効果をもたらします。
耳前部で余った皮膚を切断することで、目尻の皺を改善し、目尻で眼輪筋を処理。また眼輪筋を引き上げることで、下瞼などのたるみに対処。さらに頬の咬筋前縁や頬骨に付着するリガメントを切断することで、頬、顎のライン、首のたるみを引き上げることができます。
老化で皮膚がたるむことで、リガメントで固定されている皮膚が凹みます。
リガメント法では、耳前部で皮膚を切り取り、頬のたるみを引き上げることで、皮膚の凹みを改善します。
しかし、ただ皮膚や筋膜(SMAS)を引っ張るだけでは、リガメントが抵抗になってたるみを引きのばすことができません。
フェイスリフト効果を高めるためには、リガメントを切断する必要があります。
リガメントを切断することで、口角やほうれい線にまで引き上げる力が届くようになります。
皮膚や筋膜(SMAS)は、のびやすい分、後戻りもしやすい組織です。
しかし、リガメントは皮膚や筋膜(SMAS)とは比べ物にならないほどしっかりした硬い組織なので、リガメントを利用して、たるみを引き上げると、後戻りがありません。
強固なリガメントを利用するリガメント法では、皮膚を骨に固定しているリガメントをはずし、そのリガメントをリフトのアンカーとすることで、広範囲の皮膚を引き上げられます。
また、従来のフェイスリフトのように、耳前部で皮膚を強く引き上げる必要がないので、傷の治りがきれいで、耳の変形が起こりません。
しわやたるみの状況は、人それぞれに違います。高須クリニックでは、高度な技術で引き上げる位置や度合いを微妙に調整しながら、リフトアップ。自然で美しいエイジングケアを実現します。
手術は、極細の針による注射で局所麻酔をしてから行うので、術中の痛みは少なくて済みます。切開部が少ないので、術後の腫れや痛みもわずか。手術当日からシャワーもOKです。
ダウンタイムの痛みが心配な方には、痛みが出やすいとされる施術後約72時間痛みを抑えるエクスパレル麻酔※1をお選びいただけます。
※1 エクスパレル麻酔は、米国FDA認可の施術後約72時間痛みを抑える局所麻酔。銀座高須クリニック、名古屋院、栄院でお取扱いしています。
切開をするのは髪の生え際や耳の周りなどの傷が目立たないところ。3ヶ月後には施術前とほとんど変わらないくらい、傷跡も目立たなくなります。
谷 奈保紀 医師
平野 正之 医師
¥990,000(税込) |
【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】
ミディアムフェイスリフト
額~コメカミ、頬リフトのカウンセリングから手術、手術直後までの一連の様子を動画で解説します。
※施術方法や施術の流れに関しましては、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
※インバウンドの方の施術料金は通常料金とは異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。
頬のたるみ取り手術ミディアムフェイスリフトの手術術式について(高須幹弥の場合)解説させていただきます。
高須クリニックのミディアムフェイスリフトは、lower medium face liftとも呼ばれ、主に顔の下半分のリフトアップ手術であり、頬のたるみとフェイスラインを改善させます。
こめかみの有髪部(髪の毛が生えている部分)から耳の前、耳たぶの後ろにかけて皮膚を切開し、頬のSMAS(スマス)という筋膜組織と首の筋肉である広頸筋(プラティスマ)を引き上げ固定し、余分な皮膚を切除する手術です。
頬とフェイスラインのたるみをリフトアップし、改善させる。
頬のたるみが気になり、1週間程度のダウンタイムをとることができ、切開することを厭わないという人に向いている手術です。
