一番印象が変わる美容整形手術は？あまり印象が変わらない手術は？高須クリニック高須幹弥が動画で解説

今回は、ブログ読者様から寄せられたご質問「美容整形手術で一番印象が変わる手術はどの手術ですか？逆に印象があまり変わらない手術はありますか？」にお答えします。

まず、ご質問にあった「印象が変わる」とは、手術を受ける方の顔を知っている人が、術後に見て「わ、すごい変わったね」と感じるほどの変化のことです。逆に「印象が変わらない」とは、「あまり変わってないじゃん、どこをいじったの？」と聞かれるような変化のことだと考えて良いでしょう。

数ある美容整形手術の中で、一番印象が変わるのは二重まぶたの手術です。
これは埋没法や切開法、あるいは眼瞼下垂の手術で目の開きを良くして二重を作る場合も同様です。特に、元々一重で目が細く、まぶたが厚い方が、パッチリとした自然な二重を手に入れた時の変化は劇的です。
人は人と話す時にまず目を見ます。目は顔の中で最も印象を左右するパーツであり、目の手術は顔全体の印象を大きく変えるのです。
すでに二重の方が二重幅を広げる手術でも印象は変わりますが、一重の方を二重にするほどの大きな変化にはなりません。

【埋没法で幅の狭い平行型二重をつくった症例写真】

他の目の手術や鼻の手術も、デザインによっては印象がガラッと変わることがあります。

• 目頭切開：目と目の間が離れていて蒙古ひだが張っている方が、しっかりと目頭を切開して内側に広げると、顔の印象が大きく変わります。

• 鼻の手術（鼻根部）：プロテーゼやヒアルロン酸で目と目の間の鼻根部の高さをしっかりと出すと、顔全体の印象が変わりやすいです。ここも目から近いので、人に気づかれやすい部分です。

• 輪郭形成：頬骨が大きく出ている方をしっかり削って細くしたり、元々の顔の骨格がひどい方をきれいにした場合も、印象はガラッと変わります。
  フェイスリフトの手術でしっかり引き上げた場合も印象が変わります。

【鼻シリコンプロテーゼ+鼻先耳介軟骨移植+小鼻縮小を同時に行った症例写真】

一方、以下のような手術は、一般的に印象が変わりにくい傾向にあります。

• 目尻切開・タレ目形成：目尻を切開して外側に広げられる範囲は限られています。タレ目形成も、自然な範囲内で行う場合は大きな変化にはなりにくいです。

• 鼻の手術（鼻先・小鼻）：鼻尖縮小（鼻先を出す）や小鼻縮小（小鼻を小さくする）は、鼻の下1/3の手術であり、目から離れているため、意外と他人に気づかれないことが多いです。ただし、無理に鼻先を出すような鼻中隔延長手術は、不自然な変化を引き起こし、リスクも高いためおすすめできません。

• 輪郭形成（部分的な削り）：頬骨やエラを少し削る程度では、「痩せた？」と言われるくらいの変化にとどまることが多く、劇的に印象が変わることは少ないです。

• 唇の手術：唇を厚くしたり薄くしたりする手術も、自然な範囲内であれば印象が大きく変わることはありません。

• 若返り手術：若返り手術は、たるみやシワを改善して「昔の顔に戻す」ことが目的です。元の顔の土台を変えるわけではないため、ヒアルロン酸やボトックス、糸リフトなどでは、劇的に印象が変わることはあまりありません。

【薄い唇にヒアルロン酸注射を1本（1cc）して、ぷっくりセクシーな唇にした症例写真】

「印象が変わるか変わらないか」は、「知り合いにバレるかバレないか」とほぼ同じ意味だと考えて良いでしょう。変化が大きければ大きいほど、他人に気づかれやすく、変化が少なければ気づかれにくいということです。

美容整形手術による変化は、どのようなデザインにするか、そしてご自身の顔の土台がどうなっているかによって大きく異なります。
しかし、一般的に言って、一重の人を二重にする手術が、最も顔の印象を大きく変える手術だと言えます。特に、輪郭や他のパーツのバランスが良いのに目だけが細い一重の方の場合、二重にするだけで一気に顔全体が整い、非常に可愛らしくなることは珍しくありません。
手術を検討される際は、ご自身の理想とする変化を医師とよく相談し、適切なデザインと手術方法を選ぶことが大切です。