
教えて、幹弥先生!
自分の顔が死ぬほど嫌いです!もっと整形したいです!先生助けてください!
自分の顔が死ぬほど嫌いです!もっと整形したいです!小さなときから顔にコンプレックスがあって、どれだけ整形しても怖くて外に出られません。人と会うのも怖いです。どうしたらいいでしょうか?先生助けてください!患者様からの質問に高須幹弥がお答えします。
20代女性の方より、こんな切実なご質問をいただきました。
「私は今まで、幹弥先生に眼瞼下垂手術、目頭切開、目尻切開、垂れ目形成、鼻プロテーゼ、小鼻縮小、耳介軟骨移植、顎プロテーゼ、頬骨削り、額形成など、本当にたくさんの手術をしていただきました。元の顔に比べればだいぶ美人になったのですが、私はまだまだ満足できません。先日、先生に『あとどこを手術したらいいか』と質問したところ、『もうパーツの形を変える手術はやり尽くしたから、今後はアンチエイジングの治療をするのがいいですよ』と言われました。でも、私はもっともっと顔を整形して美人になりたいんです。小さな頃から自分の顔がコンプレックスで嫌で嫌でしょうがないんです。どれだけ整形しても自分に自信を持つことができず、外を出歩くのも、人と会うのも怖いです。先生、私はどうしたらいいですか?助けてください。」
目次
今日は、この「美容整形をやり尽くしても満足できず、悩み続けてしまう心の状態との向き合い方」について、僕なりの考えを詳しくお話ししますね。
醜形恐怖症と整形依存症のサイン
お話を伺っていると、ご質問者様は「醜形恐怖症」や「整形依存症」と呼ばれる状態に陥ってしまっているのではないかと思います。
これまでに目や鼻、そして輪郭に至るまで、本当にたくさんの手術をさせていただきましたよね。何度もカウンセリングに通っていただき、僕もその都度ベストを尽くして手術を行ってきました。客観的に見ても、ご本人もおっしゃる通り「だいぶ美人になった」状態です。つまり、もうメスを入れてパーツの形を変えるような手術は、文字通り「やり尽くしている」状態なんですね。
だからこそ、僕は「もうこれ以上パーツを変える必要はないから、今後はアンチエイジングの治療をやっていくのがいいですよ」とアドバイスさせていただいたんです。
しかし、ご自身の顔が嫌いで嫌いで仕方がないという方は、アンチエイジングのような「老化に対する若返り治療」では納得されないことが多いんです。なぜなら、アンチエイジングは元の顔の形を変えるものではないからですね。ご質問者様のように「生まれ変わりたい」と強く願っている方は、ヒアルロン酸やボトックスのような「途中で効果が切れてしまう一時的な治療」を嫌い、「メスを使った永久的な効果」や「大きな変化」をどうしても求めてしまう傾向があるんですよ。