以前に、ウルセラシステム焦点式(ハイフ)超音波システムやサーマクールFLXRF高周波エネルギーシステムなどの照射系治療や糸のリフトなどのリフトアップ治療を受けたけど、更なるリフトアップをしたいという人にも行うことができます。
また、他院で切るリフトアップ手術を受けたけど、あまり効果がなかったという人にも行うことができます。
単に皮膚を切って縫うだけではなく、筋膜下の支持組織であるretaining ligament(リテイニングリガメント)を切離し、面と面でたるんだ組織の位置関係を修復し、筋肉や筋膜を引き上げて固定するため、リフトアップ効果が強く、後戻りもしないため、効果は半永久的に持続します。
手術は局所麻酔だけでもできますが、患者様が全身麻酔での手術を希望されれば全身麻酔で行うこともできます。
今回は局所麻酔で行う場合について解説させていただきます。
手術部位に局所麻酔注射をします。
麻酔クリームを塗ってから極細の注射針で注射するので、痛みはそれほど強くありません。
手術部位に局所麻酔注射する。
麻酔クリームを塗ってから極細の注射針で注射するので、痛みはそれほど強くない。
こめかみの有髪部(髪の毛の生えている部分)から耳の前、耳たぶの後ろにかけて皮膚を切開します。
皮膚切開は、全て目立たない部位を工夫して切開します。
※切開線の位置は症状によって異なりますので、担当ドクターにご相談ください。
こめかみの有髪部から耳の前、耳たぶの後ろにかけて皮膚を切開する。
耳の前の切開は、耳介の輪郭に沿って切開し、耳珠の前を切開するのではなく、耳珠の出っぱりの後ろを切開するので、傷跡は目立たなくなる。
よく耳介から離れた部分を切開する方法がありますが、その場合は傷跡が非常に目立ってしまうのでよろしくない。
また、こめかみの有髪部の後ろの方で切開し、フェイスリフトするデザインもあるが…
そのデザインだと、こめかみの生え際が後退してしまい、もみ上げも後退したりしてしまう。
何度もこのデザインでフェイスリフトを行うと、もみ上げがなくなってしまうこともある。
そのため、私はこのデザインで手術することはほとんどなく、生え際が後退せず、もみ上げがなくならないデザインで行っている。
皮膚の下を剥離し、SMAS(スマス、表在性の筋膜組織)と広頸筋(プラティスマ)の一部を露出させます。
切開した部位から皮下剥離し、SMASと広頸筋の一部を露出させる。
SMAS、プラティスマの一部を切除し、SMAS、プラティスマの下(deep layer)を剥離します。
deep layerで、retaining ligament(リテイニングリガメント)を切離して、皮膚と皮膚の下の筋肉、筋膜組織がしっかりと面で位置移動する状態を作ります。
SMAS、プラティスマの一部を切除する。
切除したSMAS、プラティスマの部分からSMAS、プラティスマ下を剥離し、リテイニングリガメントを切離する。
皮膚、SMASの断面図
リテイニングリガメントを切断する。
SMASプラティスマ弁を斜め上方向に引き挙げ、吸収糸で筋膜や骨膜に縫合固定します。
吸収糸は6ヶ月程度で吸収されますが、固定した部分で筋膜や筋肉は癒着するため、引き挙げ効果は半永久的に持続します。
SMASプラティスマ弁を斜め上方向に引き挙げ、吸収糸で筋膜や骨膜に縫合固定する。
断面図。
皮膚とSMAS、プラティスマを引き上げる。
引き上げた状態で、SMAS、プラティスマを固定する。
最後に皮膚を細かく丁寧に縫合して手術終了です。
抜糸は約1週間後に行います。
キースーチャーをかけて、余分な皮膚を切除する。
丁寧に皮膚を縫合して手術終了。
ミディアムフェイスリフトで頬のたるみを改善し、法令線が浅くなった30代女性の症例写真
30代女性の患者様で、頬のたるみ、フェイスラインの乱れ、はっきりと深く刻まれた法令線などを気にされていました。
診察させていただいたところ、年齢相応に顔全体の肌の張りがなくなってきており、特に頬がたるんでいました。
痩せているため、皮膚の張りがなく、法令線が目立っていました。
