ミディアムフェイスリフト
お悩みのたるみへ
手術で直接アプローチ
※施術方法や施術の流れに関しましては、患者様ごとにあわせて執り行いますので、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税抜表示となっております。ご来院時の消費税率にて清算させていただきます。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
【施術クリニック】東京、横浜、名古屋、大阪
特徴
リフトの手術診察風景
ミディアムフェイスリフトの特徴
部分的なしわ・たるみ改善に有効なミニフェイスリフト(頬のたるみ取り)よりも、ややたるみが深刻な人にご検討いただきたいのが、『ミディアムフェイスリフト』。ミニフェイスリフト(頬のたるみ取り)は耳の前の軟骨に沿った部分を3~4cm切開しますが、ミディアムフェイスリフトはこめかみから耳の前にかけて切開する手術です。
手術は、切開部分から皮膚を後ろに引っ張ってしわとたるみを伸ばし、結合させる部分を丁寧に縫い縮めた後、残った皮膚を切り取って縫合します。ほとんどの傷跡は髪の毛に隠れ、耳の前の切開部も耳との境目に同化するので、時間の経過とともに気にならなくなっていきます。
耳の前から髪の生え際の目立たない部分を切開し、頬とフェイスラインのたるみを引き上げます。
傷跡はほとんど分からなくなります。
この施術の料金とリスク・副作用・合併症について
料金
ミディアムフェイスリフト
¥900,000 【東京、横浜、名古屋、大阪】
リスク・副作用・合併症
■一連の流れを動画で解説
額~コメカミ、頬リフトのカウンセリングから手術、手術直後までの一連の様子を動画で解説します。
クリックすると動画が再生されます。
手術中の流血しているシーンがあるため、血を見るのが苦手な方は、再生をお控えください。
■この動画を見た方は、以下の動画も見ています
今までのフェイスリフトから、さらに効果をアップする「リガメント法」
もともと、顔の皮膚は、顔の靭帯であるリガメントという強固な繊維組織により固定されています。それは耳下腺の前縁と咬筋の前縁、頬骨の前方外側の限られた部分にあり、このリガメントのある部分は、リガメントが骨に皮膚を強く固定しているため、たるみにくいのですが、リガメントのない部分の皮膚は土台となる組織との癒着が弱く、垂れ下がりやすくなります。
フェイスリフトにもさまざまな種類がありますが、中でもリガメントを支えに引き上げるリガメント法は効果的です。従来のSMAS法などのフェイスリフトに比べ、持続期間が長くなったほか、これまで難しかったほうれい線や鼻、口もとの横のシワやたるみに効果をもたらします。
耳前部で余った皮膚を切断することで、目尻の皺を改善し、目尻で眼輪筋を処理。また眼輪筋を引き上げることで、下瞼などのたるみに対処。さらに頬の咬筋前縁や頬骨に付着するリガメントを切断することで、頬、顎のライン、首のたるみを引き上げることができます。
リガメント法のメカニズム
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- 皮膚がたるむと凹みも発生
- 老化で皮膚がたるむことで、リガメントで固定されている皮膚が凹みます。
リガメント法では、耳前部で皮膚を切り取り、頬のたるみを引き上げることで、皮膚の凹みを改善します。
しかし、ただ皮膚や筋膜(SMAS)を引っ張るだけでは、リガメントが抵抗になってたるみを引きのばすことができません。
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- 引き上げ効果を高める
- フェイスリフト効果を高めるためには、リガメントを切断する必要があります。
リガメントを切断することで、口角やほうれい線にまで引き上げる力が届くようになります。
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- 後戻りの心配もなし
- 皮膚や筋膜(SMAS)は、のびやすい分、後戻りもしやすい組織です。
しかし、リガメントは皮膚や筋膜(SMAS)とは比べ物にならないほどしっかりした硬い組織なので、リガメントを利用して、たるみを引き上げると、後戻りがありません。
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- リガメントを利用して、広範囲のたるみを改善
- 強固なリガメントを利用するリガメント法では、皮膚を骨に固定しているリガメントをはずし、そのリガメントをリフトのアンカーとすることで、広範囲の皮膚を引き上げられます。
また、従来のフェイスリフトのように、耳前部で皮膚を強く引き上げる必要がないので、傷の治りがきれいで、耳の変形が起こりません。
