美容整形クリニックではよく「モニター」を募集しています。常に何かしらのモニターを募集していると言っても過言ではないでしょう。割引価格で美容整形の施術が受けられるので「モニターでやりたいです」と言ってくる人もいますが、実際のところモニターに向いている人・不向きな人の差が明確にあり、不向きな人がモニターになってしまうとつらい経験をすることも多いようです。
美容整形の基本
美容整形に関係するさまざまな生活
コラムを配信します。
基礎知識美容整形モニターに向いている人・いない人
美容整形のモニターとは

美容整形のモニターとは、美容整形クリニック側に症例写真を提供することなどと引き換えに割引料金で治療を受けられる人のことです。「安く手術を受けられるなんてお得」と思うかもしれませんが、誰でもどんな手術でもモニターでできるというわけではありません。例えば二重まぶた埋没法の手術の場合、モニター希望の患者さんの元の目の形や希望するデザインが、すでにある症例写真とほぼ同じときはモニターでの治療を断わられることもあるのです。
モニターはどんなことをするのか
モニターになった場合、想定されること
モニターとして治療を受ける場合、まずはクリニックと契約書を交わします。細かな条件がたくさん書かれているため、契約を結ぶ前にきちんと内容を確認しておく必要があります。内容に問題や異存がなければ、署名と押印をして、モニター契約が成立します。実際にモニターになると割引で治療を受けられる代わりに、以下のようなことを行う必要があります。
- 症例写真の提供
モニターで契約して美容整形を受けた際の症例写真は、永久に使われる可能性が高いです。何年も何十年も、自分が亡くなった後も、クリニックの症例として掲載されると考えておきましょう。 - 症例写真提供のための通院
施術後も経過を記録するため、定期的に通院して症例写真を撮影する必要があります。二重の切開の場合であれば、1週間後の抜糸、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後に、写真撮影のための来院が必要です。通常の手術プラス3回来院が必要なので、時間と労力、交通費がかかります。遠方にお住まいの方にとっては交通費がかさみ、モニターでやったほうが、お金が余分にかかることもあります。
確実に行うこととしては上記の通りですが、そのほかに以下のようなことが起こるとも考えられます。
- インターネットにも掲載されるので、整形したことが全世界に知れ渡る
- 写真を見た人から誹謗中傷をされることもある(例:整形してもブスwwwなど)
知り合いにバレる可能性もあると考えておいたほうがよいでしょう。
美容整形モニターに向いている人・向いていない人
美容整形モニターに向いている人、向いていない人の特徴を挙げてみました。
モニターに向いている人

- 整形したことがバレてもまったく平気で、なんとも思わない人
モニターに向いている人の特徴としては、このひと言につきます。「整形がバレたからなんだって言うの」「他人から何と言われようと、まったく気にならない」こうした強靱(きょうじん)な意思を持つ人なら、モニターで美容整形を受けても大丈夫でしょう。
モニターに向いていない人
- 知り合いに整形がバレるのが怖い人
- どれぐらいの写真が出るのか、黒目塗りつぶしてもらえないかという要求をするなど心配な人
- 他院で行った手術が残ってしまっている人
- 遠方在住の人
ちょっとでも「整形をしたことがバレるのが嫌」と考えている人は、残念ながらモニターには向きません。症例写真は基本的に画像加工ができないので、黒子などを消すこともできません。また、他院で行った手術の跡が残っていると今回の症例と混同される可能性があるので、それもできません。遠方在住の方は、最初にも言ったように症例写真の撮影のために通院する際の交通費がかさむので、向いているとは言いにくいです。

このように美容整形モニターには、割引で治療が受けられる代わりにさまざまな責任や義務がついてまわります。目先の料金だけに惑わされず、本当にモニターで治療を受けるべきかどうかを考えた上で応募するのがよいでしょう。

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