患者様は切ることには抵抗ないので、なるべくしっかりとたるみをリフトアップし、エイジングケアしたいというご要望でしたので、ミディアムフェイスリフトをすることになりました。
手術は、こめかみの頭髪内から耳前部、耳の少し後ろまで皮膚を切開し、皮下でリテイニングリガメントを外した後、余分なSMAS(スマス)を切除して、表情筋膜を引き上げ固定しました。
術後は綺麗に顔の下半分がリフトアップされ、フェイスラインがすっきりしました。
また、頬のたるみが改善したことにより、法令線が少し浅くなりました。
この患者様のように、痩せていて皮膚が薄く、骨格的にシャープな輪郭をしている人は、リフトアップ手術をすることにより、法令線が浅くなって目立たなくなることがあります。
ただし、皮膚の厚い人、顔に肉厚がある人、骨格的に頬骨やエラが発達している人、大きな丸顔の人などは、リフトアップ手術をしても、法令線の上部にある皮膚や脂肪のたるみまで引き上げる力が伝わらず、フェイスラインのたるみは改善しても、法令線はあまり改善しないことがあります。
¥990,000(税込) |
【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】
当院ではお客様がご納得いくまでカウンセリングを行い、施術後のアフターケアもしっかりとサポートさせていただきます。
当院の手術の際の局所麻酔注射、ヒアルロン酸注射、ボツリヌストキシン注射の際の注射針には、国産のテルモ針、エンジェルニードルなど、質の良いものだけを使用しています。
一般的に、注射針は、より細く、より切れの良いほうが痛みが少なくなっています。当院で使用している注射針は、細さと切れ味を追及した質の良い注射針。針を刺す際の痛みが少なく、少しでも患者様の苦痛を少なくするために最善の努力をしています。
注射をするときの痛みは、一般的に、細い注射針ほうが少なく、太い注射針のほうが痛みが強くなります。それは、皮膚や粘膜に注射する際、注射針で皮膚や粘膜の表面に小さな穴を空け、針先が中に入っていくからです。当然、細い針のほうが表面を傷つけるダメージが少なく、痛みが少なくなります。
しかしながら、注射する部位によっては、あまりに細すぎる注射針を使用すると、針が皮膚の硬さに負けてしまい、刺さらない場合も。当院では様々なG(ゲージ)※の注射針を取り揃えており、皮膚の硬さに負けない硬さの注射針で、細いものでは30~34G(ゲージ)※のものをご用意しています。
注射する部位によって使用する針を替え、少しでも患者様の痛みが少なくなるように努力しています。
※G(ゲージ):注射針の太さの単位。 数字が大きいほど細くなります。
当院では、針の外径に対して内径の大きい注射針を使用。
麻酔液やヒアルロン酸、ボツリヌストキシンなどを注射する際、薬液は注射針の内腔を通過して注入されます。
外径に対して内径が大きい注射針のほうが、薬液が内腔を通過する時の圧力に対する外径の太さが細いため、その分、細い針を使用することができます。結果的に患者様の痛みが少なくなります。
当院では切れ味の鋭い注射針を使用。
切れ味が鋭い注射針は、皮膚や粘膜を貫く際、抵抗が少なくスムーズに針が入っていくため、痛みが少なくなります。
一般的に、薬液を注入する際、浅い層に注入する場合は短い注射針を用い、深い層に注入する際は長い注射針を用います。
当院でも同じように、皮膚の狭い範囲に注入する際には短い注射針を用い、広い範囲に注入する際には長い注射針を用いて注射を行っています。
特に、広い範囲に注入する場合、短い注射針で行うと、何回も針を刺すことになってしまい、その分、患者様の痛みが強くなります。そのため、広い範囲に注入時には、少しでも痛みを軽減させるために専用の長いカテラン針などを使用しています。
当院では、手術後や注射後などの腫れを早く引かせる漢方薬「治打撲一方(ヂダボクイッポウ)」を常備しております。