美容整形の「本来の目的」を見失っていませんか?
ここで少し立ち止まって、一緒に考えてみてほしいんです。そもそも、美容整形って何のためにするのでしょうか?
美容整形の基本は、「自分の顔の欠点を直してバランスを良くし、コンプレックスを解消して幸せになるため」に行うものです。お顔のバランスが良くなって、美人になったり可愛くなったりすれば、自分に自信が持てるようになりますよね。その結果、周りの人から好かれたり、お友達や恋人ができたりして、人生が豊かで幸せになる。これが本来の美容整形の目的なんです。
でも、今のあなたは、「整形手術をすること自体が目的(幸せ)」になってしまっているのかもしれません。
幸せになるために整形をするはずが、いつの間にか「手術をして自分の顔の形を変えることで安心感を得る」という状態になってしまっている。これは、完全に本末転倒ですよね。もういじる必要がない、やるところがない状態なのに「もっとメスを入れて手術して」と言われても、僕としてもこれ以上はどうしようもできないんです。
ストレスは美容の大敵!悩むことがもたらす悪影響
そして、僕が美容外科医として一番心配しているのは、あなたが自分の顔について「悩みすぎている」ということです。
綺麗になりたいと願っている人にとって、過度な悩みやストレスは本当に「アウト」なんですよ。なぜかというと、人間は強いストレスを感じると、副腎皮質というところから「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。
このコルチゾールが過剰に分泌されると、どうなるかご存知ですか?なんと、肌のタンパク質がどんどん分解されてしまうんです。その結果、肌のハリが失われてげっそりした顔つきになったり、小じわが増えたりと、美容にとってマイナスなことばかりが起きてしまいます。
「綺麗になりたい」と強く願っているのに、そのために思い悩み、ストレスを溜め込んでしまっては、かえって美しさを遠ざけてしまうことになります。だからこそ、まずは「自分の顔のことで思い悩むのをやめる」ということが、あなたにとって一番の美容法になるんですよ。
解決できない悩みは割り切り、別のことで幸せを見つけよう
では、具体的にどうすればいいのか。僕は「気持ちをリセットして、スイッチを切り替えること」を強くお勧めします。
あなたはもう、美容整形において「やれることは全てやった」んです。そして、ご自身でも認めている通り「それなりの美貌」を手に入れました。これ以上手術をしても、もっと美人になることはできません。つまり、美容外科の手術では、あなたの今の悩みはもう「解決できない」んです。
解決できないことをずっと悩み続けても、苦しいだけですよね。例えば、背が低いことがコンプレックスの人が、大人になってから「背が低い、背が低い」といくら悩んでも、もう身長は伸びません。あるいは、学歴にコンプレックスがある人が、社会に出てからずっとそれを悩み続けても時間は戻りません。
そういう時は、「もう割り切って違うことを頑張る」しかないんです。身長が低いなら別の魅力で勝負する、学歴に悩むなら今の仕事を誰よりも頑張って結果を出す。そのように気持ちを切り替えることが、人生を豊かにする秘訣です。
あなたも、これからは「美容整形以外のことで幸せを見つける」努力をしてみてください。例えば、お料理や生け花を習ってみるのもいいですし、英会話の勉強を始めてみるのも素晴らしいと思います。あるいは、お仕事を一生懸命頑張るのも良いでしょう。違うことにエネルギーを注ぎ、そこで小さな成功や喜びを見つけることが、結果的にあなたの自信に繋がり、内面からの美しさを引き出してくれるはずですよ。

僕に断られた後、他院へ行くことの危険性
最後に、僕から一つだけ、どうしてもお願いしたいことがあります。
それは、「僕に手術を断られたからといって、他院(他のクリニック)には行かないでほしい」ということです。
世の中には、残念ながらお金儲け主義の美容外科クリニックがたくさん存在します。そういったクリニックの医師は、ハイエナのように患者さんの心の隙を狙ってきます。醜形恐怖症や整形依存症の傾向がある方は、「これをやればもっと良くなりますよ」と甘い言葉で勧められると、どうしても食いついてしまうんですよね。
僕のカウンセリングを受けてくださっている方ならご存知だと思いますが、僕は本当に必要な手術、ご本人が良くなる手術しか絶対にお勧めしません。必要のない手術をガンガン勧めてお金を搾り取ろうなんてことは一切しません。
しかし、よそに行けば、必要のない手術をどんどんトッピングして勧めてくる医師がいます。例えば、眼瞼下垂ではないのに「あなたは眼瞼下垂の手術をしないと二重になりませんよ」と嘘をついたり、「目頭切開も追加しましょう」とデタラメな理由で不要なメスを入れようとしたりするんです。
僕のところで「もうやる必要がない」と判断したということは、本当にそれ以上は必要がないということです。僕の立場で「他院へ行くことを禁止する」という強制はできませんが、あなたの大切な体と心を守るためにも、他院へ行くことだけは踏みとどまっていただきたいと強く願っています。
今はとても苦しい時期かもしれませんが、あなたはもう十分に綺麗です。どうか悩むのをやめて、新しい一歩を踏み出してくださいね。僕もずっと応援していますよ。

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