
教えて、幹弥先生!
二重切開のカウンセリングのときに先生にできないと言われて冷たく感じました 高須クリニック高須幹弥が動画で解説
二重切開のカウンセリングのときに先生にできないと言われて冷たく感じました。患者様からのご意見に高須幹弥がお答えします。
20代女性の方から、以下のご質問をいただきました。
「私は二重切開の手術を考えており、先日高須幹弥先生のカウンセリングを受けました。なりたいモデルさんの顔の写真を見せて、『幅の狭い自然な平行型二重で、アイラインを引いても二重幅が残り、まつ毛の生え際が見えるようにしたい』と希望しました。
しかし、先生からは『あなたの目で平行型二重を作ると自然にはできません。自然な二重を作るなら末広型にしないといけません。希望されるような目は作れません』と否定されました。他にも色々希望したのですが、ほとんどのことを『できません』と否定され、結局ラインが決まらず手術をやめて帰りました。
家に帰ってからも思い出すと腹が立ちます。私が何を希望してもできないとばかり言っていましたが、それを何とかするのがプロの仕事ではないのですか? 先生の態度もすごく冷たく感じたし、本当にがっかりでした。」
目次
今日は、この「美容外科のカウンセリングで希望を否定される理由と、プロとしての責任」について、僕なりの考えを詳しくお話ししますね。
なぜ「希望通りの二重」ができないことがあるのか?
まずは、今回カウンセリングに来ていただいた患者様、ご希望に添えず、そして不快な思いをさせてしまって本当に申し訳ありませんでした。
美容外科のカウンセリングでは、このような形でラインが決まらず、最終的に手術を見送って怒って帰られてしまうことが、正直に言うと100人に1人くらいの割合でいらっしゃいます。
せっかく勇気を出して、時間も交通費もかけて来てくださったのに、希望を否定されたら悲しいし、腹が立つ気持ちもすごくよく分かりますよ。
でも、僕が「できない」とお伝えしたのには、明確な医学的・物理的な理由があるんです。
今回の患者様は、「幅の狭い自然な平行型二重で、まつ毛の生え際がしっかり見えて、アイラインを引いても奥二重のようにならない目」をご希望されていました。
しかし、患者様のまぶたの状態を診察させていただいた結果、その目の構造でご希望のラインを作ると、どうしても不自然になってしまうことが予想できたんですね。
おそらく、患者様はまぶたの皮膚がしっかりと厚く、目頭の「蒙古ひだ」も強く張っている状態だったのだと思います。
そのようなお目元の方に、無理やり蒙古ひだを乗り越えるような平行型二重を作ろうとすると、どうなるか。
まつ毛の生え際の上に、分厚い皮膚がボテッと乗っかってしまうんです。
そうなると、せっかく二重にしてもまつ毛の生え際は隠れてしまい、皮膚が被さる分だけ目の開きも悪く、眠たそうな印象になってしまいます。
さらに、切開した傷跡が深く食い込んでしまい、目を閉じたり伏し目にした時に、とても目立つ不自然な傷跡になってしまうんですね。
僕にはその仕上がりがはっきりと見えてしまったので、「自然に仕上げることは物理的にできません」と正直にお伝えしたわけです。意地悪で言っているわけではなく、本当にできないから「できない」とお答えするしかないんですよね。

妥協点の見極めと、代替案の提案について
もちろん、患者様のご希望通りにできないからといって、「じゃあ無理ですね、さようなら」と突き放すようなことは絶対にしません。
ご希望のラインが物理的に不可能な場合は、「あなたの目なら、こういうラインにすれば自然で似合う二重になりますよ」と、必ず代替案を提案しています。