治打撲一方は、元来、その名が示すよう、打撲の治療に用いる内服薬であり、江戸時代中期の医者香川修庵によって考えられた薬です。
患部の血行をよくするとともに、腫れや痛みをやわらげる効果があります。
打撲以外にも、外科手術後の腫れや痛みに対しても一般的に使われており、美容整形の手術や注射などの後にも使用することができます。
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。
治打撲一方の構成生薬は下記の7種類です。
・桂皮(ケイヒ): クスノキ科カツラの木の樹皮を乾燥させたもの。薬効は、体を温め、痛みを止め、血行を改善する作用があります。
・川芎(センキュウ): セリ科センキュウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。
・川骨(センコツ): スイレン科コウホネの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環と水分の循環をよくし、内出血を治す作用があります。
・甘草(カンゾウ): マメ科カンゾウの根を乾燥させたもの。薬効は、消化を整え、痛みを止める作用があります。
・大黄(ダイオウ): タデ科ダイオウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、便通をよくし、血行を改善する作用があります。
・丁子(チョウジ): フトモモ科チョウジノキの蕾。薬効は、腹を温め、痛みを止める作用があります。
・撲樕(ボクソク): ブナ科クヌギの樹皮を乾燥させたもの。薬効は、皮膚の排膿を促す作用があります。
桂皮と丁子は発散性の生薬で、患部の熱や痛みを発散して治します。
大黄と樸樕には収斂作用があり、熱や腫れを冷ます効果が期待できます。
そのほか、血液循環をよくする川芎、止血作用の川骨、緩和作用のある甘草などが配合されます。
これらの成分が一緒に働くことで、相乗作用があり、よりよい効果を発揮します。
通常、朝昼夕の3回、1包2.5gずつ、食前又は食間に経口服用します(1日3包内服するということです)。
主に手術後の腫れの強い間に内服します(手術後3日~2週間程度のことが多いです)。
手術、注射などの治療後に服用を希望される方に処方させていただきます。
1包 : ¥110(税込)【全院】
高須クリニックでは、内出血を早く引かせる薬「ケラスキンクリーム」を常備しています。
主成分は、ラクトフェリンをナノ脂質(リポソーム)に封入したもので、皮膚に浸透しやすく、お肌に優しいクリームです。
ラクトフェリンとは、母乳・涙・汗・唾液などの分泌液に含まれる鉄結合性の糖タンパク質です。
内出血は、赤血球中のヘモグロビンに含まれる鉄の色が大きな素ですが、ラクトフェリンは鉄と結合して排出する作用(鉄キレート作用)が非常に強く、内出血の色を早く消す効果があります。
また、ラクトフェリンには抗炎症作用や、抗菌作用、抗酸化作用もあり、メタロプロテアーゼ(細胞外マトリックスを分解する酵素)に対するキレート作用もあります。
サイトカインの過剰な産生を抑制し、炎症部位における白血球の過剰な動員および活性化を阻害する状態になり、内出血の回復に効果が期待されます。
当院では、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンなどの注射による治療の際、極細の注射針を使用し、細心の注意をはらい、治療しているため、内出血は起こりにくいのですが、体質などの理由により、稀に起こってしまうことはあります。
目元の手術やエイジングケア手術などでも内出血が生じてしまうことはあります。
内出血が生じてしまうと、通常、治まるまでに1週間程度かかり、長い場合は2週間程度かかってしまうこともあります。
その場合、ケラスキンクリームを用いることにより、早く内出血を引かせることができます。