ミディアムフェイスリフトの手術術式について(高須幹弥の場合)
頬のたるみ取り手術ミディアムフェイスリフトの手術術式について(高須幹弥の場合)解説させていただきます。
高須クリニックのミディアムフェイスリフトは、lower medium face liftとも呼ばれ、主に顔の下半分のリフトアップ手術であり、頬のたるみとフェイスラインを改善させます。
こめかみの有髪部(髪の毛が生えている部分)から耳の前、耳たぶの後ろにかけて皮膚を切開し、頬のSMAS(スマス)という筋膜組織と首の筋肉である広頸筋(プラティスマ)を引き上げ固定し、余分な皮膚を切除する手術です。
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頬とフェイスラインのたるみをリフトアップし、改善させる。 |
頬のたるみが気になり、1週間程度のダウンタイムをとることができ、切開することを厭わないという人に向いている手術です。
以前に、ウルセラシステム焦点式(ハイフ)超音波システムやサーマクールFLXRF高周波エネルギーシステムなどの照射系治療や糸のリフトなどのリフトアップ治療を受けたけど、更なるリフトアップをしたいという人にも行うことができます。
また、他院で切るリフトアップ手術を受けたけど、あまり効果がなかったという人にも行うことができます。
単に皮膚を切って縫うだけではなく、筋膜下の支持組織であるretaining ligament(リテイニングリガメント)を切離し、面と面でたるんだ組織の位置関係を修復し、筋肉や筋膜を引き上げて固定するため、リフトアップ効果が強く、後戻りもしないため、効果は半永久的に持続します。
手術の手順(高須幹弥の場合)
手術は局所麻酔だけでもできますが、患者様が全身麻酔での手術を希望されれば全身麻酔で行うこともできます。
今回は局所麻酔で行う場合について解説させていただきます。
①局所麻酔注射
手術部位に局所麻酔注射をします。
麻酔クリームを塗ってから極細の注射針で注射するので、痛みはそれほど強くありません。
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手術部位に局所麻酔注射する。 麻酔クリームを塗ってから極細の注射針で注射するので、痛みはそれほど強くない。 |
②皮膚切開
こめかみの有髪部(髪の毛の生えている部分)から耳の前、耳たぶの後ろにかけて皮膚を切開します。
皮膚切開は、全て目立たない部位を工夫して切開します。
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こめかみの有髪部から耳の前、耳たぶの後ろにかけて皮膚を切開する。 |
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耳の前の切開は、耳介の輪郭に沿って切開し、耳珠の前を切開するのではなく、耳珠の出っぱりの後ろを切開するので、傷跡は目立たなくなる。 |
悪い例
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よく耳介から離れた部分を切開する方法がありますが、その場合は傷跡が非常に目立ってしまうのでよろしくない。 |
他の例
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また、こめかみの有髪部の後ろの方で切開し、フェイスリフトするデザインもあるが… |
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そのデザインだと、こめかみの生え際が後退してしまい、もみ上げも後退したりしてしまう。 何度もこのデザインでフェイスリフトを行うと、もみ上げがなくなってしまうこともある。 そのため、私はこのデザインで手術することはほとんどなく、生え際が後退せず、もみ上げがなくならないデザインで行っている。 |
③皮下剥離
皮膚の下を剥離し、SMAS(スマス、表在性の筋膜組織)と広頸筋(プラティスマ)の一部を露出させます。
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切開した部位から皮下剥離し、SMASと広頸筋の一部を露出させる。 |
④SMAS、プラティスマ下の剥離、リテイニングリガメントの切離
SMAS、プラティスマの一部を切除し、SMAS、プラティスマの下(deep layer)を剥離します。
deep layerで、retaining ligament(リテイニングリガメント)を切離して、皮膚と皮膚の下の筋肉、筋膜組織がしっかりと面で位置移動する状態を作ります。