今回のケースであれば、「あなたの目で自然な二重を作るなら、末広型の二重です」とお伝えしました。
まぶたが厚く蒙古ひだが張っている方には、目頭側が狭く目尻に向かって広がっていく「末広型二重」が、一番自然で美しく仕上がるんです。
ここで必要になってくるのが、「妥協点」を見つける作業です。
例えば、「多少整形っぽく不自然になってもいいから、どうしても平行型がいい!」と妥協していただければ、ご希望の形に近いものを作ることは可能です。
あるいは、「絶対に誰から見ても自然な目元がいいから、平行型は諦めて末広型にする!」と決断していただければ、綺麗で自然な二重を作ることができます。
しかし、「絶対に平行型がいい」かつ「絶対に自然がいい」という、両立が不可能な二つの条件をどちらも妥協できないとなると、これはもう僕の手には負えなくなってしまいます。
今回の患者様はおそらく、僕が提案した「末広型の自然な二重」がどうしても受け入れられず、ご自身の理想とする「平行型で自然な二重」にこだわっていらっしゃったのだと思います。
そうなると、どんなにシミュレーションを繰り返してもラインが決まらず、結果的に「手術ができない」という結論に至ってしまうんです。
できないことを「できない」と伝えるのがプロの本当の仕事
患者様のご質問の中に、「できないとばかり言ってたけど、それを何とかするのがプロの仕事ではないのですか?」というお言葉がありました。
このお気持ち、痛いほど分かります。プロの美容外科医なら、どんな魔法でも使って自分の理想を叶えてくれるはずだ、と期待して来てくださっていますもんね。
でも、僕は魔法使いではありません。
人間の体の構造には限界があり、物理的にできないことは、どう頑張ってもできないんです。
そして、「できないことを見極めて、患者さんに正直に教えてあげること」こそが、本当の意味でのプロの仕事だと僕は思っています。
僕はこれまで何万件という二重切開の手術を経験してきました。
だからこそ、患者様の目を見て、シミュレーションで皮膚を持ち上げただけで、「このデザインで切ったら、数ヶ月後、数年後にどういう目になるか」「自然になるのか、不自然になるのか」「皮膚がどう被さるか」が、全て手に取るように分かるんです。
その極めて現実的な未来が見えているのに、それを隠して「何とかするのがプロだ!」と無理やり手術をしてしまうのは、プロとして一番やってはいけないことです。
「できるよ、やってみよう」と安請け合いをして、結果的に不自然な整形目になってしまったり、患者様の希望とは全く違う仕上がりになってしまったらどうなるでしょうか。
当然、患者様は「こんなはずじゃなかった」「自然になるって言ったのに!」と激怒されますし、深く傷ついてしまいますよね。
術後に取り返しのつかないトラブルになり、患者様を一生苦しませてしまうことを未然に防ぐために、僕はプロとして「できないものはできない」とハッキリお伝えしているんです。
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Before
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After(2年後)
二重まぶた・全切開法
二重まぶた・全切開法
| 片目 | ¥148,500(税込) |
|---|---|
| 両目 | ¥275,000(税込) |
| 片目(高須幹弥医師が担当) | ¥192,500(税込) |
| 両目(高須幹弥医師が担当) | ¥385,000(税込) |
【全院】
二重のライン決めは「お食事の約束」に似ている?