1日2回、患部の皮膚に塗布し、指で優しくマッサージします。
1回につき約0.15ml使用しますが、部位によって適宜増減し、調整します。
薬を塗布し、皮膚に吸収された後、メイクをしていただくことができます。
手術後の縫合してある傷の部分にケラスキンを塗布することも可能です(抜糸する前の糸がついている傷に塗布することが可能ですが、糸がついている状態の傷にメイクすることは勧めていません)。
5ml : ¥2,200(税込)【全院】
施術時間 | 90~150分程度 |
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術後の通院 | 1~2回 |
術後の腫れ | 強い腫れは約1週間(個人差あり) |
カウンセリング当日の治療 | 予約に空きがあれば可能 |
入院の必要性 | なし |
麻酔 | 局所麻酔(ご希望があれば全身麻酔も可) ダウンタイムの痛みが心配な方にはエクスパレル麻酔※1をご用意しています。 ※1 エクスパレル麻酔は、米国FDA認可の施術後約72時間痛みを抑える局所麻酔。銀座高須クリニック、名古屋院、栄院でお取扱いしています。 |
シャワー | 創部がぬれなければ当日より可能 |
ガーゼを隠すための帽子、スカーフの着用イメージ私(高須幹弥)の手術に関しては、ミディアムフェイスリフトは、術後に強い圧迫は必要ないため、包帯でぐるぐる巻きにしたり、ガーメントをする必要はなく、耳の前の傷跡に軽くガーゼを当ててテープで留めておくだけになります。1日ガーゼを当てておき、翌日には外していただいて大丈夫です。
ミディアムフェイスリフトの術後は、帽子やスカーフなどでガーゼを隠してお帰りいただくことが多いです。帽子やスカーフなどは、ご自分で準備していただいてもよろしいですが、クリニックでも準備しているので、必要があればお貸しさせていただきます。
ミディアムフェイスリフトは、術後に腫れるのは主に耳の前であり、目、鼻、口などの顔の真ん中はさほど腫れません。
また、メイクは、耳の前の傷以外の部分は、手術翌日には可能です(手術当日でも、アイメイクや口紅などはできなくはありません)。
洗顔に関しては、手術当日、手術翌日、手術後2日目の3日間は、なるべく傷跡は濡らさないようにしていただけば、洗顔フォームや石鹸を使ってしていただいても大丈夫です(手術後3日目からは傷跡を含め、洗っていただいても大丈夫です)。
そのため、耳の前の傷の辺りを髪で軽く隠せば、手術翌日でも人前に出ることは可能です(サイドを刈り上げている髪型の場合は傷を髪で隠せないこともあります)。
ただし、術後1週間くらいは、顔が少し突っ張っている印象があるので、至近距離(2m以内)で人と顔を合わせると、「この人、顔が突っ張っていて、なんか不自然だな?」と思われる可能性があります。
そのため、仕事に復帰するのは、抜糸が終わった1週間後くらいが無難です。
ただし、人とあまり顔を合わせない仕事の場合や、手術したことが周りの人にバレていい場合、手術することをカミングアウトしていた場合などは、激しい肉体労働でなければ、手術後2日目(手術翌々日)くらいに職場復帰しても大丈夫です。
この手術をした後は、抜糸するまでの間、縫合した糸が傷跡についています。
私(高須幹弥)に関しては、1週間程度で全て抜糸しますが、手術する医者や手術術式によって抜糸するまでの期間が異なることがあるので、詳しくはカウンセリングのときにお聞きください。
手術当日、手術翌日、手術後2日目の3日間は、首から下のシャワーを浴びる際や入浴をする際、なるべく傷跡は濡らさないようにしていただきます。
絶対に濡らしてはいけないとか、濡らすと取り返しのつかないことになるというわけではないので、もし、傷跡が濡れてしまったら、タオルで軽く水気をとって乾かしてもらえば大丈夫です。
手術後3日目からは、シャンプーを使って洗髪していただいて大丈夫です。