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SMAS、プラティスマの一部を切除する。 |
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切除したSMAS、プラティスマの部分からSMAS、プラティスマ下を剥離し、リテイニングリガメントを切離する。 |
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皮膚、SMASの断面図 |
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リテイニングリガメントを切断する。 |
⑤SMAS、プラティスマの引き挙げ、固定
SMASプラティスマ弁を斜め上方向に引き挙げ、吸収糸で筋膜や骨膜に縫合固定します。
吸収糸は6ヶ月程度で吸収されますが、固定した部分で筋膜や筋肉は癒着するため、引き挙げ効果は半永久的に持続します。
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SMASプラティスマ弁を斜め上方向に引き挙げ、吸収糸で筋膜や骨膜に縫合固定する。 |
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断面図。 皮膚とSMAS、プラティスマを引き上げる。 |
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引き上げた状態で、SMAS、プラティスマを固定する。 |
⑥余分な皮膚を切除、皮膚縫合
最後に皮膚を細かく丁寧に縫合して手術終了です。
抜糸は約1週間後に行います。
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キースーチャーをかけて、余分な皮膚を切除する。 |
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丁寧に皮膚を縫合して手術終了。 |
ミディアムフェイスリフトのキャプチャ(写真)解説
※血が苦手な方はご遠慮ください
額~コメカミ、頬リフトキャプチャ(写真)解説
※血が苦手な方はご遠慮ください
このような方に向いています
- しわやたるみを改善したい
- 切開部をなるべく少なくしたい
- 半永久的な効果を望んでいる
症例のご紹介
■ミディアムフェイスリフトを施した30代後半女性の症例写真
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Before | After(6ヶ月後) |
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Before | After(6ヶ月後) |
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30代後半の女性で、顔のたるみの改善、エイジングケアを希望されていました。
診察させていただいたところ、年齢相応に顔全体がたるんでおり、特に、頬、フェイスライン、顎下のたるみが目立っていました。
患者様は、「1週間はダウンタイム取れるし、切ってもいいので、しっかりエイジングケアしたい」というご要望でしたので、ミディアムフェイスリフトをすることになりました。
手術は、頭髪の減少やもみ上げの後退がなるべく起こらないように、こめかみの生え際~頭髪内~耳の前~耳の少し後ろにかけて皮膚切開するデザインで行いました。
リテイニングリガメントを切離処理した後、SMAS(スマス)を引き上げ固定し、余った皮膚を切除した後、丁寧に皮膚縫合しました。
手術後は程よく頬のたるみがリフトアップされ、フェイスラインや顎下のたるみがすっきりしました。
リフトアップのエイジングケアは、ウルセラシステム焦点式(ハイフ)超音波システムやサーマクールFLXRF高周波エネルギーシステムなどの照射系治療、イタリアンリフト吸収糸を使った頬のたるみ治療などの糸のリフトアップ治療、ミディアムフェイスリフト、フルフェイスリフトなどの切開する治療がありますが、ダウンタイムが取れて、しっかりとエイジングケアしたいという方は、切開する治療が最も効果的です。
この症例写真の料金とリスク・副作用・合併症について
料金
ミディアムフェイスリフト
¥900,000 【東京、横浜、名古屋、大阪】
リスク・副作用・合併症
フェイスリフト系手術の比較
ミニフェイスリフト(頬のたるみ取り)、ミディアムフェイスリフト、フルフェイスリフトでは、切開する範囲と、効果のある範囲が異なります。
たるみの状態や範囲、お悩みなどを専門医が丁寧にカウンセリングしたうえで、施術を決定します。
