教えて、幹弥先生!

芸能人が美容整形すると何故顔が崩れてくるんですか? 高須クリニック高須幹弥が動画で解説

芸能人が美容整形すると何故顔が崩れてくるんですか? 20代女性youtube視聴者様からの質問に高須幹弥がお答えします。

公開日:2017・11・09出演:高須幹弥医師

20代女性・YouTube視聴者様より、このようなご質問をいただきました。

「芸能人で整形をして顔が崩れている人をよく見かけます。最初は綺麗でも、だんだんと不自然になっていくのはなぜでしょうか?やはり整形をすると、最終的には顔が崩れてしまうものなのですか?」

今日はYouTubeの視聴者様から、「整形を繰り返すと将来的に顔が崩れてしまうのか」という、非常に多くの方が抱いている疑問についてお話ししますね。

はじめに:整形すると顔は崩れるのか?

以前の動画でも似たような質問に答えたことがありますが、結論から言うと、ちゃんとしたデザインで、正しい手術を行えば、顔が崩れることは基本的にありません。無理なデザインや、皮膚に過度な負担がかかるような手術、例えばその人の鼻に合っていない巨大なプロテーゼを入れるといったことをすれば、物理的に崩れるリスクはあります。しかし、今回はそういった「手術の失敗」とは少し違う、「だんだん顔がおかしくなっていく芸能人」のケースについてお話ししましょう。

芸能人の顔が崩れる本当の理由

皆さんがテレビやネットで見て「顔が崩れた」と感じる芸能人の多くは、実は手術そのものの失敗というよりも、「醜形恐怖症」や「整形依存症」といった精神的な側面が原因であることが非常に多いんです。

芸能人、特にモデルさんやアイドル、女優さんというのは、「美」を売りにする職業ですよね。常に若くて美しくなければならないというプレッシャーに晒されています。ライバルもたくさんいますから、「あの子に勝つにはもっと可愛くならなきゃ」「常に完璧でいなきゃ」と、ものすごく焦っている方が多いんです。

毎日鏡で自分の顔を見て、「ここがダメだ」「あそこを直したい」と粗探しをしてしまい、その結果、美容整形にハマってしまう。これが入り口です。

「美のプロ」が陥る罠:醜形恐怖症と整形依存

最初は、埋没法で二重にしたり、鼻に少しヒアルロン酸を入れたりと、プチ整形から入ることが多いです。ちゃんとしたお医者さんが適切な処置をすれば、当然、やる前より可愛くなります。小鼻を小さくしたり、エラをボトックスで細くしたり、欠点を補えば必ず良くなるんです。

しかし、ここで問題が起きます。整形で良くなった顔に、本人が「見慣れて」しまうんです。最初は「すごく可愛くなった!」と感動していても、毎日鏡を見ているうちにそれが当たり前になり、感覚が麻痺してくる。「もっと可愛くなりたい」「もっとやらなきゃ」という欲求が止まらなくなる。これが、典型的な醜形恐怖症からくる整形依存症のパターンです。

「もっともっと」のエスカレート:具体的な崩壊のプロセス

依存症状態になると、客観的な判断ができなくなり、ネット上で「顔が崩れた」「やりすぎ」と言われるような状態になってしまいます。いくつかよくある例を挙げましょう。

  • 鼻のヒアルロン酸(アバター化)
    最初は鼻筋が通って綺麗になります。でも、見慣れてくると「元に戻った気がする」と錯覚し、「もっと入れてください」と頼んでしまう。その結果、鼻の根元(眉間部分)が太くなりすぎて、映画の『アバター』のような鼻になってしまうケースです。
  • 涙袋の形成(ナメクジ化)
    これも最初は適量で可愛いのですが、見慣れてくると物足りなくなり、「もっと入れて」と繰り返す。気づけば目の下がパンパンに膨れ上がり、ネットでよく言われる「目の下でナメクジを飼っている」ような不自然な顔になってしまいます。
  • 顎と唇の過剰注入
    顎にヒアルロン酸を入れすぎて極端に長くなったり、しゃくれてしまったりするケース。あるいは、唇に注入しすぎてパンパンのたらこ唇になったり。ほうれい線や小じわも同様で、シワを完全に消そうとして顔中がパンパンに膨れ上がってしまうこともあります。

本人は精神的に満足していても、見た目は明らかにおかしい。でも、周りの人が心の中で「おかしい」と思っていても、本人はそれに気づけないのです。

物理的な崩壊:無理な手術による後遺症

もちろん、精神的な依存だけでなく、無理な手術が原因で物理的に崩れることもあります。例えば、鼻中隔延長術を無理に行ったり、L型プロテーゼの無理なサイズを入れたりした場合です。鼻先の皮膚に強い負担がかかり、皮膚が薄くなってプロテーゼが飛び出したり、感染を起こしたりすることがあります。その傷が治る過程で組織が引き攣れ、鼻が潰れて酷い豚鼻になったり、鼻先が極端に上がってしまったりする。これは物理的な「崩壊」ですが、最近の芸能人のケースで多いのは、やはり先ほどお話しした「やりすぎ」による美的崩壊の方が多いですね。

医師のジレンマ:止めるのが良心か、やるのが優しさか

ここで重要なのが、我々医師の役割です。患者さんが「もっとやってください」と言ってきた時、それが過剰であればドクターストップをかけるのが本来の姿です。僕なら、「もう十分綺麗だから、これ以上やる必要はないよ」「あなたは今、依存症になりかかっているよ」とはっきり伝えます。そして、形を変える整形ではなく、肌を綺麗にする治療や、サーマクールやウルセラのような、やりすぎても顔がおかしくならないアンチエイジング治療を提案します。

しかし、僕が断ると、怒り出す患者さんもいます。「先生に断られた!」と言って、別の美容外科に行ってしまうんです。そして、世の中には「お金儲け主義」のクリニックも存在します。そういったクリニックに行くと、たとえ不必要な手術であっても、「はい、やりましょう。私が綺麗にしてあげますよ」と優しく受け入れてしまう。患者さんは「希望通りにしてくれた、いい先生だ」と喜びますが、結果として顔はおかしくなり、崩れていく。これが現実です。

マイケル・ジャクソンの悲劇から学ぶこと

この「やりすぎ」の最も有名な例が、マイケル・ジャクソンでしょう。彼はもともと自分の鼻にコンプレックスがあり、お父さんにからかわれたトラウマもあって整形を始めました。『スリラー』や『バッド』の頃はすごく良かったですよね。あそこで止めておけばよかった。でも、彼は止まれなかった。周りも止められなかったし、彼の要望通りに手術を続ける医師がいたんです。その結果、鼻先がつまんだようなピンチノーズになり、変形し、修復不可能な状態になってしまいました。彼もまた、一番いい時に誰も止めてくれなかった(あるいは止める声を聞かなかった)悲劇の例だと言えます。

結論:良い美容外科医の見分け方

何事も「やりすぎ」は禁物です。僕自身は、患者さんのためにならない不必要な治療は、嫌われる覚悟で断るようにしています。「なんでやってくれないんだ」と怒られても、心を鬼にして断るのが、本当の意味での「良い美容外科医」だと信じているからです。

患者さんの言う通りに何でもやってくれる医者が、必ずしも名医ではありません。むしろ、道徳的に考えれば悪徳である可能性すらあります。皆さんも美容整形を考えるときは、今の自分に本当にそれが必要なのか、そしてその医師が自分の将来まで考えてアドバイスしてくれているのか、しっかり見極めることが大切だと思います。

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