ただし、傷跡をゴシゴシ強く擦ると、創部に負担がかかり、痛みや腫れが出てくることがあるので、傷跡は軽く指で撫でてすすぐくらいにしておいてください。
抜糸後は、抜糸した当日からシャンプーを使って洗髪していただいて大丈夫ですが、傷跡を強く擦るのは、念のため手術後1ヶ月くらいは避け、指で優しく撫でるように洗ってください。
手術後1ヶ月経過すれば、傷跡も含め、普段通りに洗髪していただいて大丈夫です。
切開する手術であるため、術後早期に身体が温まると、血流が良くなり過ぎて、腫れが強く出ることがあります。特に手術を受けて24時間の間は、血流が良くなると、傷口から出血してくることもあるので、注意が必要です(もし出血してきたら、軽くガーゼで抑えるか、氷やアイスノンなどの氷嚢をガーゼでくるんだもので軽く抑えれば止まるので心配ありません)。
そのため、手術を受けた当日の夜は、湯船に浸からず、軽く首から下にシャワーを浴びるくらいにしておくのが無難です。どうしても湯船に浸かりたい場合は、身体が温まらない程度のぬるま湯にし、首から下あるいは下半身浴で、短時間(1~3分程度)に済ませるのが無難です。
手術後1日目(手術翌日)になると、血流が良くなることによって傷口から出血するリスクは低くなりますが、それでも血流が良くなれば腫れが強く出てしまうことがあるので、やはり、手術後2日目くらいまでの間は、手術当日と同じように、首から下のシャワーだけにするか短時間のぬるま湯の首から下入浴か下半身浴にするのが良いです。
手術後3日目くらいになると、腫れが引き始め、血流が良くなることによって更に腫れるリスクは低くなりますが、それでも極端に身体が温まって血流が良くなれば腫れが強く出てくることはあるので、やはり、ぬるま湯での首から下入浴か下半身浴程度にし、熱いお湯に浸かるのは手術後6日目くらいまではやめましょう。
手術後7日目にもなると、血流が良くなることにより更に腫れが強く出ることはまずないので、もう普通に入浴していただいて大丈夫です。
サウナや岩盤浴に関しても、手術後7日目からある程度可能ではありますが、あまりにも身体が温まり過ぎると、痛みや腫れが強くなることがあるので、異常を感じるようでしたら、無理しないで中止してください。
手術後28日目以降になると、創部はかなり落ち着いているため、普段通りにサウナ浴や岩盤浴をしても問題ない可能性が高いですが、やはり、創部に異常を感じるようでしたら無理をしないでください。
切開する手術であるため、術後早期に激しい運動をすると、血流が良くなりすぎて、腫れが強く出ることがあります。
特に手術後24時間の間は、身体が温まって血流が良くなることによって腫れが強く出やすいため、必要以上に身体を動かさないようにしましょう。
手術後1日目(手術翌日)から手術後3日目くらいまでの間は、家から駅まで歩いたり、コンビニに買い物に行くくらいのことは問題がない可能性が高いですが、無理して必要以上に身体を動かすと、血流が良くなることによって腫れが強く出ることがあるので、やめてください。
手術後4日目~6日目くらいになると、血流が良くなることによって腫れが強く出るリスクは低くなりますが、それでも念のために、積極的に運動するのはやめておいたほうが無難です。
手術後7日目以降になると、ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、筋力トレーニングなどの運動は徐々に始めていっても大丈夫ですが、身体を動かすことによって、創部に痛みを感じたり、違和感を感じるようでしたら、無理をせず、運動を中止してください。
手術後14日目以降になると、かなり創部の状態は落ち着いているため、激しい筋力トレーニングやエアロビクスをしたり、プールで激しく泳いだりしても問題がないことが多いですが、それでも創部に痛みを感じたり違和感を感じるならば、無理をしないでください。