ミニフェイスリフト(頬のたるみ取り) | ミディアムフェイスリフト | フルフェイスリフト | |
---|---|---|---|
施術時間 | 60分 | 約90分 | 約120分 |
麻酔 | 局所麻酔 (静脈注射か全身麻酔) |
局所麻酔 (静脈注射か全身麻酔) |
局所麻酔 (静脈注射か全身麻酔) |
術後の腫れ | ほとんどなし(個人差あり) | 強い腫れは約1週間 (個人差あり) |
強い腫れは約1週間 (個人差あり) |
効果のでる範囲 | (+) こめかみ、頬、口もとなどに ピンポイントに効果あり |
(++) こめかみ、頬、口もとの 広い範囲に効果あり |
(+++) こめかみ、頬、口もと、 首にかけての、ほぼ顔全体の たるみに効果あり |
リフトアップ効果 | 部分的なしわやたるみが 改善され、効果あり |
顔全体の肌が引き締まり、 効果あり |
顔全体の広い範囲の肌が 引き締まり、高い効果がある |
効果の持続 | 半永久的に効果あり | 半永久的に効果あり | 半永久的に効果あり |
料金 | ¥600,000 | ¥900,000 | 頬・アゴ/¥1,200,000 額/¥1,000,000 顔全体/¥2,200,000 |
術後の注意事項・アフターケア
施術時間 | 約90分 |
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術後の通院 | 1~2回 |
術後の腫れ | 強い腫れは約1週間(個人差あり) |
カウンセリング当日の治療 | 予約に空きがあれば可能 |
入院の必要性 | なし |
麻酔 | 局所麻酔 |
シャワー | 創部がぬれなければ当日より可能 |
■術後の包帯について
ガーゼを隠すための帽子、スカーフの
着用イメージ
私(高須幹弥)の手術に関しては、ミディアムフェイスリフトは、術後に強い圧迫は必要ないため、包帯でぐるぐる巻きにしたり、ガーメントをする必要はなく、耳の前の傷跡に軽くガーゼを当ててテープで留めておくだけになります。1日ガーゼを当てておき、翌日には外していただいて大丈夫です。
ミディアムフェイスリフトの術後は、帽子やスカーフなどでガーゼを隠してお帰りいただくことが多いです。帽子やスカーフなどは、ご自分で準備していただいてもよろしいですが、クリニックでも準備しているので、必要があればお貸しさせていただきます。
■術後のダウンタイム、メイク、洗顔について
ミディアムフェイスリフトは、術後に腫れるのは主に耳の前であり、目、鼻、口などの顔の真ん中はさほど腫れません。
また、メイクは、耳の前の傷以外の部分は、手術翌日には可能です(手術当日でも、アイメイクや口紅などはできなくはありません)。
洗顔に関しては、手術当日、手術翌日、手術後2日目の3日間は、なるべく傷跡は濡らさないようにしていただけば、洗顔フォームや石鹸を使ってしていただいても大丈夫です(手術後3日目からは傷跡を含め、洗っていただいても大丈夫です)。
そのため、耳の前の傷の辺りを髪で軽く隠せば、手術翌日でも人前に出ることは可能です(サイドを刈り上げている髪型の場合は傷を髪で隠せないこともあります)。
ただし、術後1週間くらいは、顔が少し突っ張っている印象があるので、至近距離(2m以内)で人と顔を合わせると、「この人、顔が突っ張っていて、なんか不自然だな?」と思われる可能性があります。
そのため、仕事に復帰するのは、抜糸が終わった1週間後くらいが無難です。
ただし、人とあまり顔を合わせない仕事の場合や、手術したことが周りの人にバレていい場合、手術することをカミングアウトしていた場合などは、激しい肉体労働でなければ、手術後2日目(手術翌々日)くらいに職場復帰しても大丈夫です。
■術後の洗髪について
この手術をした後は、抜糸するまでの間、縫合した糸が傷跡についています。
私(高須幹弥)に関しては、1週間程度で全て抜糸しますが、手術する医者や手術術式によって抜糸するまでの期間が異なることがあるので、詳しくはカウンセリングのときにお聞きください。
手術当日、手術翌日、手術後2日目の3日間は、首から下のシャワーを浴びる際や入浴をする際、なるべく傷跡は濡らさないようにしていただきます。
絶対に濡らしてはいけないとか、濡らすと取り返しのつかないことになるというわけではないので、もし、傷跡が濡れてしまったら、タオルで軽く水気をとって乾かしてもらえば大丈夫です。
手術後3日目からは、シャンプーを使って洗髪していただいて大丈夫です。
ただし、傷跡をゴシゴシ強く擦ると、創部に負担がかかり、痛みや腫れが出てくることがあるので、傷跡は軽く指で撫でてすすぐくらいにしておいてください。
抜糸後は、抜糸した当日からシャンプーを使って洗髪していただいて大丈夫ですが、傷跡を強く擦るのは、念のため手術後1ヶ月くらいは避け、指で優しく撫でるように洗ってください。
