いい美容整形外科クリニック名医を探すにはどうしたらいいのか?⑩

症例数が多いほど手術が上手い?

患者様のカウンセリングをしていると、稀に、「幹弥先生は二重まぶた切開法は今までに何例経験していますか?」「先生は目頭切開修正の蒙古ひだ形成は何例やったことがありますか?」「先生はシリコンバッグプロテーゼの豊胸手術の症例数はどれくらいですか?」などのように、手術の症例数のご質問をいただくことができます。

その場合、私は正直に、「だいたい○○例くらいですね」とお答えするようにしています
患者様がそのような質問をするのは、色々の美容整形サイトで、「手術を受けるなら、その手術の症例数の多い医者を選んだほうがいい!」「カウンセリングで医者に、自分が受けたい手術を今までに何例経験しているかを質問するのがいいです!」などと書かれているからだと思います。
確かに、医者が自分が受けようとしている手術を何例経験しているかは重要なことです
手術の上手い下手は、医者の手先の器用さ、頭の中で手術の手順を組み立てて合理的に進めていく要領のよさ、美的センスなどによっても左右されますが、やはり、手術の経験数によっても大きく左右されるからです。

どんな手術でも、大きな問題や失敗を起こさず、だいたい一人でやれるようになるまで、最低50~100例は経験する必要があるし、500例、1000例、5000例、10000例とこなしていくにつれ、更に上手くなっていき、熟練になっていきます。
二重まぶた切開法にしても、100例くらい経験して、ようやくだいたいの症例で、とれない、戻らない二重を作ることができるようになり、500例、1000例、2000例と経験するにつれ、患者様の希望される二重をなるべく自然に、綺麗に作れるようになっていき、5000例以上経験しても、更に新たな発見をし、成長して、手術が上手くなっていきます。

ちなみに、私の手術の症例数を挙げると、

  • ・二重まぶた埋没法 約20000例
  • ・二重まぶたミニ切開法 約10000例
  • ・二重まぶた全切開法 約10000例
  • ・目頭切開 約5000例
  • ・目尻切開 約2000例
  • ・タレ目形成 約1000例
  • ・蒙古ひだ形成 約500例
  • ・鼻シリコンプロテーゼ 約2000例
  • ・小鼻縮小(鼻翼縮小) 約2000例
  • ・鼻尖形成(鼻尖縮小) 約1000例
  • ・耳介軟骨移植 約2000例
  • ・骨切り幅寄せ 約400例
  • ・ハンプ切除 約400例
  • ・鼻中隔延長 約200例
  • ・顎シリコンプロテーゼ 約1000例
  • ・シリコンバッグプロテーゼ豊胸手術 約1000例
  • ・脂肪注入豊胸 約1000例
  • ・脂肪吸引 約2000例
  • ・ミニフェイスリフト(頬のたるみ取り)、ミディアムフェイスリフト、フルフェイスリフト 約2000例

他にも色々な手術をしていますが、だいたいこのようなかんじです(2015年8月現在)

お陰様で、高須クリニックにはたくさんの患者様がいらっしゃってくださるし、私自身、自分の休診日以外は、朝から夜遅くまでずっと手術しているため、自分の手術の症例数はかなり多いほうだと思います。私に関しては、「先生は○○の手術を何例経験していますか?」とご質問いただいた場合、必ず正直にお答えするようにしています

ほとんどの手術において、症例数はトップクラスである自信があり、自分の症例数を言うことは恥ずかしいこととは思わないからです。症例数が少ない手術の場合、例えば3例しか経験がなければ、「3例です」と正直にお答えするし、やったことのない手術だったら、「1例もやったことありません」とお答えします。質問する患者様にとっても、自分の大事な身体にメスを入れたりすることにより形を変えることはとても心配なことなので、自分の手術を担当する医者の症例数を知りたいのは当然だと思います。

しかし、中には、自分の手術の症例数を聞かれることを嫌がる医者もいます

症例数が少ない医者にとっては、自分の経験が浅いのがバレるのは嫌だし、他院の医者と比較されて、自分のほうが症例数が少なかったら気分が悪いからです。中には、2~3例しか経験していなくても、「100例以上やってます!」と、実際の症例数より水増ししてハッタリをかます医者もいるかもしれないし、1例もやったことなくても、「たくさん経験してるので、ご安心ください!」なんて大嘘をつく医者もいるかもしれません。