手術後28日目以降になると、更に創部の状態は落ち着いているため、激しい運動をしても創部に異常を感じることはほとんどないことが多いです。
念のため、1ヶ月間は手術部位のマッサージを避けてください。
1ヶ月経過して、腫れや傷みがなければ、手術部位もマッサージしていただいて大丈夫です。
ミディアムリフトは皮膚を切開する手術であるため、傷を縫合した後、抜糸をします。
抜糸した後、傷跡がジュクジュクしておらず、綺麗にくっついている状態であるならば毛染めをして良いのですが、手術後は念のため1ヶ月間くらい毛染めをしないのが無難です。
肌質などにもよりますが、手術後1ヶ月くらいの間は傷跡の周囲は敏感な状態になっているため、毛染め液の刺激で被れてしまう可能性が0ではないからです。
ミディアムフェイスリフトなどの切開するリフト手術のリスク、副作用、合併症に、術後の腫れがあります。腫れるといっても、顔全体がパンパンに腫れるわけではなく、ほとんど切開した周囲だけが腫れます。
ミディアムフェイスリフトであれば耳の周囲が腫れるので、術後2日目には傷にガーゼをあてる必要もないので、髪の毛を下ろしてしまえば腫れはあまり目立ちません。
目元や鼻などの手術が顔の真ん中が腫れるのに対し、ミディアムフェイスリフトは耳の周囲や髪の生え際が腫れるので、術後の腫れはむしろ目元や鼻の手術より目立たないことが多いです。耳の周囲や髪の生え際の腫れは1週間ほどで大部分が引きます。
ミディアムフェイスリフトのリスク、副作用に、仕上がりにわずかな左右差が生じる可能性というものがあります。
そもそも、人間の顔は必ず左右非対称にできています。
頬、フェイスラインなども必ず非対称にできています。
土台の骨格には必ず非対称、歪み、曲がりがあり、それにより、エラやフェイスラインの骨の形、位置、高さ、頬の筋肉の発達具合、頬の脂肪のボリュームやつき具合、皮膚のたるみ具合などに多少の左右差があります。
そのため、仮に、完璧に左右対称に手術を行ったとしても、元の土台の非対称があるため、必ずわずかな非対称は生じてしまうことになります。
また、手術というのはあくまで、生身の人間の体を生身の人間の手で扱う行為です。
コンピューターで絵を描くように、完璧に左右対称に仕上げることは現実的、物理的に不可能です。
我々高須クリニックのドクターは、なるべく左右差が出ないようには最大限の努力はさせていただきますが、上記の理由から、必ずわずかな非対称は生じることになり、コンピューターグラフィックスのような完全なシンメトリーにすることは不可能です。
ミディアムフェイスリフトのリスク、副作用に、傷跡が肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性というものがあります。
ミディアムフェイスリフトは、耳の周囲や頭髪内、髪の毛の生え際などの皮膚を切開し、リフトアップする手術です。
傷は細い糸などで丁寧に縫合します。
この部分の傷跡は比較的綺麗に治り、傷跡が赤く盛り上がったりすることは稀です。
ただし、体質によっては稀に一時的に傷跡が赤く盛り上がることがあり、その状態のことを肥厚性瘢痕といいます。
肥厚性瘢痕になる場合、個人差はありますが、通常、手術後3ヶ月くらいがピークで赤みや盛り上がりが生じることが多く、その後は3ヶ月から1年くらいかけて赤みや盛り上がりが引いていき、白く平らな目立たない傷跡になっていきます。
肥厚性瘢痕の赤みや盛り上がりが引くのにもっと時間のかかる体質の人もいらっしゃいます。
また、ケロイド体質の人は、肥厚性瘢痕よりも盛り上がるケロイドになることもあります。
肥厚性瘢痕の赤みや盛り上がりがなかなか引かない場合やケロイドになった場合は、傷跡の盛り上がりを早く引かせるステロイドホルモンを傷跡に直接注射するなどの治療をさせていただくことがあります。
ミディアムフェイスリフトのリスク、副作用に、手術後に傷跡の周囲の感覚が鈍くなる可能性というものがあります。