手術後1ヶ月経過すれば、傷跡も含め、普段通りに洗髪していただいて大丈夫です。
■術後の入浴について
切開する手術であるため、術後早期に身体が温まると、血流が良くなり過ぎて、腫れが強く出ることがあります。特に手術を受けて24時間の間は、血流が良くなると、傷口から出血してくることもあるので、注意が必要です(もし出血してきたら、軽くガーゼで抑えるか、氷やアイスノンなどの氷嚢をガーゼでくるんだもので軽く抑えれば止まるので心配ありません)。
そのため、手術を受けた当日の夜は、湯船に浸からず、軽く首から下にシャワーを浴びるくらいにしておくのが無難です。どうしても湯船に浸かりたい場合は、身体が温まらない程度のぬるま湯にし、首から下あるいは下半身浴で、短時間(1~3分程度)に済ませるのが無難です。
手術後1日目(手術翌日)になると、血流が良くなることによって傷口から出血するリスクは低くなりますが、それでも血流が良くなれば腫れが強く出てしまうことがあるので、やはり、手術後2日目くらいまでの間は、手術当日と同じように、首から下のシャワーだけにするか短時間のぬるま湯の首から下入浴か下半身浴にするのが良いです。
手術後3日目くらいになると、腫れが引き始め、血流が良くなることによって更に腫れるリスクは低くなりますが、それでも極端に身体が温まって血流が良くなれば腫れが強く出てくることはあるので、やはり、ぬるま湯での首から下入浴か下半身浴程度にし、熱いお湯に浸かるのは手術後6日目くらいまではやめましょう。
手術後7日目にもなると、血流が良くなることにより更に腫れが強く出ることはまずないので、もう普通に入浴していただいて大丈夫です。
サウナや岩盤浴に関しても、手術後7日目からある程度可能ではありますが、あまりにも身体が温まり過ぎると、痛みや腫れが強くなることがあるので、異常を感じるようでしたら、無理しないで中止してください。
手術後28日目以降になると、創部はかなり落ち着いているため、普段通りにサウナ浴や岩盤浴をしても問題ない可能性が高いですが、やはり、創部に異常を感じるようでしたら無理をしないでください。
■術後の運動について
切開する手術であるため、術後早期に激しい運動をすると、血流が良くなりすぎて、腫れが強く出ることがあります。
特に手術後24時間の間は、身体が温まって血流が良くなることによって腫れが強く出やすいため、必要以上に身体を動かさないようにしましょう。
手術後1日目(手術翌日)から手術後3日目くらいまでの間は、家から駅まで歩いたり、コンビニに買い物に行くくらいのことは問題がない可能性が高いですが、無理して必要以上に身体を動かすと、血流が良くなることによって腫れが強く出ることがあるので、やめてください。
手術後4日目~6日目くらいになると、血流が良くなることによって腫れが強く出るリスクは低くなりますが、それでも念のために、積極的に運動するのはやめておいたほうが無難です。
手術後7日目以降になると、ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、筋力トレーニングなどの運動は徐々に始めていっても大丈夫ですが、身体を動かすことによって、創部に痛みを感じたり、違和感を感じるようでしたら、無理をせず、運動を中止してください。
手術後14日目以降になると、かなり創部の状態は落ち着いているため、激しい筋力トレーニングやエアロビクスをしたり、プールで激しく泳いだりしても問題がないことが多いですが、それでも創部に痛みを感じたり違和感を感じるならば、無理をしないでください。
手術後28日目以降になると、更に創部の状態は落ち着いているため、激しい運動をしても創部に異常を感じることはほとんどないことが多いです。
■術後のエステ・自宅で行う顔のマッサージの注意点
念のため、1ヶ月間は手術部位のマッサージを避けてください。
1ヶ月経過して、腫れや傷みがなければ、手術部位もマッサージしていただいて大丈夫です。
リスク・副作用・合併症について
■術後の腫れについて
ミディアムフェイスリフトなどの切開するリフト手術のリスク、副作用、合併症に、術後の腫れがあります。腫れるといっても、顔全体がパンパンに腫れるわけではなく、ほとんど切開した周囲だけが腫れます。
ミディアムフェイスリフトであれば耳の周囲が腫れるので、術後2日目には傷にガーゼをあてる必要もないので、髪の毛を下ろしてしまえば腫れはあまり目立ちません。
目元や鼻などの手術が顔の真ん中が腫れるのに対し、ミディアムフェイスリフトは耳の周囲や髪の生え際が腫れるので、術後の腫れはむしろ目元や鼻の手術より目立たないことが多いです。耳の周囲や髪の生え際の腫れは1週間ほどで大部分が引きます。
■仕上がりにわずかな左右差が生じる可能性について