少し話は変わりますが、二重のラインを決めるカウンセリングって、「誰かをお食事に誘う時」の会話にすごく似ているんですよ。
例えば、僕が女の子をご飯に誘ったとします。
「何食べに行きたい?」と聞いて、「何でもいいよ、お任せする!」と言ってくれたら、「じゃあ美味しいイタリアンがあるからそこに行こう!」と連れて行って、美味しく食べてハッピーエンドですよね。
二重の手術でも、「先生にお任せします、私に似合う一番自然な二重にしてください」と言っていただければ、「じゃあこの末広型で行こうね」とスムーズに決まり、綺麗な仕上がりになります。
逆に、「がっつりお肉が食べたい!焼肉!」とリクエストが明確なら、焼肉屋さんに行って大満足です。
二重でも、「とにかく幅広の平行型!不自然でもいいから派手にして!」という明確なご希望(妥協)があれば、その通りに手術をしてご満足いただけます。
一番困ってしまうのが、お互いの妥協点が見つからない時なんです。
「何食べたい?」と聞いて、「イタリアンは昨日食べたし」「じゃあラーメンは?」「太るから嫌」「ファミレスは?」「えー、ファミレスはちょっと…」と、僕が提案するものを全て否定されてしまうパターンですね。
「じゃあ何が食べたいの?君が決めてよ」と聞いても、「それを決めるのが男でしょ!」と言われてしまう。
仕方なく、無理やり中華料理店に連れて行ったら、帰りに「ニンニク臭くなったじゃない!」と文句を言われてしまう……。
これと全く同じ展開が、手術の後に起こるのが一番恐ろしいんです。
僕が「これが似合うよ」と勧めたラインを受け入れてくださるか、あるいはご自身で「どうしてもこれ!」というラインを決めて責任を持ってくださればいいのですが、なかなか意見がまとまらず、妥協もしていただけないまま僕に決断を委ねられ、結果的に仕上がりに文句を言われてしまう。
これだけは、美容外科医として絶対に避けなければなりません。
ご飯なら「美味しくなかったね、ごめんね」で済みますが、切開の二重手術は「メスを入れる不可逆的な手術」です。 結果が悪かったからといって簡単に元に戻せるものではありませんし、一生のお顔に関わることです。 だからこそ、妥協点がどうしても見つからない場合は、「申し訳ないけれど、手術をしない方がいい」とお断りするのも、大切な選択なんです。
「冷たい」と思われても、患者さんの未来を守りたい
自分が「こうなりたい!」と強く希望していることを、「無理です」「できません」と何度も否定されれば、誰だって気分が悪くなりますし、「なんて冷たい医者だ」と感じるでしょう。
今回の患者様も、僕の態度が冷たく感じてがっかりされたとのこと、本当に申し訳なく思います。
もし僕が、患者様に嫌われたくない一心で「分かった、できるよ!任せて!」と調子のいいことを言えば、その場では「優しい先生だ」と喜んでもらえるかもしれません。
でも、それは一時的な優しさであって、数ヶ月後の患者様を地獄に突き落とす無責任な行為です。
極めて現実的な結果が予想できているからこそ、僕は厳しい事実をお伝えします。
結果的に「希望通りの手術ができない」という事実を突きつけてがっかりさせてしまうのであれば、僕は「冷たい人間だ」と恨まれても構わないと思って、全てを受け止めています。
だって、無理をして手術をして、不自然な二重になって毎日鏡を見るたびに泣いて過ごすよりも、手術を断られて腹を立てて帰る方が、はるかにマシですよね。
大切な顔にメスを入れて痛い思いをすることもありませんし、何より、高い手術費用を失うこともありません。今うちのクリニックは初診のカウンセリング料も無料ですから、患者様は金銭的な損もしていないんです。
時間や交通費を無駄にしてしまったことには心からお詫びしますが、健康な体とお金はそのまま守られています。
ホームページやブログでも、「できないことはできないとハッキリ伝えます」「無理な手術は勧めません」と散々お伝えしているのですが、どうしても頭の中で「美容外科に行けば理想が叶う」と思い込んで来院される方は少なくありません。
そこで現実を突きつけられて怒りが湧いてしまうのは、人間として当然の感情です。だから、僕はその怒りをぶつけられても、患者様を責めるつもりは全くありません。
決して冷たい態度を取って突き放そうとしているわけではなく、あなたの大切なお顔と未来を守るために、できることとできないことを真剣にお話ししているのだということを、どうかご理解いただければ嬉しいです。
今回はご縁がありませんでしたが、患者様がご自身の理想と現実の折り合いをつけられる日が来て、本当に心から納得できる選択ができることを、心から願っています。

二重まぶた切開法(全切開法・ミニ切開法)
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