ミディアムフェイスリフトは、耳の周囲や髪の毛の生え際、頭髪内などの皮膚を切開して剥離し、皮膚、皮下組織、筋膜などをリフトアップする手術です。
皮膚を長く切開し、広範囲に剥離するため、必然的に皮膚の感覚を支配する細かい知覚神経が切断されることになります。
すると、手術後に、傷跡の周囲の感覚が鈍くなったり、部分的になくなったりすることが起こり得ます。
ただし、手術後に知覚神経は再生していくので、数ヶ月かけて感覚は大部分が戻っていきます。
ミディアムフェイスリフトのリスク、副作用に、手術後の血腫があります。
ミディアムフェイスリフトは、耳の周囲や髪の毛の中、髪の毛の生え際などの目立たない部位の皮膚を切開して剥離し、リフトアップします。
リフトアップした後は、余分な皮膚を切除し、傷を縫合します。
手術後は、手術中に使用する局所麻酔液に含まれる血管収縮剤(エピネフリン)や電気止血、圧迫などにより止血されていますが、非常に稀に、手術後に再出血し、血腫が生じることがあります。
血腫が生じる場合、手術後に血管収縮剤の効果がなくなってくる3~4時間後くらいに生じることが多いですが、手術後24時間以内であれば、血圧が上がることなどによっても生じる可能性があります。
そのため、手術当日から翌日にかけてはなるべく安静を保つことが重要です。
万が一血腫が生じた場合は、溜まった血腫の量によっては、血腫を取り除く処置をさせていただくことがあります。
ミニフェイスリフト(頬のたるみ取り)、ミディアムフェイスリフト、フルフェイスリフトでは、切開する範囲と、効果のある範囲が異なります。
たるみの状態や範囲、お悩みなどを専門医が丁寧にカウンセリングしたうえで、施術を決定します。
施術 | ミニフェイスリフト (頬のたるみ取り) |
ミディアム フェイスリフト |
フルフェイスリフト |
---|---|---|---|
施術時間 | 60~90分程度 | 90~150分程度 | 120~210分程度 |
麻酔 | 局所麻酔(静脈注射か全身麻酔) ダウンタイムの痛みが心配な方にはエクスパレル麻酔※1をご用意しています。 |
局所麻酔(静脈注射か全身麻酔) ダウンタイムの痛みが心配な方にはエクスパレル麻酔※1をご用意しています。 |
局所麻酔(静脈注射か全身麻酔) ダウンタイムの痛みが心配な方にはエクスパレル麻酔※1をご用意しています。 |
術後の腫れ | ほとんどなし(個人差あり) | 強い腫れは約1週間 (個人差あり) |
強い腫れは約1週間 (個人差あり) |
効果のでる範囲 | (+) こめかみ、頬、口もとなどに ピンポイントに効果あり |
(++) こめかみ、頬、口もとの 広い範囲に効果あり |
(+++) こめかみ、頬、口もと、 首にかけての、ほぼ顔全体の たるみに効果あり |
リフトアップ効果 | 部分的なしわやたるみが 改善され、効果あり |
顔全体の肌が引き締まり、 効果あり |
顔全体の広い範囲の肌が 引き締まり、高い効果がある |
効果の持続 | 半永久的に効果あり | 半永久的に効果あり | 半永久的に効果あり |
料金 | ¥660,000 | ¥990,000 | ¥1,320,000 |
※1 エクスパレル麻酔は、米国FDA認可の施術後約72時間痛みを抑える局所麻酔。銀座高須クリニック、名古屋院、栄院でお取扱いしています。
顔全体のしわやたるみを取りたい場合に、一番有効なのはフルフェイスリフト。部分的なケアで十分という場合はミニフェイスリフト(頬のたるみ取り)。ちょうどその中間に当たるのが、このミディアムフェイスリフトです。どれくらいリフトアップしてエイジングケアしたいのか、カウンセリングでじっくり話し合って、最適な方法を決めていきましょう。
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