ミディアムフェイスリフトのリスク、副作用に、仕上がりにわずかな左右差が生じる可能性というものがあります。
そもそも、人間の顔は必ず左右非対称にできています。
頬、フェイスラインなども必ず非対称にできています。
土台の骨格には必ず非対称、歪み、曲がりがあり、それにより、エラやフェイスラインの骨の形、位置、高さ、頬の筋肉の発達具合、頬の脂肪のボリュームやつき具合、皮膚のたるみ具合などに多少の左右差があります。
そのため、仮に、完璧に左右対称に手術を行ったとしても、元の土台の非対称があるため、必ずわずかな非対称は生じてしまうことになります。
また、手術というのはあくまで、生身の人間の体を生身の人間の手で扱う行為です。
コンピューターで絵を描くように、完璧に左右対称に仕上げることは現実的、物理的に不可能です。
我々高須クリニックのドクターは、なるべく左右差が出ないようには最大限の努力はさせていただきますが、上記の理由から、必ずわずかな非対称は生じることになり、コンピューターグラフィックスのような完全なシンメトリーにすることは不可能です。
■傷跡が肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性について
ミディアムフェイスリフトのリスク、副作用に、傷跡が肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性というものがあります。
ミディアムフェイスリフトは、耳の周囲や頭髪内、髪の毛の生え際などの皮膚を切開し、リフトアップする手術です。
傷は細い糸などで丁寧に縫合します。
この部分の傷跡は比較的綺麗に治り、傷跡が赤く盛り上がったりすることは稀です。
ただし、体質によっては稀に一時的に傷跡が赤く盛り上がることがあり、その状態のことを肥厚性瘢痕といいます。
肥厚性瘢痕になる場合、個人差はありますが、通常、手術後3ヶ月くらいがピークで赤みや盛り上がりが生じることが多く、その後は3ヶ月から1年くらいかけて赤みや盛り上がりが引いていき、白く平らな目立たない傷跡になっていきます。
肥厚性瘢痕の赤みや盛り上がりが引くのにもっと時間のかかる体質の人もいらっしゃいます。
また、ケロイド体質の人は、肥厚性瘢痕よりも盛り上がるケロイドになることもあります。
肥厚性瘢痕の赤みや盛り上がりがなかなか引かない場合やケロイドになった場合は、傷跡の盛り上がりを早く引かせるステロイドホルモンを傷跡に直接注射するなどの治療をさせていただくことがあります。
■手術後に傷跡の周囲の感覚が鈍くなる可能性について
ミディアムフェイスリフトのリスク、副作用に、手術後に傷跡の周囲の感覚が鈍くなる可能性というものがあります。
ミディアムフェイスリフトは、耳の周囲や髪の毛の生え際、頭髪内などの皮膚を切開して剥離し、皮膚、皮下組織、筋膜などをリフトアップする手術です。
皮膚を長く切開し、広範囲に剥離するため、必然的に皮膚の感覚を支配する細かい知覚神経が切断されることになります。
すると、手術後に、傷跡の周囲の感覚が鈍くなったり、部分的になくなったりすることが起こり得ます。
ただし、手術後に知覚神経は再生していくので、数ヶ月かけて感覚は大部分が戻っていきます。
■手術後の血腫
ミディアムフェイスリフトのリスク、副作用に、手術後の血腫があります。
ミディアムフェイスリフトは、耳の周囲や髪の毛の中、髪の毛の生え際などの目立たない部位の皮膚を切開して剥離し、リフトアップします。
リフトアップした後は、余分な皮膚を切除し、傷を縫合します。
手術後は、手術中に使用する局所麻酔液に含まれる血管収縮剤(エピネフリン)や電気止血、圧迫などにより止血されていますが、非常に稀に、手術後に再出血し、血腫が生じることがあります。
血腫が生じる場合、手術後に血管収縮剤の効果がなくなってくる3~4時間後くらいに生じることが多いですが、手術後24時間以内であれば、血圧が上がることなどによっても生じる可能性があります。
そのため、手術当日から翌日にかけてはなるべく安静を保つことが重要です。
万が一血腫が生じた場合は、溜まった血腫の量によっては、血腫を取り除く処置をさせていただくことがあります。
ドクターズボイス
顔全体のしわやたるみを取りたい場合に、一番有効なのはフルフェイスリフト。部分的なケアで十分という場合はミニフェイスリフト(頬のたるみ取り)。ちょうどその中間に当たるのが、このミディアムフェイスリフトです。どれくらいリフトアップしてエイジングケアしたいのか、カウンセリングでじっくり話し合って、最適な方法を決めていきましょう。
- この施術を見た方は、以下の施術も見ています
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