やはり、人間は誰でも、初対面の人に自分のことを色々聞かれるのは嫌なもので、例えば、知り合ったばかりの人に、

  • 「年齢はいくつですか?」
  • 「大学は出ていますか?」
  • 「どこの大学ですか?」
  • 「子供はいますか?」
  • 「なんで子供いないんですか?」
  • 「子供つくらないんですか?」
  • 「旦那さんの職業は何ですか?」
  • 「年収はどれくらいですか?」
  • 「車は何乗ってるんですか?」
  • 「整形してますか?」
  • 「あなたの鼻は整形ですか?」
  • 「目整形してますよね?」

などのつっこんだ質問をされれば、嫌になることはあると思います。

初めて入ったお寿司屋さんで、カウンターに座って、自分よりはるか年上の大将に、「大将は寿司を握るようになって何年ですか?」と質問すれば、「35年です」と正直に答える大将もいれば、「ああん?お客さん、お代はいらないのでお引き取りくだい」と、機嫌を悪くする大将もいるかもしれません。

しかし、それでも、担当の医者の自分の受ける手術の症例数を知りたいのなら、カウンセリングのときに聞くべきだと思います。美容整形は健康な身体に侵襲を加えることにより形を美しく変えるというハイリスクハイリターンの医療行為であるため、自分が本当に知りたいことであれば聞けばいいのです

それで、その医者の機嫌が悪くなってしまったら、しょうがありません。ちなみに、高須クリニックの医者は経験豊富なベテランばかりだし、自分の症例数を教えることは恥ずかしいことではないので、症例数を質問すれば、快く答えてくれると思います。
また、最近は、医者個人の症例数ではなく、クリニック全体の症例数を宣伝目的でアピールしているところが多く、例えば、

  • 当院の来院患者数のべ300万人!
  • 年間来院患者数のべ60万人!
  • 二重まぶた埋没法50万人!
  • 脂肪吸引30万人!
  • 豊胸手術10万人!
当院の来院患者数のべ300万人! 年間来院患者数のべ60万人! 二重まぶた埋没法50万人! 脂肪吸引30万人! 豊胸手術10万人!

のようにホームページや雑誌広告などでアピールしているクリニックがあります。

しかし、この数字は全国に何十店舗も展開するクリニックの合計だったら、そこのクリニックの医者の手術が上手いかどうかの基準としては全く意味がありません
在籍する医者が何十人もいるわけだし、そのようなクリニックは、未経験の医者ばかりを集めて営業していることが多く、その医者がある程度経験を積むと、独立して開業したり、もっと条件が良くて働きやすいクリニックに転職して辞めてしまい、それを穴埋めするためにまた未経験の医者を雇うということを繰り返していることが多いです。大きな数字を呈示されると、何となく凄いと思ってしまう人もいるかもしれませんが、次々に入れ替わる未経験の医者達の手術ののべ患者数を見せられても、手術を受ける患者様にとっては何の意味もありません

来院患者数のべ300万人!」「昨年度の来院患者数30万人!」などの数字に関しては、一体何の数字のことをいっているのかさっぱりわかりません。
治療を受けた回数だけをいっているのか、抜糸や術後の検診に来院した回数も含めているのか、フォトフェイシャルM22IPL(インテンシブパルスライト)などの複数回行う美肌治療に訪れる患者様は治療の度に毎回カウントするのか、レーザー脱毛に通う患者様は毎回カウントするのか、詳しく呈示してくれなければ何の意味もない数字です。
検診に来院したのもカウントするならば、必要以上に何回も検診に来院させることによって、いくらでも数字を増やすことができるし、レーザー脱毛に来院する度にカウントするならば、効果の弱い脱毛器を用いたり、わざと弱いエネルギーで照射することにより、いくらでも来院数を増やすことができます。

このような数字に惑わされないためにも、やはり、カウンセリングのときに直接担当の医者に自分が受ける手術の症例数を聞くのが一番だと思います

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