動画で解説　鼻の美容整形をした後、耳鼻科にかかるとバレますか？言わないとダメですか？

20代女性YouTubeチャンネル登録者様から、「昨年、幹弥先生に鼻のシリコンプロテーゼ、耳介軟骨移植、小鼻縮小手術をしていただきました。すごく自然な仕上がりで友人にも綺麗になったねって言われてすごく満足しています。実は私は昔から蓄膿症で耳鼻科によくかかっていたのですが、今度耳鼻科にかかると鼻の手術をしたことはバレてしまいますか？ 自分から手術したことは言わないといけないんですか？」というご質問をいただきました。

蓄膿症で耳鼻科を受診する場合、鼻の手術痕が医師に判明する可能性は高いでしょう。
特に鼻にプロテーゼが入っている場合、レントゲンを撮影すればプロテーゼがはっきりと写り込みます。蓄膿症の診察では、副鼻腔の状態を確認するためにレントゲン撮影が行われることが一般的です。CTやMRIを撮影した場合も同様にプロテーゼが写ります。
一方、耳介軟骨移植や小鼻縮小に関しては、レントゲンに写る可能性は低いです。小鼻縮小は何も挿入しないため写りません。耳介軟骨移植で小さな軟骨を移植している場合も、鼻先は元々軟骨で構成されているため、手術によるものだと明確に判断されないこともあります。しかし、専門の耳鼻科医が注意深く診察すれば、わずかな傷跡や触診によって手術の痕跡に気づく可能性は十分に考えられます。

結論として、ご自身から手術したことを申告することをお勧めします。
多くの耳鼻科では、受診時の問診票に「これまでに鼻の手術をしたことがありますか？」といった項目があったり、医師から直接問診で尋ねられたりすることがあります。このような場合、正直に申告することが非常に重要です。
もし手術の事実を隠して、後で医師がレントゲンなどでプロテーゼの存在に気づいた場合、医師は「何も手術していないと言ったのに、プロテーゼが入っている」と感じ、患者さんとの信頼関係が損なわれる可能性があります。「この患者さんは嘘をついていたのだから、他にも嘘をついているかもしれない」と思われてしまうと、今後の診療に影響が出ることも考えられます。
信頼関係を築くためにも、聞かれたら正直に答えるのが最も良い方法です。たとえ聞かれなかったとしても、ご自身の治療の安全と正確な診断のために伝えるべきでしょう。これは、鼻中隔湾曲症の手術やアレルギー性鼻炎の治療、あるいはヒアルロン酸注射など、他の鼻の治療を受けた場合でも同様です。

「手術したことをバレたくない」「申告したくない」というお気持ちの背景には、一部の医師が美容整形に対してデリケートさに欠ける対応をすることがある、というご心配があるかもしれません。
残念ながら、「なぜそんな手術をしたんだ」「美容整形なんてする必要ない」といった心ない言葉を大声で言ったり、他の患者さんの前でレントゲンを見せながら話したりするような医師もいると耳にします。そういった経験がトラウマとなり、申告することに抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、たとえそのような医師であっても、黙っているのは良くありません。むしろ、黙っていたことが後で判明した際に、「なぜ嘘をついたんだ」と周りの人がいる前で咎められ、より恥ずかしい思いをする可能性もあります。
美容整形は決して恥ずかしいことではありません。ご自身の選択であり、本来は堂々とされて良いことです。

デリケートさに欠ける医師を避けるためには、どうすれば良いかという疑問が生じるかもしれません。
一般的に、都会の耳鼻科の方が美容整形に対する理解やデリケートさがある傾向にあると言えるでしょう。都会は美容整形を受ける人が多く、医師もそういった患者さんに接する機会が多いため、対応に慣れていることが多いです。一方、地方では医師の数が少なく、美容整形をしている人も少ないため、珍しがられたり、理解が及ばなかったりするケースがあるかもしれません。
もし受診する耳鼻科を選ぶことができるなら、事前にインターネットで口コミや評判を調べたり、知人に相談したりするのも一つの手です。患者さんの声やクリニックの理念などを確認することで、安心して受診できる場所を見つけやすくなります。