教えて、幹弥先生!

整形する人はみんな同じ顔になるって聞きますが本当ですか?日本、韓国 高須クリニック高須幹弥が動画で解説

整形する人はみんな同じ顔になるって聞きますが本当ですか?日本、韓国。Instagramフォロワー様からの質問に高須幹弥がお答えします。

公開日:2019・06・22出演:高須幹弥医師

Instagramのフォロワー様より、以下のご質問をいただきました。

「よくネットなどで、整形するとみんな同じ顔になると言われていますが、あれは本当なのでしょうか?幹弥先生のご意見を動画で解説していただけたら嬉しいです。」

本日は、Instagramのフォロワー様からいただいた「整形をするとみんな同じ顔になるというのは本当か」という疑問について解説いたします。

整形をすると同じ顔になるのか?(ケースバイケースの理由)

インターネット上などで「整形するとみんな同じ顔になる」という意見をよく目にしますが、一概にそうとは言い切れません。実際に似たような顔立ちになるケースも存在しますが、全くそうならないケースも多々あります

結果は、患者様がどのような要望を持っているか、担当医がどのような手術手法を選択するか、あるいは医師自身のデザインの癖など、複数の要因によって左右されます。つまり、実態は完全にケースバイケースと言えます。

美容整形の原則と「同じ顔」に近づく理由

美容整形の基本的な原則は、顔のコンプレックスとなる部分を整え、美しく改善することにあります。また、加齢によるたるみやシワが目立つ場合には、若返りを目指します。このように「美しくなる」ということは、ある意味で「同じような顔に近づいていくのが自然な流れ」とも言えます。

そもそも、コンプレックスを抱きやすい顔のパーツというのは、非常に個性的です。逆に、一般的に「整った顔」と呼ばれる顔立ちは、その分個性が少なくなります。整っている状態とは、基本的に「黄金比率」に近いことを意味します。目と目の間隔、目の横幅、顔の上下・中間の割合などが黄金比に近づくため、俗に言う「美人」は似たような顔立ちになることが多いのです。美人の中にも多少の個性(少し面長、少しつり目など)はありますが、基本のベースは似通ってきます。

むしろ、コンプレックスを抱える状態の方がよっぽど個性豊かです。「目が極端に小さい」「目が離れている」「エラや頬骨が張っている」など、多様な個性を持つ状態から「美人・イケメン」という一つのゴールを目指せば、必然的に同じ方向へ進むことになります。そのため、「同じ顔に近づく」という意見には一理あると言えます。

個性を生かす「必要最小限の自然な整形」

しかし、実際の現場ではさまざまなケースが存在します。例えば私が手術を担当する場合、患者様から「先生にお任せするので、なるべく美人になるよう整えてほしい」と要望されたとします。その場合、私はその方の元の「顔の土台」を生かし、必要最小限の整形で美しく整えるよう努めています。

顔の土台には、「丸顔で童顔」「面長で大人っぽい」「日本人離れしたハーフのような顔立ち」など、多様なタイプがあります。これらの個性を生かしながらデザインすることが重要です。全体のバランスを無視して、例えば平面的な丸顔の方を無理やりハーフ顔にしようとすれば、必ず不自然な仕上がりになり、手術の規模も大きくなってしまいます。それならば、丸顔や童顔の魅力を生かしたまま可愛らしく仕上げる方が理にかなっています。

鼻が低すぎれば適度に高くし、目が細ければその人に似合う自然な二重を作る。このように、改善すべき部分だけを程よく直すのが理想的です。これにより、不自然さを防ぎ、身体への負担(侵襲)や費用も最小限に抑えられます。したがって、医師にデザインをすべて任せていただき、元の土台を生かした最小限の手術を行えば、「みんなが同じ顔になる」ということは決してありません

  • Before

  • After(1ヶ月後)

シリコンプロテーゼによる隆鼻術(シリコンプロテーゼを挿入して鼻筋に高さを出す手術)

同じ顔になってしまうケース①:医師の好みや強いこだわり

ただし、デザインを任せた結果として、同じような顔にされてしまうケースもあります。それは、医師自身が特定の「好みの顔」に固執している場合です。

よく見受けられるのが、どのような患者様に対しても「外国人風の顔」を作ろうとするケースです。幅の広い二重を作り、脂肪をしっかり取って目をくぼませ、目頭切開で蒙古ひだを完全になくす。鼻に関しても、元の形に関わらず眉間から鼻筋にかけてプロテーゼを入れ、鼻中隔延長や小鼻縮小をセットで勧める、といった具合です。

利益目的という側面もあるかもしれませんが、「この形こそが絶対的な美しさだ」という強い信念を持っている医師も存在します。特に鼻の手術において顕著です。もしこうした医師にデザインを委ねてしまった場合は、量産型のように同じ顔になってしまう可能性があります。

同じ顔になってしまうケース②:患者側の要望や整形依存症

また、患者様側の強い要望が原因で同じ顔に近づくこともあります。

例えば、患者様自身が主導権を握り、「二重の幅はこの芸能人と同じにしたい」「鼻はとにかく高くしたい」と強く希望される場合です。まぶたが厚い方が無理やり幅広の平行二重を作ると、不自然で眠たそうな目元になってしまいます。顔の土台に合っていないデザインを強行すると、不自然さが際立つ結果となります

また、特定の有名なインフルエンサーのような「派手なギャル系の顔」や「ハーフ顔」を目指す方が多いのも事実です。皆が同じ方向性を目指し、メイクや髪型も寄せていけば、当然ながら似たような顔立ちになっていきます。骨格や皮膚の厚みが異なる日本人の土台で無理に西洋人に近づけようとすると、不自然な顔つきになるリスクが高まります。

さらに、醜形恐怖症や整形依存症の方も、最終的に似たような顔立ちになる傾向があります。ご自身の顔のパーツに強い不満を持ち、絶え間なく手術を繰り返した結果、ガタガタの幅広二重や尖りすぎた鼻など、いわゆる「コテコテの不自然な整形顔」に行き着いてしまうケースです。

韓国の美容整形事情:なぜ同じ顔に見えるのか

「韓国で整形をするとみんな同じ顔になる」という噂を耳にすることがありますが、これも実態とは少し異なります。韓国のアイドルや女優が皆同じ顔に見える、と揶揄(やゆ)されることがあります。美容大国である韓国では、芸能人が何らかの美容医療を受けている確率は確かに高いと言われています。

しかし、彼女たちが同じような美しい顔立ちに見えるのは、「もともとの顔やスタイルの土台が優れている人が、さらに整形をして美しさを磨いているから」です。土台がすでに黄金比率に近い状態から、流行のスタンダードな比率に近づけ、似たようなメイクや髪型を取り入れれば、同じような顔に見えるのは自然なことです。

一般の方が韓国で整形をしたからといって、全員がアイドルのような顔になれるわけではありません。元の骨格やパーツの限界があるため、仕上がりはあくまで「元の土台なり」になります。韓国のアイドルたちが似たような美しい顔をしているのは、元の土台の良さという要因が非常に大きいのです。

結論:ネットの噂は揶揄が多く、実態はケースバイケースである

結論として、「整形をするとみんな同じ顔になる」というインターネットやテレビでの意見は、整形に対する揶揄や偏見からくる極端な表現であることが多いです。整形に詳しくない方が、からかいや批判の目的で口にしているケースが散見されます。

実際には、一重の方が二重手術を受けることで、その人らしい自然な可愛らしさを引き出せるケースが数多く存在します。したがって、「全員が同じ顔になる」というのは言い過ぎであり、「患者様の元の土台やご要望、そして担当医師の手術方針などによって大きく変わる、完全にケースバイケースな事象である」というのが正しい見解です。

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